空飛ぶクルマと未来ものづくりセミナー

2019年11月14日(木) 10:30-15:55  科学技術館 1F 6号館
【OPO-1 コース】 次世代モビリティ・ロボットと光技術応用への期待 ”空飛ぶクルマ”から“未来ものづくり”まで


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空飛ぶクルマの実現に向けて

慶應義塾大学 中野 冠 氏
「空飛ぶクルマ」について、機体開発の動きが世界中で加速しており、雑誌やニュースで「空飛ぶ車」の開発例が頻繁に取り上げられている。しかし、バッテリの性能不足などの理由により、機体についてドミナントデザインが未だ存在しておらず、機体メーカー、離着陸場建設会社・不動産会社、運用・メンテナンス会社、運航管理会社、規制官庁、保険会社など多くのステークホルダーが存在する。従って、「空飛ぶクルマ」の実現には、技術的課題、政策、ビジネスの問題を包括的に考える必要がある。本講演では、「空飛ぶクルマ」を実現する上での課題について私見を述べたいと思う。
難易度:入門程度(大学一般教養程度)

次世代モビリティへの光無線給電の可能性

東京工業大学 宮本 智之 氏
電動化を基本とする次世代の多様なモビリティにおいて、エネルギーの供給、つまり『給電』は、電動化自身の他、自動操縦化、運用管理の簡素化・高度化、運用時間・移動距離などに密接に関係し、カギとなるプラットフォームといえる。配線による給電では、充電のコネクタ接続に人を介することが基本となり、運用形態の多様化を制約する。そこで無線給電が期待される。ただし、無線化は給電量が制約されやすく、単なるコネクタ接続の簡素化では意義が薄い。無線化の特徴を生かした移動中給電までを見込むことで、特にバッテリが課題となる移動距離増加・軽量化・高機能化・低コスト化などを可能とし、モビリティの機器自身からインフラまでの大きな変革を促す可能性がある。
多様な無線給電方式の中で、光ビームを用いる光無線給電は、遠隔給電可能、電磁ノイズ影響が無い、小型軽量などの利点から注目が集まり始めている。ただし、光無線給電は、現時点で実用段階に到達しておらず、モビリティへの給電可能性もほとんど議論されていない。本講演では、モビリティへの光無線給電適用の技術ポテンシャル・技術課題と適用シナリオを、デバイス技術・特性、システム機能・性能、周辺技術・要件の面から、講演者らの成果を含む光無線給電の検討事例も含めて議論する。また、移動・稼働機構など、モビリティ関連機構への適用も合わせて議論する。
難易度:入門程度(大学一般教養程度)/初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

レーザーが拓く照明・ディスプレイの未来

大阪大学 山本 和久 氏
レーザーTV、超小型の携帯プロジェクタ、高輝度データプロジェクタ、ヘッドアップディスプレイが商品化、その波及効果はレーザー照明分野へと拡がりレーザーヘッドライト、情報表示照明などが実用化された。レーザーを用いることにより、超小型、高輝度、低消費電力化もねらえるということもあり商品化が急加速している。
ここでは、レーザー照明およびディスプレイについて、まずその現状と課題を解説する。それを踏まえて、次の展開として期待されているIoT照明などに焦点を当てるとともに、照明・ディスプレイの未来における可能性を示す。
難易度:一般的(高校程度、一般論)

光が結ぶロボットと人間の協働社会

(国研) 産業技術総合研究所 村井 健介 氏
少子高齢化社会にある我が国では、人工知能(AI)やロボットは、外国人、女性、高齢者とともに少子高齢化社会における切り札と考えられている。ロボットに対するニーズは、製造現場における産業ロボットから、生活現場でも作業できる次世代ロボットへと変遷している。製造現場ではロボットアームが並んでいたが、最近では製造ラインに人型ロボットが並んで作業する「協働ロボット」の開発も盛んに進められている。
平成27(2015)年2月に決定された「ロボット新戦略」では、福島に新たなロボット実証フィールドを設置するなど、ものづくり・サービス、介護・医療、農業、インフラ・災害対応・建設といった分野に積極的に取組み、規制改革や基盤整備にも力を入れることになっている。経済産業省の地域中核事業がきっかけとなり、一般社団法人レーザー学会にロボットフォトニクス専門委員会が発足するなど、海外からも注目されている。
ロボット技術(ロボティクス)と光技術(フォトニクス)の融合による新しい分野を開拓し、インフラ関連、第1次産業、ヘルスケアへの展開を期待している。Society 5.0で期待されるCPS(Cyber-Physical System)や自動運転との関連についても紹介する。

3Dプリンターと未来ものづくり

山形大学 古川 英光 氏
光造形式の3Dプリンターは、低価格化と高速化が同時に進行し、ビジネスもスケールし始めた。その背後には歯科分野向けというキラーコンテンツの発見がある。山形大学が開発を進める世界初の3Dゲルプリンターや3Dフードプリンターのキラーコンテンツはいつどこで見つかるのか?
昨年発足したやわらか3D共創コンソーシアムが目指す「未来ものづくり」へつながる研究の最前線の事例として、ソフトマターロボティクスや食の転送プロジェクトなども紹介する。

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2019年10月以降のイベントにつきましては消費税率10%でご請求させていただきます。

[ 特定商取引法に基づく表記 ]



中野 冠

慶應義塾大学

大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授

2008年4月より現在に至る:慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科,教授
2013年:スイス連邦工科大学訪問教授
1997年3月:名古屋工業大学博士課程工学研究科修了(在職)
1980年4月-2008年3月:株式会社 豊田中央研究所
1980年3月:京都大学 修士課程 工学研究科修了
博士(工学)

宮本 智之

東京工業大学

科学技術創成研究院 准教授

1996年 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 博士課程修了
1996年 東京工業大学 精密工学研究所 助手
1998年 東京工業大学 量子効果エレクトロニクス研究センター 講師
2000年 東京工業大学 精密工学研究所 准教授
2004年~2006年 文部科学省 研究振興局基礎基盤研究課材料開発推進室 学術調査官(兼務)
2016年東京工業大学科学技術創成研究院未来産業技術研究所 准教授
現在に至る

山本 和久

大阪大学

レーザー科学研究所 教授

1981年大阪大学基礎工学部電気工学科卒、同年松下電器産業(株)に入社。光導波路デバイス、光ディスク用青色SHGレーザー、映像・メディア機器へのレーザー応用(光メモリ、レーザーディスプレイ)などの研究に従事。
2009年大阪大学光科学センター 副センター長、特任教授。
2018年よりレーザー科学研究所 教授。
研究分野はレーザーディスプレイ・照明など。

・レーザー学会常務理事
・NPO法人日本フォトニクス協議会理事
・可視光半導体レーザー応用コンソーシアム代表

村井 健介

国立研究開発法人 産業技術総合研究所

関西センター産学官連携推進室 連携主幹

1994年大阪大学大学院工学研究科博士課程修了、博士(工学)。1995年大阪工業技術研究所、2001年産業技術総合研究所に改組後現在に至る。2007〜2008年内閣府総合科学技術会議事務局(情報通信担当)、2017〜2018年近畿経済産業局地域経済部次世代産業・情報政策課 産業技術統括調査官。専門分野は、光と物質の相互作用(特にプラズモニクス)、ロボット技術と光技術の融合(ロボットフォトニクス)。Daiwa Awards(大和日英基金)、高温学会技術奨励賞などを受賞。レーザー学会、日本ロボット学会、米国物理学会に所属。レーザー学会ロボットフォトニクス専門委員会(主査)。

古川 英光

山形大学

教授、学部長特別補佐(研究)

東京都大田区出身。1996年3月東京工業大学大学院博士課程修了。博士(理学)。96年から2002年まで東京工業大学および2004まで東京農工大学にて高分子工学科で助手。2004年から2009年まで北海道大学院理学研究科にて准教授を経て、2009年より山形大学機械システム工学にて准教授に着任、2012年に教授に昇格。現在に至る。東京工業大学大学院生時代から一貫してゲルの研究に従事。その間、ソフト&ウェットマター工学研究室(SWEL)や、ゲルロボティクス研究としてソフトマターロボティクスコンソーシアムを立ち上げ、高強度ゲル材料の3Dプリンターを世界で初めて開発し、機械工学分野における新しい材料加工技術の発展に貢献。2012年には3Dプリンターブームで一躍注目を集め、2013年に山形大学ライフ・3Dプリンタ創成センター(LPIC)を発足(センター長)。3Dプリンターの技術を基に、2016年大学発ベンチャーとして株式会社ディライトマターを設立(共同設立者、現特別技術アドバイザー)。また、2018年にやわらか3D共創コンソーシアムを設立(会長)し、3Dプリンター技術の普及のため企業との共創の場(共同研究および勉強会)を提案し活動している。現在、山形大学工学部学部長特別補佐(研究担当)、文部科学省科学技術政策研究所科学技術予測センター(NISTEP)委員、高分子学会第34期業務執行理事、日米先端工学シンポジウム(JAFOE)運営委員長。所属学会・団体は、日本機械学会、米国機械学会(ASME)、SPIE、アメリカ電気化学会(ECS)、日本物理学会、日本化学会、米国化学会(ACS)、日本レオロジー学会、セルロース学会、日本ゴム協会、日本トライボロジー学会、やまがたメイカーズネットワーク(YMN)、先端錯体工学研究会、日本ロボット学会。また委員等は、日本工学アカデミー会員(現在、若手部会委員、未来の製造業プロジェクト委員)、鶴岡工業高等専門学校客員教授、米国サンティエゴ州立大学客員教授(2017.8まで)、日本バイオレオロジー学会理事、日本眼光学学会理事、アメリカ電気化学会(ECS)主催「第1回4Dマテリアル・システム国際会議(4DMS2018)」運営委員長。受賞歴としては、2010年に走査型顕微光散乱(SMILS)を活用した高分子ゲルの構造解析で(財)科学計測振興会より科学計測振興会賞を受賞。2013年にナイスステップな研究者として文部科学省科学技術・学術政策研究所より産学連携で世界最先端のゲル材3Dプリンターの開発の取り組みをしているとして表彰を受け文部科学大臣から授与、2017年日米先端工学(JAFOE)シンポジウムBest Speakers Award2016などを受賞している。