オプティクスセミナー
ライトフィールド光学とアプリケーション
本講演では、ライトフィールド光学の原理と3次元空間の再現にかかるアプリケーションについて述べていく。符号化された2次元データから、光線状態が再現されるということは、実際の3次元空間が再現しうるということにほかならない。昨今、視覚分解能を超える高精細の平面ディスプレイが供されるようになってきたが、これを符号化2次元データ出力装置として使用すれば、ライトフィールド光学系を通して品質の高い3次元像を得ることができる。また、再帰性反射材やAIPなどの光学素子を組み合わせることで、3次元像を空中に浮遊させるような表示装置が実現できる。
こうしたライトフィールド光学の原理にに基づく、新たな光学表示装置とその可能性について述べる。
フレネルゾーン開口によるレンズレスカメラ測距技術
シングルピクセルイメージングとその動向
補償光学の原理と応用
本講演では、まず、観察対象が天体、イメージングデバイスは望遠鏡及び観測装置、伝搬媒質が大気という天文学用補償光学の基礎を概説する。続いて、天文補償光学の現状・成果、及び開発中のシステム、将来計画について紹介をする。さらに、補償光学の応用例として、自由空間光通信、顕微鏡などをはじめ、様々なイメージングシステムの特徴を示し、システム検討や設計をする場合の留意点について説明する。
散乱媒質の背後の物体を透視する相関イメージング
★大学3、4年次の知識で理解できるところと大学院修士レベルの内容が含まれる
ディジタル位相共役鏡による高分解能イメージング
本講演では、これらの散乱体における様々な取り組みを概観するとともに、波面計測と位相変調型空間光変調素子を組み合わせたディジタル位相共役鏡について紹介し、その応用例として散乱体による波面歪みをダイナミックに補正し、高分解能光コヒーレンストモグラフィーに応用した研究を紹介する。
【講演内容】
-波面変調を用いた散乱体応用
-位相共役鏡の原理
-ディジタル位相共役鏡
-高分解能光コヒーレンストモグラフィー

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岩根 透
株式会社ニコン
研究開発部 技監補
3D Volume Image Reconstruction in Space, Using Combined System of Light-Field Display and Aerial Imaging Device,IDW,2016
Light-field display combined with aerial imaging by retro-reflection (AIRR),OSA Imaging and Applied Optics、2016
High-resolution 3D light-field display,SPIE Newsroom
http://spie.org/newsroom/6623-high-resolution-3d-light-field-display
他
京都大学理学部宇宙物理学科卒
中村 悠介
株式会社日立製作所
研究開発グループ 光学情報処理研究部 主任研究員
2005年 大阪大学大学院 基礎工学研究科 修士課程修了
2005年 株式会社日立製作所 入社(現職)
光ディスク信号処理、Computational Photographyに関する研究に従事
2014年~2015年 米国 アリゾナ大学 光科学部 客員研究員
<受賞歴>
2015年 International Symposium on Optical Memory, Program Chair Award
2016年 International Workshop on Image Sensors and Imaging Systems, Best Poster Award
2017年 日本光学会光設計優秀賞
2017年 映像情報メディア学会 優秀研究発表賞
2018年 International Display Workshops, Best Paper Award
仁田 功一
神戸大学
大学院システム情報学研究科 システム科学専攻 准教授
2003年 大阪大学大学院工学研究科物質・生命工学専攻
博士後期課程修了。学位 博士(工学)を取得
2003年 科学技術振興機構 研究員
2004年 神戸大学工学部 情報知能工学科 助手
2010年 神戸大学 大学院システム情報学研究科 准教授
現在に至る
この間2014年6月〜2015年1月 ジャウメ1世大学(Spain)客員研究員
武田 光夫
宇都宮大学 オプティクス教育研究センター
特任教授
電気通信大学卒業(1969),
東京大学大学院工学系研究科(物理工学専門課程)修士課程(1971),
博士課程(1974)修了(工学博士).
キヤノン株式会社勤務後,1977年に電気通信大学に着任.
専任講師,助教授,教授を経て2012年に電気通信大学名誉教授.
宇都宮大学オプティクス教育研究センター特任教授.
専門:光計測,結像理論,情報光学,統計光学などの光工学.
フンボルト賞(ドイツ政府フンボルト財団),ガボア賞(SPIE),
ヴィクラム賞(SPIE),応用物理学会「光・量子エレクトロニクス業績賞」(宅間宏賞),
精密工学会・吉澤賞を受賞.SPIE、OSA、応用物理学会の各フェロー