量子コンピューター本当の超入門

2026年11月10日(火) 10:30-12:00 展示ホール内特設会場1
【QC-1 】 量子コンピューター本当の超入門

量子コンピュータはどう使う? ―ソフトウェア・クラウド・ビジネスから見る実用化の現在地―

ソフトバンク(株) プロダクトR&D本部 量子技術統括部 量子情報技術部
嶋田 義皓 氏

量子コンピュータは、研究開発段階から実用化を見据えた活用フェーズへと進みつつあります。本講演では、量子コンピュータを「どのように使うのか」という視点から、ソフトウェア、クラウドサービス、アプリケーション、ビジネスを中心に、国内外の最新動向をわかりやすく紹介します。 

特に、量子コンピュータ単独での利用だけでなく、スーパーコンピュータやAIと組み合わせた量子・古典ハイブリッド計算など、実用化に向けて注目される技術トレンドについて解説します。 

また、ソフトバンクにおける量子コンピューティングの取り組みとして、NEDO「JHPC-Quantum」プロジェクトを通じた量子×HPCの研究開発や、量子化学計算、量子CAE、量子トポロジカルデータ解析などの応用研究についても紹介します。量子コンピュータが現在どこまで使えるのか、今後どのように産業利用が広がっていくのかを俯瞰します。

●一般的(高校程度、一般論)

量子コンピュータ超入門:基礎からハードウェアの最先端まで

法政大学 情報科学部 教授
川畑 史郎 氏

量子コンピュータへの関心が世界的に高まっている。量子コンピュータは、量子力学の「重ね合わせ」や「量子もつれ」といった不思議な性質を利用して計算を行う新しいコンピュータであり、将来、創薬、材料開発、機械学習、暗号など幅広い分野への応用が期待されている。

本講演では、「量子コンピュータとは何か」「普通のコンピュータと何が違うのか」というところから出発し、量子ビット、重ね合わせ、量子もつれ、量子ゲートなどの基本的な考え方を、数式をできるだけ使わずに分かりやすく解説する。さらに、現在世界で開発競争が進む超伝導、中性原子、イオントラップ、光、シリコンなどの主要な量子コンピュータについて、それぞれの仕組みや特徴を比較しながら最新動向を紹介する。

また、計算中に発生するエラーを訂正する「量子エラー訂正」や本格的な量子コンピュータである「誤り耐性量子コンピュータ」についても平易に解説する。加えて、冷凍機や制御エレクトロニクスなど、量子コンピュータを支える周辺技術にも触れ、量子コンピュータハードウェアの現在地と展望について述べる。

●入門程度(大学一般教養程度)

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嶋田 義皓

ソフトバンク(株)

プロダクトR&D本部 量子技術統括部 量子情報技術部

博士(工学、公共政策分析)。東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。2008年より日本科学未来館で科学コミュニケーターとして展示解説や実演・展示企画に、2012年より科学技術振興機構(JST)戦略研究推進部でIT分野の研究プロジェクトの立案・管理・推進などの業務に従事。2017年からJST研究開発戦略センター(CRDS)フェローとして量子コンピュータやAIを中心とする情報科学分野の国内外の技術動向の調査・分析ならびに研究開発戦略・科学政策の立案に従事。2024年9月よりソフトバンク株式会社先端技術研究所にて量子コンピュータの実用化・商用サービス化のための研究開発に従事。2026年4月より現職。

川畑 史郎

法政大学

情報科学部 教授

1995年 名古屋大学 工学研究科 結晶材料工学専攻 修士課程修了。
1998年 大阪市立大学 工学研究科 応用物理学専攻 博士課程修了(工学博士)。
1998年 通産省 電子技術総合研究所 研究員。
2001年 産業技術総合研究所 研究員。
2021年 同 新原理コンピューティング研究センター 副センター長。
2024年より 法政大学 情報科学部 教授。
その間、
2018年~ 文科省Q-LEAP量子情報処理領域サブプログラムディレクタ
2020年~ 内閣府 ムーンショット型研究開発事業 目標6「量子コンピュータ」 アドバイザ
2022年〜 JST さきがけ「物質と情報の量子協奏」アドバイザー
2025年~ 文科省Q-LEAP人材育成プログラム領域プログラムディレクタ
2025年〜 経産省 貿易経済安全保障局 安全保障貿易管理調査員
2025年〜 内閣府 BRIDGE評価ワーキンググループ委員
2025年~ NEDO イノベーション戦略センター フェロー