オプティクスセミナー
誘電体メタサーフェス・メタレンズの設計・製造の基礎
ランダム構造に基づいた新規プラズモニック・メタマテリアル
多層膜の光学特性と多層膜を用いた熱放射の波長制御
石井 智 氏
本講演では、始めに周期多層膜の光学特性を概説する。周期が波長と同程度の周期多層膜の場合は分布ブラッグ反射器(DBR)を取り上げる。一方、周期が波長より十分小さな周期多層膜は実効的に非常に大きな異方性を持つ場合があることを紹介する。
続いて、DBRを使いて電磁波による熱輸送である熱放射の波長を制御した応用例を3種類紹介する。DBRと金属薄膜を積層すると、キャビティのない共振器のような特性を持ち、半値幅がサブミクロンの狭帯域な熱放射が得られる。狭帯域熱放射の中心波長は、DBRの膜厚を調整することで任意に制御可能である。
また、紫外の反射率が高いDBRと銀薄膜を用いると、99%に迫る高い太陽光反射率が得られ、DBRと基板は赤外の放射率も高いため、屋外で受動的に冷却する日中放射冷却膜になる。更に、簡易な日中放射冷却構造としてガラス基板とアルミ薄膜からなる構造を採用し、それを熱電素子の上に設置すると、24時間発電可能な素子になる。
受講料(1セッション/税込) | |||||
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岩見 健太郎
東京農工大学大学院工学研究院
准教授
1980年生.2003年東北大学工学部機械電子工学科卒業。2008年同大学院工学研究科ナノメカニクス専攻博士後期課程修了、博士(工学)。2005年より日本学術振興会特別研究員(DC1)。2008年より東京農工大学大学院共生科学技術研究院機械システム工学専攻助教。2011年 スタンフォード大学Visiting Scholarを経て2012年より東京農工大学大学院工学研究院准教授、現在に至る。メタサーフェス・NEMS/MEMSの研究に従事。日本光学会,日本機械学会,電気学会,応用物理学会,IEEE, SPIE各会員。
岡本 晃一
大阪公立大学
大学院工学研究科 電子物理系専攻 教授
1998年京都大学大学院理学研究科化学専攻博士後期課程修了.博士(理学).同年京都大学ベンチャービジネスラボラトリー博士研究員,2000年日本学術振興会特別研究員,2001年カリフォルニア工科大学電気工学科博士研究員,2005年同大学 物理学科シニア・リサーチ・フェロー,2006年科学技術振興機構さきがけ研究者,2007年京都大学大学院工学研究科特命准教授,2011年九州大学先導物質化学研究所准教授,2018年大阪府立大学大学院工学研究科教授,2022年大阪公立大学大学院工学研究科教授.プラズモニクス,メタマテリアルの研究に従事.2020年からプラズモニクス研究会代表幹事.2024年から日本学術会議連携会員を兼任.著書アクティブ・プラズモニクス(2013年コロナ出版)など.
石井 智
物質・材料研究機構ナノアーキテクトニクス材料研究センター
チームリーダー
2012年3月 Purdue大学大学院電気情報工学専攻修了 2012年4月~2012年10月 日本学術振興会 海外特別研究員 2012年11月~2014年5月 情報通信研究機構未来ICT研究所研究員 2014年6月~2017年3月 物質・材料研究機構構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点研究員 2017年4月~2020年3月 同上 主任研究員 2020年4月~2023年3月 同上 主幹研究員 2023年4月~現在 現職