光学系の焦点(ピント)を自動的に合わせる装置。カメラ、顕微鏡、検査装置、レーザ加工装置など多くの装置に搭載されている。方式を大別するとパッシブ方式とアクティブ方式がある。パッシブ方式はレンズで受光した光束や画像を処理して焦点を合わせる方式である。2ヶ所の窓から入射した画像をミラーで重ね合わせて合致させる二重像合致方式、対物レンズを介して取得した画像を処理する位相差検出方式およびコントラスト検出方式などがある。アクティブ方式は距離計測用の光(主に赤外線)を自分で投射し、その反射光を受光して戻りの時間や角度から対象物の距離を検出する方式である。暗い場所でもピントを合わせられる特徴があるが、対象物が遠すぎる場合や、反射しにくい形状などのときはピントを合わせにくいことがある。光ディスクピックアップはこの方式である。