＜用語解説＞

分光器 Monochromator

　光器は光(電磁波)をスペクトルに分解する装置の総称で、赤外線、可視光、紫外線、X線のスペクトルを測定する装置に用いられている。分光素子には波長による屈折率の分散を利用した分散型分光素子と光の回折を利用した回折型分光素子および干渉を利用した干渉型分光器がある。分散型の分光素子はプリズムであり、回折型の素子はグレーティング(回折格子)である。グレーティングはピッチを細かくすることにより分解能を上げることができるので、多くの分光装置に用いられている。回折型分光器の分解能はスリット、回折格子のピッチおよび光学系の焦点距離に大きく依存する。スリット幅が狭く回折格子のピッチも狭い方が分解能は高い。また分光光学系の焦点距離は長い方が空間的に分解できる線幅が狭くできるので分解能が高くなる。分光透過率や分光反射率を測定する分光光度計は分光器の代表例である。

※ 『レンズ辞典』用語は、どなたでもご覧頂けます。
※ 『レンズ事典』用語は、弊社出版書籍『レンズ辞典&事典』をご購入された方のみの特典となります。
　ご購入者で閲覧をご希望の方は新規登録フォームよりユーザ登録をしてください。

レンズ辞典&事典とは？

Webと密接にリンクさせた新世代の辞典＆事典です。初心者の方には懇切丁寧に、専門家には困った時の頼みとして役立つ、わかりやすく詳細な内容です。本の内容をすべてWebで見ることができます。Web版には多くのリンクが張ってあり、説明を読んでわからないキーワードは、他の辞典項目や事典項目へジャンプして、その中身を理解することができます。

辞典項目は約800、最低限の数式や図表を含み、簡潔にキーワードが説明されています。事典項目は約150、重要なキーワードを1〜2ページ割いて丁寧に説明しています。辞典項目はどなたでも見ることができますが、事典項目は、本を購入した方のみ見ることができます。

(株)オプトロニクス社

〒162-0814　東京都新宿区新小川町5-5　SANKENビル
TEL(03)3269-3550　/　FAX(03)3269-2551

※間違い電話が多くなっております。番号をよくご確認の上ダイヤルをお願いいたします。