
レーザー特別セミナー講演内容詳細
【LE-8】 ファイバーレーザー技術とビジネス
ファイバーレーザー技術
光通信用のエルビウムドープ光ファイバアンプにより発展してきたファイバレーザー技術は、イットリビウムドープ光ファイバ、クラッド励起、高出力半導体レーザーによりよりkW級の出力を得られるところまで発展してきています。
本講演では1μm帯で動作するイットリビウムファイバレーザーの基本的な動作を、構成する光部品の成り立ちから紹介します。さらに、パルス動作、CW動作、狭線幅、大出力等特性の異なる幾つかのファイバレーザーの特性、特徴について議論し、それぞれのレーザの応用例について紹介します。
☆ファイバレーザを知らない方に向け、出来るだけ平易な内容にしたいと思います。
古河電気工業株式会社
藤崎 晃 氏
高出力フェムト秒ファイバレーザと産業応用
アイシン精機の米国研究法人であるIMRA AMERICA, INC.では、ファイバレーザの可能性に着目し、特にフェムト秒レーザとしての実用化を目指した研究開発を1993年より進めてきている。産業用として使用できるフェムト秒ファイバレーザ実現の鍵を、安定したモードロック発振器の開発、高エネルギー・高出力化開発と位置づけ、必要となる技術を基礎研究から作り上げ、2007年微細加工分野で産業用に使用可能なレーザ「FCPAμJewel D-1000」を販売開始した。本講演では、産業応用に必須となる高信頼性を支える構成技術の概要およびフェムト秒加工の応用事例について紹介する。
☆レーザに初めて接する方にも理解いただけるよう留意します。
IMRA AMERICA, INC. 日本支店
笹木 隆一郎 氏
ファイバーレーザー技術とビジネス
CW、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒、それぞれのファイバーレーザー技術について述べ、MOPA(主発振器パワー増幅器)、CPA(チャープパルス増幅)、SC(スーパーコンティニューム)の構成方法、波長可変、擬似SC等の高非線形光学技術、及びOCT(光コヒーレンストモグラフィ)、レーザー顕微鏡、レーザー医療、レーザー加工等への応用例を示す。
それらを踏まえて、ビジネスに必要なフレームワーク思考、技術・経営戦略について述べる。
☆レーザーの基礎知識のある方
合同会社光響
住村 和彦 氏