┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/10/19 Vol.247 ━
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※ 宇宙のタイムマシン
※ 光の求人サイト「オプトキャリア」今週の募集案件
※ OPTRONICS ONLINE「オススメ記事/動画」
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※ 今週のコラム「バイオロギング」
※ オプトロニクス社の募集中セミナー一覧
※【11月17日】第3回超高速光エレクトロニクス研究会
「先端レーザーによる超高速科学」


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☆ レーザー学会 第10回産業賞 公募のご案内 ☆
 http://www.lsj.or.jp/LSJHP/LSJhtml/LSJHP15(Award).html
 公募締切:2017年12月22日(金)

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宇宙のタイムマシン
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 重力波望遠鏡LIGOを率いた3人の科学者によるノーベル賞受賞は大きなニ
ュースとなりましたが,その熱も冷めやらぬうちに,またしてもLIGOなどが中
性子星が衝突・合体した際に放出された重力波を観測しました。今回は重力波
だけではなく,望遠鏡による光学的な観測も同時に行なわれ,日本の観測チー
ムも成果に大きく貢献しています。
http://www.optronics-media.com/news/20171017/48676/

 それにしてもLIGOの検出能力の高さには改めて驚かされます。巨大なレー
ザー干渉計が検出した最初の重力波は,地球と太陽との距離を水素原子1個分
変化させる程度だったと言いますから,工事現場の真ん中で小鳥のさえずりを
聞き分けるよりはるかに難しいでしょう。ノイズキャンセリングの技術こそが
この成果の主役かもしれません。

 一気にスターダムにのし上がった重力波天文学ですが,一方の光学望遠鏡の
観測技術も驚くレベルに達しています。例えば地球型の系外惑星の大気成分を
知るには,主星を背景光として卵の薄皮ほどにも見えない大気の層を,透かす
ように分光するというのですから,理屈は分かっても狐につままれたような気
になります。こうした観測はハワイに建設中の30m望遠鏡「TMT」によってさら
に加速することが期待されます。

 既にこれほど高度な観測が可能になっている宇宙観測ですから,将来は想像
を超えた進化を遂げているはずです。子供の頃,今見えている星は光が飛んで
きた時間だけ過去の姿だと聞いて,それならば反射率の高い星を観測すれば太
古の地球の姿が映っているのではないか…などと妄想しましたが,決して夢物
語でもない気がしてきました。【杉】

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【急募】光の求人サイト「オプトキャリア」【今週の募集案件】
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■フラットパネルディスプレイの検査装置に関する
 ブリッジエンジニア【勤務地:東京】

同社は2012年の製品立ち上げ以来,有機ELの生産工場におけるラインでの導入
経験も積むなどしている。今回,更なる飛躍のため,新たなメンバーを募集す
る。ブリッジエンジニアは,社内の開発エンジニアと顧客(あるいは中国子会
社スタッフ)をつなぐ役割。顧客の求めるサポートを実現するためには,光学
的知見,HW製品化のプロセス理解,中国現地との調整力など,幅広い知識や経
験が求められる。

学 歴:高専卒/大卒
学 部:理系 光学系または電気系素地ある方歓迎(なくてもOK)
スキル:・英語もしくは中国語
    ・HW(光学系製品もしくは検査装置)の開発またはFAEとしての経験,
     特にFPD(有機EL,液晶),FPDの生産/検査装置などの開発経験を
     期待
    ・折衝経験は必須(対顧客,部品メーカー等,社外との調整経験)
    ・MATLABなどを利用したシステムシミュレーションができる方歓迎

上記案件について詳細をご希望の方は,下記ページのフォームまたはメールに
てご連絡ください
http://www.optocareer.com/contact1019.html
E-mail:optocareer@optronics.co.jp

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OPTRONICS ONLINE 「オススメ記事/動画」
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■ニュートン再考(発明・特許のこぼれ話)
http://www.optronics-media.com/publication/publication03/20171004/48561/

トーマス・エジソンが,ジョージ・ウェスティングハウスと送電方式を巡って
激しく争ったことは有名ですが,アイザック・ニュートンもゴットフリート・
ライプニッツやロバート・フックなどとの確執を抱えていました。偉大なる発
見や発明の裏には,人間ドラマがつきもののようです。

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【OPTRONICS Twitter/facebookのつぶやき】
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ここで紹介する以外の情報もいろいろ呟いています。上記のアカウントを是非
フォローしてください。
※【Webで注目の光技術】はネット上で見つけた話題です。ソースを確認し
ていませんので,内容についてはご自身で判断をお願いします。

【光技術】
■NEDOら,ドローン向け気象情報提供の実験を実施
http://www.optronics-media.com/news/20171018/48696/

■NIMSら,グラデーション変化する調光ガラスを開発
http://www.optronics-media.com/news/20171017/48678/

■東大合田教授ら,日本光学会特別賞などを受賞
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48661/

■浜ホトと日亜,協業体制を構築
http://www.optronics-media.com/news/20171012/48624/

■オプトロニクス社,「カタログ図書館」を開設
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48655/

【宇宙・天文】
■J-GEM,重力波天体が放つ光を初観測
http://www.optronics-media.com/news/20171017/48676/

■東大ら,地球接近小惑星の観測に成功
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48637/

【新製品・開発品】
■ショット,車内照明向け製品の販売を開始
http://www.optronics-media.com/news/20171018/48698/

■小糸,クワナジー製LiDAR内蔵ランプシステムを展示
http://www.optronics-media.com/news/20171017/48672/

■オリンパス,3D測定レーザー顕微鏡を発売
http://www.optronics-media.com/news/20171018/48694/

■ビート・クラフトと農工大,最小のレンズレス顕微鏡を開発
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48663/

■オリンパス,520倍拡大内視鏡など4機種をリリース
http://www.optronics-media.com/news/20171012/48635/

■OKI,リアルタイム測定可能な光ファイバーセンサーを開発
http://www.optronics-media.com/news/20171018/48692/

■愛知プロ,テラヘルツ食品検査機を開発
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48665/

【その他技術】
■理研ら,スピンが偏った超伝導状態を検証
http://www.optronics-media.com/news/20171018/48684/

■東大ら,スピンゆらぎによる整流効果を発見
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48639/

■愛媛大ら,分子結晶におけるスピン液体の起源を解明
http://www.optronics-media.com/news/20171012/48633/

■理科大ら,電流で磁石になる半導体を発見
http://www.optronics-media.com/news/20171017/48674/

■NIMS,やわらか分子マシンの制御に成功
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48658/

■産総研ら,グラフェンに垂直な細孔のサイズを制御
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48656/

■岡山大ら,ダイヤモンドヒーターで超高圧下で超高温を発生
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48644/

■NIMS,サブナノスケールで磁気構造を可視化
http://www.optronics-media.com/news/20171013/48642/

■シャープ,LEDを用いた土壌分析装置を発売
http://www.optronics-media.com/news/20171012/48622/

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【Webで話題の光技術】
■トヨタが自動運転に採用,22歳が開発した「高性能センサー」の実力
https://wired.jp/2017/10/12/toyota-luminar-lidar/

■Samsungは量子ドットTVを推進,LGは有機ELを全面展開
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/051100040/101700035/

■Apple,LGと協力して「折り曲げ可能」なiPhoneを開発か
https://iphone-mania.jp/news-188810/

■ライティングの未来,ノーベル賞・中村教授が展望
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/051100040/101700036/

■マイクロLEDの対抗馬に急浮上,GaNナノコラム発光素子
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/040400109/101200027/

■研究の現場から:緑色光で農作物の病害予防
https://mainichi.jp/articles/20171017/ddl/k39/040/538000c

■ジンコソーラー,P型多結晶シリコン太陽電池にて世界最高の22.04%を達成
https://pps-net.org/column/43774

■最先端のVR研究室で「無限階段」を登ってみた
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/101100014/101100002/

■パソコン不要のVRゴーグル=来年発売―フェイスブック
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00000018-jij-n_ame

■遠近をワンタッチで切り替えられるハイテク眼鏡
http://japanese.engadget.com/2017/10/16/touchfucus/

■名大,高分子材料の強度・透明性を両立させる技術開発
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00446473

■理系5年一貫教育で学士,修士を取得,宇都宮大
http://univ-journal.jp/15804/

■第7回 JSAPフォトコンテスト 優秀賞 受賞作品 タイトル:「WS2の閃光」
https://www.instagram.com/p/BaIbYnVBJgc/?taken-by=jsap_official

■Researchers identify free-flowing aerosol particles using holograms,
lasers
https://phys.org/news/2017-10-free-flowing-aerosol-particles-holograms-lasers.html

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今週のコラム「バイオロギング」
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 寒い日が続いていますね。先週との気温の変化に体調を崩している方も多い
のではないでしょうか。ということで今週も前回に続いて,異なる分野の技術
が気象予測に応用されているという話を取り上げたいと思います。

 天気予報というのは,地球上の大気を20km四方に格子毎に区切り,その一点
一点で気温,気圧,風をコンピュータ上で計算して予測しているそうです。そ
してその予測に用いるのがご存知の通り,アメダスなどの観測データです。

 しかしその観測データに課題があるようです。それは海上でのデータ不足。
海上のデータは,基本的には船舶による観測データを使っているようですが,
なにせ海は広いですから。

 他にも人工衛星のデータも推定値として利用しているようですが,この人工
衛星も完璧ではないのだとか。それは,周回により観測できるのは同じ場所を
1日に2回だけで,しかも周回しない場所があり,この隙間の地域を埋める必要
があるのです。

 でも静止気象衛星「ひまわり」があるのでは?,と思ってしまいますが,海
上でも雲がある箇所に関しては,上空の風を調べる技術は開発されているそう
ですが,雲がない晴れている箇所については風のデータが取れず,やはりデー
タが少ないのだとか。

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    研究者・エンジニアのためのカタログ図書館 『InterLab』
      https://www.inter-lab.gr.jp/catalog/index.php
      「科研費・助成金申請用カタログ特集」掲載中!
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 そこで海上での観測データを得るのに利用されようとしているのが,バイオ
ロギングです。以前,本コラムでは取り上げたことがありますが,バイオロギ
ングとは生物に装置を付けて生態を調査することです。そして観測を担うのが
鳥。日本近海に生息するオオミズナギドリという鳥の背中に風速計やGPSを取
り付け海上のデータを得ようというのです。

 気象庁もこのバイオロギングに興味を示し,3羽のオオミズナギドリの飛行
データが気象予測にどれくらい寄与するのかをシミュレーションしたところ,
思いのほか広い範囲の風速データを取得できることがわかったそうです。担当
者の方も驚いていて,今後,精度の高い海上の風速データが得られれば,気象
予測をする上で非常に重要な材料になることが期待できると言っていました。

 そして今年9月,オオミズナギドリの飛行から得られるデータの精度を調べ
る実験が行なわれ,結果は今年中にわかるそうです。また,ウミガメを使って
海中の水温を測って気象予測に活用しようという研究も進められているようで
す。

 私たちの生活のために,私たちに代わって観測してくれる。彼らにとっても
住みやすい地球にしなくてはいけませんよね。【愛】

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オプトロニクス社の募集中セミナー一覧
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■10月20日(金)月刊OPTRONICSセミナー
レーザー加工技術者のための実用技術セミナー
「基本パラメータ入門コース」
http://www.optronics.co.jp/seminar/bisaikako_05.php

■10月27日(金)【早割実施中】月刊OPTRONICSセミナー
「注目の中赤外レーザーとその応用」
http://www.optronics.co.jp/seminar/chusekigai-laser_01.php

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【11月17日】第3回超高速光エレクトロニクス研究会
「先端レーザーによる超高速科学」
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主催:超高速光エレクトロニクス時限研究専門委員会
共催:電気通信大学・コヒーレント光量子科学研究機構
JST, ERATO 美濃島知的光シンセサイザ(IOS)プロジェクト
日時:2017年11月17日(金)10:00〜17:00
会場:電気通信大学(東京 調布市)

内容:超高速光エレクトロニクス分野では,テラヘルツ領域から可視光,極端
紫外に渡る波長領域の拡大ならびにより良い制御性やさらなる高強度化,超短
パルス化,高安定化に向けた新規光源開発が精力的に進められており,また新
規光源により引き起こされる様々な新奇物理現象の研究が進められている。第
3回の研究会では,新規手法,新規材料,新規デバイスを用いた最先端の光源
開発に関する研究展開をご紹介頂くとともに超短パルスレーザーにより誘起さ
れる様々な現象ならびにそれらを観測するための分光手法に関してご紹介頂き,
今後の方向性を議論する。

招待講演(予定):▼シングルショット分光法を用いた不可逆ダイナミクスの可
視化 片山郁文(横国大)▼中空光ファイバの開発状況と応用展開 片桐崇史
(東北大)▼光周波数コムによる自在なコヒーレント計測 浅原彰文,美濃島
薫(電気通信大学,JST,ERATO美濃島知的光シンセサイザ)▼フェムト秒レー
ザーによる表面プラズモンの励起とナノ加工への応用 宮地悟代(農工大)
▼短パルスレーザーの多様なパラメータにおける物質の応答 小林洋平(東
大)▼受動/能動モード同期光ファイバレーザとその応用 山下真司(東大)
▼紫外ドライブ高調波:ポンププローブ光電子分光への応用 足立俊輔(京
大)▼モードロックレーザー共振器内高次高調波発生による高繰り返しXUV光
源 神田夏輝(理研)▼X線自由電子レーザー励起ハードX線レーザーが拓く
新しいフォトニクス研究 米田仁紀(電通大)

参加費用:無料
問合せ先:野村 雄高(分子研):nomura@ims.ac.jp
谷 峻太郎(東大):stani@issp.u-tokyo.ac.jp
桂川 眞幸(電通大,現地世話人):katsuragawa@uec.ac.jp
西澤 典彦(名大,委員長):nishizawa@nuee.nagoya-u.ac.jp
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