自動車センシング

2023年11月09日(木) 13:30-15:15 アネックスホール F204
【CS-1 自動車に応用される光センサ・光技術

自動運転システムADAS向け赤外線センサー

コーンズテクノロジー(株) 花崎 勝彦 氏
赤外線センサーの世界シェアNo.1を誇るテラダイン・フリアー社の自動運転システムに向けた最新の赤外線センサーの詳細と動向をご紹介する。

赤外線センサーならではの夜間画像、雨や霧などの荒天時画像、逆光などのハレーション環境時の撮影画像をふんだんに織り交ぜており、直感的に理解いただける。

同時に最新鋭の画像処理技術を取り込んだサンプル画像や、赤外線画像データをベースにしたAI用アノテーション・サービスなど自動運転に特化したテラダイン・フリアー社の動向も合わせて、案内させていただく。

自動運転の眼「LiDAR」の課題と将来展望

ソニーセミコンダクタソリューションズ(株) 熊谷 央一 氏
近年、先進運転支援システム(ADAS)の普及や自動運転(AD)の実現に向けて、物体との距離測定、交差点の物体認識、路面状況把握等のためLiDAR(Light Detection And Ranging)の開発が数多く行われている。

長距離・高解像度の高いパフォーマンスを実現するLiDARを採用した自動運転システムを搭載したロボタクシーによる新たなモビリティサービスが始まっており、新興EVメーカーもLiDARを搭載した車両を発売する中、システム全体の小型化・省電力化・低コスト化が課題となっている。

そこで本セミナーでは、LiDARの基礎から最先端の製品に関する取り組み事例や現状の課題、今後の進化の方向性について解説する。

ダイヤモンド量子センサによる電気自動車用高精度電流測定

東京工業大学 工学院 電気電子系 研究員 波多野 雄治 氏
ダイヤモンド中のNVセンタ(窒素-空孔複合欠陥)は、常温大気中で動作する固体量子センサとして、磁場・温度・電場等を高感度に検出可能である。

NVセンタ自身は原子格子のナノスケールの構造であるが、結晶成長技術により、計測対象に対して最適な構造を実現できること、光検出磁気共鳴により、物理変数をマイクロ波の周波数に変換可能なこと、光入出力が可能なこと、等が高感度化に寄与する。

±1000Aの電流計測レンジと10mAの分解能により電気自動車の電池電流を高精度に計測し、走行可能距離の正確な推定が可能となる。

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花崎 勝彦

コーンズテクノロジー株式会社

プロジェクト・マネージャー

エヌビディア社でのグラフィック画像処理、アプティナ社でのCMOSセンサー、フリアーシステムズ社での赤外線センサーのビジネス開拓に携わってきており現在に至る。

熊谷 央一

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社

車載事業部 車載開発部

2007年ソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)に入社。2015年にソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社に転籍し、CMOSイメージセンサーおよびSPAD距離センサーの回路技術、デジタル信号処理技術、画素デバイス技術の開発に取り組む。近年、車載LiDAR向けSPAD距離センサーの開発チームのシニアプロダクトマネジャーを務めており、同分野における技術開発に従事。2020年にソニーグループにおけるエンジニア個人に与えられる最も価値の高い賞であるSony Outstanding Engineer Awardを受賞。

波多野 雄治

東京工業大学

工学院 電気電子系 研究員

東京大学工学部電気電子工学科修士了:1980
日立製作所中央研究所にて超伝導回路・低消費電力回路の研究:1980~2002
博士(工学):1992
(株)ルネサスエレクトロニクスにてマイコン応用開発:2002~2016
阪大蛋白研にてダイヤモンド量子センサ応用の研究:2016~2019
東工大にてダイヤモンド量子センサ応用の研究:2019~