医療・健康セッション
2024年07月18日(木)
09:45-12:00
マイドームおおさか(8F会議室)
本講演では、ラマンイメージング技術の一応用例として、肝細胞の品質評価技術を中心に紹介する。本品質評価では、評価指標として薬物代謝酵素(CYP)の活性の検出に成功した。加えて、他の品質評価事例についても紹介したい。
(※本成果は、大阪大学の藤田克昌先生らが開発した高速ラマン顕微鏡を用いた共同研究の成果である。)
細胞を1つ1つ「診る」検査装置フローサイトメータは、イメージング技術とAI技術との融合で次世代フローサイトメータとして注目を浴びています。立体構造を持つ細胞を生きたまま診るラベルフリー3次元像フローサイトメータのコア技術を紹介すると共に、その応用例として血中がん細胞の検出技術について紹介します。
【STC-4 】
【医療・健康セッション】幹細胞/がん細胞分析イメージング・健康医療データの流通など最新トピックス
細胞分析技術は日々進歩ししており、最先端医療に直結しています。
今回は、肝細胞・がん細胞を科学するラマンイメージング・3次元像フローサイトメータの最新トピックスを講演ただくとともに、ますます重要となってきた健康医療データの流通基盤について解説いただきます。
今回は、肝細胞・がん細胞を科学するラマンイメージング・3次元像フローサイトメータの最新トピックスを講演ただくとともに、ますます重要となってきた健康医療データの流通基盤について解説いただきます。
ラマンイメージングを活用した肝細胞品質評価技術
(独法)産業技術総合研究所 先端フォトニクス・バイオセンシングOIL
副ラボ長 藤田 聡史 氏
副ラボ長 藤田 聡史 氏
物質に光を照射した際に観察される散乱光の中に、照射した光と異なる波長の微弱な散乱光が観察されることが知られ、この現象をラマン散乱と呼ぶ。
対象分子の振動エネルギーに依存した波長シフトが、散乱光のスペクトルから検出できるため、対象物の分子組成を無標識で検出することが可能である。これを拡張したラマンイメージングは、ラマンスペクトルの検出を2次元平面上で行い、イメージ像とし出力する手法であり、医薬品、食品、化粧品の評価や診断技術、再生医療への応用が期待されている。
(※本成果は、大阪大学の藤田克昌先生らが開発した高速ラマン顕微鏡を用いた共同研究の成果である。)
ラベルフリー3次元像フローサイトメータで血中がん細胞を診る
浜松ホトニクス(株) 中央研究所 第7研究室 副研究室長 山田 秀直 氏
当社では、学術・工業分野に限らず、バイオ・医用分野における「光の可能性」を追究しています。特に医用分野における「診る」という行為に「光」は欠かせません。
健康医療データ流通基盤 ~IoTデバイスからのTrustデータ流通~
大阪大学大学院 情報科学研究科
スマートコントラクト活用共同研究講座
特任教授 山田 憲嗣 氏
スマートコントラクト活用共同研究講座
特任教授 山田 憲嗣 氏
本講演では、「健康医療データ流通基盤~IoTデバイスからのTrustデータ流通~」についてご紹介いたします。IoTデバイスから収集されるデータをWeb3技術、特にNFTとスマートコントラクトを活用して、安全かつ効率的に流通させるための基盤について説明します。
このシステムにより、複数の医療機関や研究機関が即時にデータを収集し、分散管理することが可能となります。さらに、データ提供者(患者、医療機関、医師など)に対する利益還元の仕組みを実現し、データの質と信頼性を向上させます。
本講演では、具体的な技術実装例や特許技術についても詳述し、IoTセンサーデバイスが医療・健康分野においてどのように革新をもたらすかを探ります。
受講料(1セッション/税込) | |||||
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一般 | 主催・協賛団体会員/出展社 | 月刊オプトロニクス定期購読者 | シニアクラブ会員 | 学生 | |
¥18,000 | ¥15,000 | ¥9,000 | ¥9,000 | ¥5,000 |
お申込み受付は終了いたしました。
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藤田 聡司
独立行政法人 産業技術総合研究所
先端フォトニクス・バイオセンシングOIL 副ラボ長
2000年3月 筑波大学 博士課程 工学研究科 卒業、博士(工学)
2000年4月 日本学術振興会特別研究員(PD)(工業技術院)
2003年4月 東京大学 大学院工学系研究科・研究拠点特任研究員
2004年1月 独立行政法人 産業技術総合研究所・研究員
2008年10月 独立行政法人 産業技術総合研究所・主任研究員
2014年4月 経済産業省 製造産業局 生物化学産業課・課長補佐
2015年4月 国立研究開発法人 産業技術総合研究所・研究グループ長
2016年4月~現在 神戸大学大学院 工学研究科 教授(連携講座)
2019年4月~現在 国立研究開発法人 産業技術総合研究所・副ラボ長
山田 秀直
浜松ホトニクス株式会社
中央研究所 第7研究室 副研究室長
1997年 浜松ホトニクス入社、近赤外光を使った組織酸素代謝モニターの研究に従事
2002年 米国マサチューセッツ工科大学訪問研究員として定量位相顕微鏡の研究に従事
2010年 定量位相顕微鏡技術を応用したラベルフリーイメージングフローサイトメータの研究を開始
2011年 NEDO「ヒト幹細胞実用化に向けた評価基盤技術開発」に参画(-2013)
2016-2022年 AMED委託研究開発の研究代表者としてイメージングフローサイトメータの応用研究に参画
山田 憲嗣
大阪大学
大学院 情報科学研究 スマートコントラクト活用共同研究講座 特任教授
1998年に大阪市立大学大学院工学研究科後期博士課程を修了し、博士(工学)を取得。
主な研究分野は医工情報学と光情報処理であり、世界に先駆けて「看護工学」分野を創設した。大阪大学臨床医工融合研究教育センター特任准教授、大阪大学大学院医学系研究科特任教授を経て現職に就任。
現在、看護理工学会理事および日本バイオデザイン学会理事を務める。