レンズ設計・製造の基礎セミナー
レンズ入門~数式を多用しない光学入門~
講演内容
・はじめに:光と電磁波、反射と屈折の法則、屈折率、光路長、フェルマの原理、波面
・幾何光学の基礎:座標系、光軸と主光線、メリジオナル面とサジタル面、結像、焦点距離、凸レンズと凹レンズ、実像と虚像、共役な関係
・レンズのパラメータ:主要点(焦点・主点・節点)、フロント・バックフォーカス、像倍率、被写界深度、画角、絞りと瞳、口径食、Fナンバ、開口数
・ガウス光学:近軸光線、薄レンズ近似、レンズのベンディング
・収差:波長分散とアッベ数、色収差(軸上・倍率)、色消しレンズ(アクロマート・アポクロマート)、単色収差
・波としての結像:回折限界、MTF
光学機器入門
収差入門~収差の基本、収差図の見方を中心として~
光学系性能評価入門~MTF、波面収差の意味と測定方法~
DOE(Diffractive Optical Element; 回折光学素子)の基礎
DOEを応用した各種光学系
光学材料の基礎とその応用
マイクロレンズの基礎と応用
本講では、マイクロレンズ特有の作成方法とその特性評価法など、マイクロレンズについて総合的に理解を深めていただけるよう解説し、実用段階に入っているウェハレベル実装技術、それを活用したデバイス作成、さらにはマイクロレンズの応用についても紹介する。
照明光学の基礎
LEDをつかった照明機器
LED照明光学系の光学設計
VR/ARにおけるライトフィールドの重要性
網膜走査型レーザアイウェア技術:医療福祉応用からスマートグラスまで
VR/AR用HMDの現状と未来
具体的には、まずHMDの歴史や分類、また人の視覚機能の概要を押さえ、代表的なHMDの光学系と用途ごとの要件について述べます。また、広視野・高精細化、奥行き手がかりの提示、遅延の低減、遮蔽の表現などに関する様々な最新の研究事例を紹介します。さらに、光学歪みの校正、色調の校正、眼球位置の校正などの技術についても紹介します。
これからのHMD技術に関しては、視覚情報に留まらないマルチモダリティやセンシングなどの幅広い話題をとりあげ、視知覚の困りごとを矯正してくれるHMDや人間拡張などの応用を睨んだ新しいHMDのあり方について提言します。


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セミナー申込手順
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お客様のご都合による受講解約の場合、3/22までは受講料の50%、3/23以降につきましては受講料の全額を解約金として申し受けます。
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※学生料金:
個人もしくは学校からのお支払いで、30歳未満の方が対象となります。
※月刊OPTRONICS定期購読者割引:
月刊OPTRONICS定期購読につきましては【こちら】をご確認ください。
購読者割引は読者番号(送本時の宛名ラベルに記載)とお申込み者のお名前が一致している方が対象となります。
受講申し込み後のキャンセルは受け付けておりません。申し込み後、受講者のご都合で欠席となる場合でも受講料は申し受けます。なお、欠席された場合、配布テキストをお送りいたします。 なんらかの不可抗力により該当セミナー、及び付帯するイベントの開催が不可能となった場合、主催者は受講のキャンセルの受け付け致しません。また、受講料の返金を含む、これにともなった損害の補填・補償は行いません。 【不可抗力】台風、洪水、地震を含む天災、あるいはそれらを原因とする様々な事態、疾病や伝染病の蔓延、労働争議、主催者の合理的なコントロールを超えた会場設備の使用制限や講師の欠席等を含むもの |

河合 滋
(株)オプト・イーカレッジ
代表取締役
埼玉県立大学
1981年 埼玉大学 理学部物理学科 卒業
1983年 筑波大学大学院 理工学研究科 光学(三宅和夫)研究室 修了
同 年 日本電気株式会社 光エレクトロニクス研究所 研究員
光学設計、回折光学素子、プレーナ光学系、光波センシング、光コンピューティング、光インタコネクションの研究開発に従事
1992年 博士(工学) (筑波大学)
1997年 職業能力開発大学校 電子工学科 助教授
2007年 職業能力開発総合大学校 通信システム工学科 教授
2012年 (株)オプト・イーカレッジ 代表取締役
2013年 尚美学園大学 芸術情報学部 非常勤講師
2014年 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 非常勤講師
2014年 マルチメディア・イノベーション 代表
2017年 電気通信大学 情報理工学研究科 非常勤講師
2018年 光検定協会 代表
主な著書:月刊「オプトロニクス」連載、光学設計のための基礎知識、レンズ辞典&事典、光技術者のための基礎数学、最新図解レンズの基本としくみ、光検定教材(問題集、DVD、eラーニング)、Handbook of Optical Interconnects、"新"光学レンズ技術、光技術総合事典
槌田 博文
チームオプト(株)
代表取締役社長
経歴:オリンパス(株)に約30年勤務し、光学設計および光学技術開発業務に従事。同社研究開発本部光学技術部長、同社人材育成担当部長、人材採用業務に従事。日本光学会光設計研究グループ代表、光学設計製造国際会議ODF’08, 10実行委員長、応用物理学会理事等歴任。現在、岡山理科大学非常勤講師。
得意領域:レンズ設計(特に結像系)、光学設計理論、フーリエ映像論、屈折率分布レンズ
資格・受賞歴:レンズ設計テーマで博士号(工学、大阪大学)取得、文部科学大臣表彰(科学技術賞理解増進部門)受賞、光設計研究グループ光設計賞特別賞受賞
学歴: 1984年大阪大学大学院工学研究科応用物理専攻修士修了
荒木 敬介
宇都宮大学
オプティクス教育研究センター 客員教授
1976年 東京大学理学部物理学科卒
1978年 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了
1978年~1983年
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程
1984年 キヤノン株式会社入社 2012年 定年
2017年 65歳で退職
2007年 宇都宮大学工学部オプティクス教育研究センター客員教授を兼任
(その他の経歴)
2002年 東京大学大学院工学系研究科にて工学博士号 取得
1999年~ (社)日本オプトメカトロニクス協会にて
「光学系基礎理論」、「収差論」講座の講師を担当
2010~2012年 公益社団法人 応用物理学会 理事
2012~ 日本光学会光設計研究グループアドバイザー
2017~ チームオプト株式会社 コンサルタント
玄間 隆志
(株)ニコン
光学本部 シナジー推進部 プロジェクト推進課
1984年 東京光学機械株式会社(現・株式会社トプコン)入社
計算機ホログラムを用いた非球面形状計測用干渉計の開発などを担当
2001年 株式会社ニコン入社
光学部品の面形状計測用干渉計の設計 光学系の性能評価機の開発 特殊光学素子の生産技術開発 などを担当
2017年4月から現職
2012年から2017年 東北大学大学院・非常勤講師「光学機械とその精密生産システム」担当
2018年から 京都工芸繊維大学 先端ものづくり教育講座 「精密・光学機械」担当
丸山 晃一
丸山光学研究所
1981年 早稲田大学大学院理工学研究科物理学及び応用物理学専修博士課程前期修了
1981年 旭光学工業株式会社入社 光学設計部
一眼レフカメラ用レンズ設計、光学設計ソフトウエア開発、
回折応用フォーカシングスクリーン、光記録用レンズ開発、
等に従事
2008年4月よりHOYA株式会社
2015年12月より丸山光学研究所
鈴木 憲三郎
(株)ニコン
光学本部 シナジー推進部
1983年(株)日本光学工業(現ニコン)入社。現在まで光学設計とその管理業務に従事し、光学設計課長を歴任。現在は、光学本部シナジー推進部に勤務。専門は、光学設計(特に回折光学系の設計)。主な職務経験は、デジタル機器用レンズや理化学機器の光学設計、新光学素子開発とその応用光学系の設計。所属学会は、日本光学会(2005年、2008年 光学シンポジウム招待講演)。
2007年より中央大学理工学部・非常勤講師を務める。
主な論文・著作は、以下の通り。(いずれも共著)
2006年 オプトニクス社「増補改訂版;回折光学素子入門」
2014年 朝倉書店「光学技術の辞典」
2019年 Toru Nakamura, Kenzaburo Suzuki, Yosuke Inokuchi, Shiho Nishimura, “Fundamental properties of broadband dual-contact diffractive optical elements,” Opt. Eng. 58(8), 085103 (2019),doi: 10.1117/1.OE.58.8.085103.
西澤 紘一
(株)プライムネット
取締役知財・技術事業部長
1967年 京都大学大学院無機化学専攻修了
同年、日本板硝子社に入社、以降光ファイバ、マイクロオプティックス、光センサー、セルフォックレンズ、光・電子応用ガラス材料の開発に従事した。
1991年 北海道大学工学研究科応用物理分野で工学博士取得
1996年 厚生労働省傘下の職業能力開発大学校教授に赴任
2004年、通信システム工学科を創設、初代教室主任
2007年、技能五輪世界大会(静岡)で日本国技術代表
2008年 諏訪東京理科大学客員教授となりガラス材料工学を担当 同年、㈱プライムネット(特許ビジネス)を設立 現在同社取締役を務める。
2010年 ㈱みらい知研を設立、その後、代表取締役社長、会長を勤める
2017年 同社を退任 同年、情報通信配線技能士会会長に就任
宮下 隆明
元 国立天文台
1975年 株式会社リコー 入社
1976年- 薄膜デバイス研究・開発、光変調素子デバイス研究・開発
1980年- マルチレンズ光学系研究・開発
1992年- 密着イメージセンサデバイス開発
2000年- マイクロレンズ波面収差測定技術開発
2009年 博士(工学)奈良先端科学技術大学院大学 後期博士課程
2012年- 国立天文台(TMT推進室)
2018年 〃退官
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1996年- マイクロレンズ国際標準開発に参加
2000年- マイクロレンズ国際標準開発プロジェクトリーダー(ISO/TC172/SC9/WG7)
2004年-2008年 Network of Excellence on Micro-Optics“NEMO”プロジェクト (Framework 6, the European Commission)の海外アドバイザリー委員会メンバー
2017 年 マイクロレンズ国際標準Part1(用語)改定
牛山 善太
(株)タイコ
代表取締役
株式会社タイコ代表取締役 博士(工学)東京理科大学
株式会社トキナー光学にて一眼レフカメラ用ズームレンズの光学設計に従事。1991年に株式会社タイコ設立。光学設計、開発、製作、コンサルティング、ソフトウエアー開発を主な業務とする。光学設計ソフトウエアーに関する旧Kidger社(英)、OPTIS社(仏)、LightTrans社(独)の技術アドバイザーを務める。2006-2010年、東海大学工学部光・画像光学科(レンズ設計)非常勤講師。
大野 博司
(株)東芝
研究開発センター 機械・システムラボラトリー 主任研究員
2005年3月東京大学大学院理学系研究科宇宙物理学専攻博士課程取得。2005年4月(株)東芝 研究開発センターに入社。光学関連技術に従事。日本光学会、日本光学設計グループ、OSA、SPIE会員。日本光学設計グループが主催する第19回、第22回の光設計賞において光設計優秀賞を受賞。
市澤 俊介
サイバネットシステム(株)
オプティカル事業部
2000 東京工業大学大学院 理工学研究科 基礎物理学専攻 博士課程修了(博士(理学))
高エネルギー物理学実験
2000~2003 宇宙開発事業団 地球観測研究センター 特別研究員
衛星リモートセンシングの放射伝達シミュレーション開発
2003~2006 光学設計会社にて照明光学系の設計等を担当
2006~ サイバネットシステム株式会社 オプティカル事業部
照明光学設計ソフト(LightTools, LucidShape)を担当、FPD検査装置の開発
小池 崇文
法政大学
情報科学部 教授
東京工業大学理学部,東京大学工学系研究科修士課程を経て日立製作所に入社.在職中に東京大学情報理工学系研究科電子情報学専攻博士課程終了.博士(情報理工学).2013年3月に日立製作所を退職し,4月より法政大学 情報科学部 教授.専門は,画像処理,CG,コンピュテーショナル・ディスプレイ/カメラ,バーチャルリアリティ・拡張現実,応用光学など.現在は"実世界指向メディア","Computational Reality"というキーワードで要素技術から全体システム,応用まで研究を行っている.各種,国内・国際学会の委員も多数務めている.
菅原 充
(株)QDレーザ
代表取締役社長
1982年 東京大学工学部物理工学科卒業
1984年 東京大学大学院物理工学修士課程修了、同年株式会社富士通研究所入社
1995年 株式会社富士通研究所光半導体研究部主任研究員
1999年 東京工業大学大学院電子機能システム専攻客員助教授 (兼務)
2001年 株式会社富士通研究所フォトノベルテクノロジ研究部長
2004年 東京大学生産技術研究所特任教授
2005年 株式会社富士通研究所ナノテクノロジー研究センター センター長代理
2006年 株式会社QDレーザ代表取締役社長
量子ドットレーザの基礎から実用化までの業績に対してIEEEPhotonic Society Aron Kressel Award、一般財団法人材料科学技術振興財団山崎貞一賞、第33回櫻井健二郎氏記念賞、精密加工用単パルスDFBレーザの開発に対してSPIE Photonic West2017 PRISM AWARDS Winner、網膜走査型レーザアイウェア技術の開発に対してCEATEC2016 経済産業大臣賞、米国メディアパネル・イノベーションアワード グランプリ、WIRED Audi INNOIVATION AWARD 2017、レーザアイウェアRetissa Displayの商品化に対してSPIE Photonics West2019 PRISM AWARDS Winner等受賞歴多数。
清川 清
奈良先端科学技術大学院大学
教授
1994年大阪大学基礎工学部情報工学科三年次中途退学。1998年奈良先端科学技術大学院大学博士後期課程修了。1999年通信総合研究所(現情報通信研究機構)研究員。2002年大阪大学サイバーメディアセンター助教授、2007年同准教授。2017年奈良先端科学技術大学院大学教授、現在に至る。バーチャルリアリティ、拡張現実、複合現実、3次元ユーザインタフェースなどの研究に従事。日本バーチャルリアリティ学会理事。