23（金）

4/22（木）雨　　　　　来場登録者数　3,028名

光エレクトロニクス技術の総合展示会「OPTRONICS WORLD 2010」初日の来場登録者数は3,165名を数え、盛況なスタートとなった。2日目となる本日も、文科省の光関連プロジェクトで第二回目の開催となる「光科学フォーラムサミット」が執り行なわれるなど、光関連のイベントが多数の参加を集めており、あいにくの雨天にもかかわらず、会場は熱気に満ちている。

（株）インデコ

レーザーEXPO　No. C-2

TOPTICA PHOTONICS社製
フェムトファイバレーザ

新製品のドイツTOPTICA PHOTONICS社製フェムトファイバレーザ「FemtoFiber proシリーズ」は、1台で1560nmとSHGの780nmを切り替えて使用できる。出力はそれぞれ350mWと140mW、過飽和吸収体（SAM）による安定動作、PMファイバによる構成で振動に強く、パルステラヘルツ発生用光源等として機器組み込みにも適している。

（株）オプトサイエンス

レーザーEXPO　No. C-10

金属性および半導体単層カーボンナノチューブ

米国ベンチャーのNanoIntegris社が開発した金属性および半導体単層カーボンナノチューブは、密度勾配超遠心分離法によって分離・精製されており、99%の高純度を誇る。ITO代替材料として期待が高く、薄膜トランジスタや透明電導膜、OLED材料やケミカルセンサなど、広範囲でのアプリケーションが試されている。

住友電気工業（株）

レーザーEXPO　No. H-14

パルス出力ファイバレーザ

同社のパルス出力ファイバレーザは、高ピークパワー（>30kW）、高速繰り返し（～2MHz）が可能なほか、パルスを１～20nsの間で切り替え可能。また完全空冷でヘッド部がコンパクトなため、機器組み込みの際、コスト的に有利となる。マーキングやトリミングのほか、太陽電池のスクライビングや金属表面の改質といった用途がある。

稀産金属（株）

レンズ設計・製造展　No. K-4

インジウムを材料とした化合物

同社は金属から目的に合わせた様々なターゲット材料を製造するが、今回インジウムを材料とした化合物を紹介している。ターゲットメーカ向けの酸化インジウム粉末や、蒸着向けの粒状やペレットITOなど薄型ディスプレイ向け材料のほか、紫外用や赤外用蒸着材、反射防止膜、多層膜フィルタ、太陽電池材料といった光学向け製品を扱う。

共立精機（株）

レンズ設計・製造展　No. E-4

レンズ複合加工機「MNV3-300」

レンズ複合加工機「MNV3-300」はATC装置を持つカーブジェネレータのデモを行なっている。４本のツールをセット可能で、荒ずり、スムージング、レンズの外形加工と1台で３役をこなす。対応ワーク径はφ80～300。加工後に誤差が生じた場合も、その長をNC装置にインプットすることで簡単に補正する。

佐鳥電機（株）

レーザ－ディスプレイゾーン

超小型SHGグリーン（532nm）
レーザモジュール

米国Spectralus社と共同開発した、サイズ12.4×6.8×3.8mmの超小型SHGグリーン（532nm）レーザモジュールの展示を行なっている。平均出力は60mW、繰り返し周波数は0～2kHzとなっている。電力/光変換効率（WPE）が10～15%と高いのが特長で、LCOS、DMDプロジェクタに応用が可能。サンプル出荷を始めている。

産業技術総合研究所

レーザ－ディスプレイゾーン

レーザディスプレイのデモ

高性能AD圧電膜を駆動源とする、数100Hz～100kHzで動作する超高速光スキャナと、ナノチューブ導電ラバーをヒンジ素材とすることでDC～100Hzで動作する超低速光スキャナを展示、両者を用いたレーザディスプレイのデモを行なっている。このデバイスはマイクロプレシジョン㈱、NECトーキン㈱、㈱ファインラバー研究所との共同プロジェクトによるもの。

（株）島津製作所

レーザ－ディスプレイゾーン

小型の固体SHGグリーンレーザ

小型の固体SHGグリーンレーザ（532nm、動作温度10～40℃）のローノイズタイプは、10Hz～20MHzにおける光ノイズが<1.0%rmsとなっており、レーザディスプレイをはじめ、分析機器や検査機器、ホログラフィ、バイオ等の用途に適している。また動作温度範囲が－10～＋50℃と広いタイプは、寒冷地の屋外等で使用される墨出し器やラインマーカ、計測器に適している。