土木・建築・環境セッション

2024年07月17日(水) 12:45-15:00 マイドームおおさか(8F会議室)
【STC-2 土木・建築・環境セッション

インフラ・建物のOpenBIMセンシング・プラットフォーム

大阪大学 大学院工学研究科 環境エネルギー工学専攻 教授 矢吹 信喜 氏
土木建築分野では生産性向上を図るためにDX、とりわけデジタルツインの構築に取り組む企業が多いが、データプラットフォームがサイロ型になりがちなのが課題である。

インフラや建物の3次元モデルやセンシングデータなどのリアリティ・キャプチャを、機器やソフトに依存しない、汎用性、拡張性、可搬性が高いものにするためには、OpenBIMの概念とツールを駆使する必要がある。

インフラのBIM/CIMや建築BIM等により作成される3次元モデルをセンサおよびセンシングデータと統合化することにより、設計と施工だけでなく、維持管理、ZEB改修、災害復旧等にも役立たせる技術開発について講演する。

鉄筋コンクリート構造物にとって水は諸悪の根源 ― コンクリート中の含水率を測るセンサ技術

日本大学 生産工学部 建築工学科 教授 湯浅 昇 氏
建築界も土木界もコンクリート中の「水分」に注目が集まっている。コンクリート中の水分は、コンクリートの水和・硬化の過程で必要なものである反面、あらゆるコンクリート構造物の劣化にとって、“諸悪の根源”であり、「水」さえなければ劣化しないからである。
「水さえなければ、水さえ制御できれば」いいことに、重大な関心を持つようになったといえる。そしてその関心は、“コンクリート中の水を測る”ことに注がれている。

本講演では、コンクリートの含水率の定義、測定の目的、既存の試験方法の原理と特徴、これからの含水率測定技術の展開・期待について解説する。

LiDARによる二酸化炭素濃度分布計測

東京都立大学 システムデザイン学部 教授 阿保 真 氏
二酸化炭素(CO2)は気候システムに対して最大の放射強制力を持つため、その発生源と吸収源の空間分布と時間変化を正確に把握することが、地球温暖化予測の精度向上と効果的な温暖化対策に不可欠である。

ライダー (LiDAR)は、パルスレーザ光を大気に照射し散乱光を計測することで、大気中に浮遊するエアロゾルや雲の空間分布情報を高い精度で取得することができる。
さらにライダーと吸収分光法を組み合わせた差分吸収ライダーは、大気中の特定分子の濃度分布を高分解能で観測することが可能である。

本講演では、差分吸収ライダーによるCO2濃度分布の計測方法を紹介し、我々の研究チームが開発したライダーシステムの観測結果について紹介する。
受講料(1セッション/税込)
一般 主催・協賛団体会員/出展社 月刊オプトロニクス定期購読者 シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥9,000 ¥5,000

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矢吹 信喜

大阪大学

大学院工学研究科 環境エネルギー工学専攻 教授

東京大学工学部土木工学科卒業.米国スタンフォード大学大学院土木工学専攻修士(M.S.),博士(Ph.D.)修了.電源開発株式会社,室蘭工業大学工学部建設システム工学科助教授,准教授を経て大阪大学大学院工学研究科環

湯浅 昇

日本大学

生産工学部 建築工学科 教授

1988年北海道大学卒業
1990年東京工業大学大学院修士課程修了
1990年より助手、助教授を経て2011年教授
1998年博士(工学)
1998年セメント協会論文賞受賞
2001年英国Dundee大学客員研究員(1年間)
2009年日本建築仕上学会論文賞
2019年日本建築学会賞(論文)
2020年日本コンクリート工学会賞(功労賞)
2023年日本非破壊検査協会功績賞
現在、日本建築学会賞選考委員会委員、日本コンクリート工学会論文審査委員会委員長、日本建築仕上学会論文審査委員会委員長、日本非破壊検査協会規格NDISコンクリートの含水率に関する2件の準備委員会委員長、日本建築センター耐用年数評価委員会委員

阿保 真

東京都立大学

システムデザイン学部 教授

・1984年東京都立大学大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了
・東京都立大学工学部電気工学科助手、助教授を経て、現在東京都立大学システムデザイン研究科教授、博士(工学)、国立極地研究所客員教授
・半導体レーザ、固体レーザなどを用いた大気環境・気象計測技術に関する研究に従事
・所属学会:レーザセンシング学会(理事)、計測自動制御学会、応用物理学会、日本リモートセンシング学会、日本気象学会、IEEE、OPTICA等