紫外線セミナー
2024年10月29日(火)
10:30-13:00
アネックスホール F206
本セミナーでは、サファイア基板上に作製した高効率UV-C LEDの最新技術を説明し、加えてUV-C LEDを用いた除菌効果の実証とそのモジュール製品について紹介する。
【UV-1 】
短波長UVCLEDと応用の最前線
短波長UVCLEDと応用の最前線
(国研)理化学研究所 平山量子光素子研究室 主任研究員 平山 秀樹 氏
講演では、220~230nm帯LEDの高出力化の技術に関して、発光の高効率化、注入効率・光取り出し効率の向上に関して紹介し、また、230nm帯LEDを用いた高出力LEDモジュールと、それを用いたウイルス不活化実証試験などを紹介する。
除菌用UVCLEDの高効率・高出力化とその応用
豊田合成(株) ライフソリューション第1技術部 奥野 浩司 氏
UV-C LEDは、ウィルスや細菌を不活化することが出来る光デバイスであり、従来の水銀ランプの代替として早期の高効率・高出力化が期待されている。
弊社は液晶バックライト・照明分野で培ったInGaN系青色LED技術を活用し、AlGaN系UV-C LED及びその応用製品の開発に取り組んでいる。
一般的にLEDの効率は、内部量子効率、光取り出し効率、駆動効率の掛け算によって決まる。
これらの効率を高める為には、AlGaN結晶の高品質化と電気伝導の制御技術、加えてLED素子から光を取り出すための技術が求められる。
●初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
窒化アルミニウム基板上に作成したFUV LEDの最近の進展と応用
旭化成(株) 研究・開発本部 先端技術研究所 次世代化合物半導体開発部 部長
國見 仁久 氏
國見 仁久 氏
水や空気中のウイルス・菌を不活性化する用途で広範に用いられている波長265 nmの紫外線発光ダイオード(Light Emitting Diode: LED)では、発光効率(電力変換効率)が5%を超える報告もなされており、その進展は著しい。その一方で波長が短くなるほど電力変換効率は著しく低下する傾向にあり、特に、波長240 nm以下の紫外線(Far Ultraviolet-C: FUV)LEDの電力変換効率は2023年には1%未満であったが、2024年には2.4%に達するまで向上した。
宇宙から地表に到達する紫外線は、オゾン層で吸収されるため、地表に届く光の波長290 nm以上に限定される。つまり、エネルギーに換算すると6 eV近い非常に大きなエネルギーを持つ波長230 nm付近のFUV光はこれまでの地球地表における自然界には存在しない光であり、小型かつ長寿命で高電力変換効率のFUV LEDを実現できれば、今後の様々な分野への応用展開の可能性を秘めている。
今回はFUV LEDの技術開発状況を主に紹介し、その応用展開についても述べる。
●入門程度(大学一般教養程度)
受講料(1セッション/税込) | |||||
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平山 秀樹
国立研究開発法人理化学研究所
平山量子光素子研究室 主任研究員
1994年 東京工業大学電子物理工学専攻博士課程修了(工学博士)
1994年 理化学研究所入所
2005年 テラヘルツ量子素子研究チーム、チームリーダー(現職)
2012年 平山量子光素子研究室、主任研究員(現職)
(兼務)埼玉大学連携教授、東京理科大学客員教授、徳島大学招聘教授
(公職歴) 応答物理学会理事(’21-22)、JJAP/APEX誌編集長(‘22)、NPO法人日本フォトニクス協議会理事・紫外線研究会委員長、NPO法人皮膚光線治療促進の会理事
奥野 浩司
豊田合成(株)
ライフソリューション第1技術部
2003年豊田合成株式会社入社, 青色LEDの製品開発に取り組む. 2014年名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻 博士(工学)取得を経て, 現在に至る. 窒化物半導体系の発光デバイスの研究開発に従事.
國見 仁久
旭化成(株)
研究・開発本部 先端技術研究所 次世代化合物半導体開発部 部長
2001年 旭化成株式会社 入社
以来、研究開発部門、事業部門において、シリコン半導体、GaAs化合物半導体、それぞれのプロセス技術開発、アプリケーション開発、事業開発に従事。近年では、欧州の海外子会社の現地法人社長を歴任。
2023年より現職である、研究開発本部 先端技術研究所 にてワイドバンドギャップ化合物半導体の素子開発および基板開発に従事。