赤外線応用技術セミナー

2021年06月30日(水) 10:00-12:55 -アネックスホール F203
【IR-1 赤外線技術の基礎

赤外線検出器(センサ)の基礎

立命館大学 木股 雅章 氏
本講演では室温付近の温度を持った物体から放射される赤外線を検出する波長領域3〜5µm帯および8〜14µm帯用赤外線検出器の基礎について解説する。対象とする赤外線検出器は、熱型と量子型の検出器で、イメージングにも適用できるものを中心に紹介する。熱型では、熱型検出器の基本構造と動作に加え、温度変化の検出方式として抵抗ボロメータ方式、焦電方式、誘電ボロメータ方式、ダイオード方式、熱電方式、バイマテリアル方式、サーモオプティカル方式に議論する。
量子型については、赤外線エネルギーを吸収して変化した電子/ホールのエネルギー分布の変化を検出する手法と、半導体材料/構造に関わる技術(HgCdTeやInSbなどの狭バンドギャップ半導体を用いた検出器、Type-Iの量子構造を利用したQWIP(Quantum Well Infrared Photodetector)、Type-IIの量子構造を利用したType-II超格子検出器、内部光電子放出型検出器)をについて議論する。
さらに、赤外線検出器を多数集積し、赤外線画像を得るために用いられる赤外線イメージセンサの構成、構造、動作についても説明する。また、赤外線検出器を利用する際必要となる赤外線放射、赤外線大気伝搬、放射率などに関する基礎、および感度、雑音等価温度差など赤外線検出器の基本性能の評価方法についても解説する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
※本講演は講師のリモートによる講演です。

赤外線光源の動向

国立研究開発法人 理化学研究所 湯本 正樹 氏
赤外線領域の中でも、およそ2~15µmの領域に相当する中赤外線領域は、分子固有の吸収スペクトルが無数に存在するため、分子の指紋領域とも呼ばれます。この波長域における光源は、レーザー分光計測の技術を基礎とした環境計測、医療、レーザー加工など様々な分野への応用が期待されています。本講演では、近年のLEDや半導体レーザーに加えて固体レーザー等の中赤外光源の開発動向について紹介します。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

赤外線による計測の動向

国立研究開発法人 情報通信研究機構 水谷 耕平 氏
赤外線を検出し、計測を行おうとする場合には測ろうとする対象からの赤外線以外の赤外線も検出器に入ってきます。また、検出器の雑音も可視光用の検出器に比べ大きくなりがちです。本講演では赤外線計測で問題となる赤外線放射元や検出器の感度、雑音などからどのように赤外線センサの性能評価を行うのか説明します。

赤外線放射が計測される実際の状況での定式化を行います。測光、分光やイメージング等のパッシブセンシングとともに、レーザー光等を使ったアクティブセンシング(レーザーレーダ等)における赤外線計測の応用例についても学びます。
主に直接検出技術について扱いますが、ヘテロダイン検出についてもレーザー光を使ったアクティブセンシングの例をとって解説します。体温を測る身近な計測器から、地球や宇宙からの赤外線を計測する赤外線センサまでの各種赤外センサの紹介をします。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

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2021年06月30日(水) 10:00-12:55 -アネックスホール F204
【IR-1 赤外線技術の基礎<Zoom聴講>

赤外線検出器(センサ)の基礎

立命館大学 木股 雅章 氏
本講演では室温付近の温度を持った物体から放射される赤外線を検出する波長領域3〜5µm帯および8〜14µm帯用赤外線検出器の基礎について解説する。対象とする赤外線検出器は、熱型と量子型の検出器で、イメージングにも適用できるものを中心に紹介する。熱型では、熱型検出器の基本構造と動作に加え、温度変化の検出方式として抵抗ボロメータ方式、焦電方式、誘電ボロメータ方式、ダイオード方式、熱電方式、バイマテリアル方式、サーモオプティカル方式に議論する。
量子型については、赤外線エネルギーを吸収して変化した電子/ホールのエネルギー分布の変化を検出する手法と、半導体材料/構造に関わる技術(HgCdTeやInSbなどの狭バンドギャップ半導体を用いた検出器、Type-Iの量子構造を利用したQWIP(Quantum Well Infrared Photodetector)、Type-IIの量子構造を利用したType-II超格子検出器、内部光電子放出型検出器)をについて議論する。
さらに、赤外線検出器を多数集積し、赤外線画像を得るために用いられる赤外線イメージセンサの構成、構造、動作についても説明する。また、赤外線検出器を利用する際必要となる赤外線放射、赤外線大気伝搬、放射率などに関する基礎、および感度、雑音等価温度差など赤外線検出器の基本性能の評価方法についても解説する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
※本講演は講師のリモートによる講演です。

赤外線光源の動向

国立研究開発法人 理化学研究所 湯本 正樹 氏
赤外線領域の中でも、およそ2~15µmの領域に相当する中赤外線領域は、分子固有の吸収スペクトルが無数に存在するため、分子の指紋領域とも呼ばれます。この波長域における光源は、レーザー分光計測の技術を基礎とした環境計測、医療、レーザー加工など様々な分野への応用が期待されています。本講演では、近年のLEDや半導体レーザーに加えて固体レーザー等の中赤外光源の開発動向について紹介します。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

赤外線による計測の動向

国立研究開発法人 情報通信研究機構 水谷 耕平 氏

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2021年07月01日(木) 10:00-12:55 -アネックスホール F203
【IR-2 赤外線応用技術

赤外線センサ(防衛分野での研究開発)

防衛装備庁 工藤 順一 氏
本講演では、防衛用光波センサにおいて特に重要な技術であります赤外線センサ技術について防衛装備庁 次世代 装備研究所での研究開発状況 等を踏まえながら発表する予定です。 また、令和元年 8月に防衛装備庁から公表されました研究開発ビジョンにも触れつつ、当該技術の動向について説明したいと思います。
発表できる範囲は限られておりますが、出来る限り装備品への技術の適用の考え方や将来への方向性が感じられるような内容にしたいと考えております。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)

赤外線カメラとその応用

日本アビオニクス(株) 松本 昂大 氏
赤外線の歴史は、1800年W. Herschel(英)が発見したことから始まり、その後多くの研究がなされ、現在では広い分野でその技術が応用されている。その一つに赤外線カメラがあり、「全ての物体からは、その温度に関係付けられるエネルギー(プランクの放射則)の赤外線が放射される」という原理から、その赤外線を画像化する暗視カメラや、定量化し温度計測カメラなどに利用されている。
近年、非冷却二次元赤外線センサ(UFPA)が開発され、MEMS技術の向上などにより、狭ピッチ・多画素化、高性能化、低価格化が進み、赤外線カメラの様々な分野で利用が拡大している。その種類は使用目的により、保守保全用ハンディタイプ型、研究開発用高性能多機能型、特殊計測用光学フィルタ内蔵型、計測システム用固定設置型など多岐にわたる。
本稿では、赤外線カメラの動作原理、特徴、性能・機能を有効に活用するための技術、更にその応用例、最後にスクリーニングシステムについて紹介する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

3D LiDAR市場の現状と今後の注目市場動向

(株)テクノ・システム・リサーチ 本橋 直樹 氏
本講演では、3D LiDAR(Time of Flight:TOF)市場における現状の動向を報告するとともに、今後期待される市場にフォーカスして報告を行なう。
今回は、同市場を牽引していくことが期待される3D LiDARの現状と今後の展望について弊社の市場分析を交えて説明をする。特に近年は“自動車市場”だけではなく新たに“産業市場”からもLiDARを積極的に活用しようとする動きが出てきている。こうした点を踏まえて、今後の“産業市場”における注目すべき市場動向や用途など需要の変化について事例を挙げさせて頂きながら言及を行って行くものである。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

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2021年07月01日(木) 10:00-12:55 -アネックスホール F204
【IR-2 赤外線応用技術<Zoom聴講>

赤外線センサ(防衛分野での研究開発)

防衛装備庁 工藤 順一 氏
本講演では、防衛用光波センサにおいて特に重要な技術であります赤外線センサ技術について防衛装備庁 次世代 装備研究所での研究開発状況 等を踏まえながら発表する予定です。 また、令和元年 8月に防衛装備庁から公表されました研究開発ビジョンにも触れつつ、当該技術の動向について説明したいと思います。
発表できる範囲は限られておりますが、出来る限り装備品への技術の適用の考え方や将来への方向性が感じられるような内容にしたいと考えております。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)

赤外線カメラとその応用

日本アビオニクス(株) 松本 昂大 氏
赤外線の歴史は、1800年W. Herschel(英)が発見したことから始まり、その後多くの研究がなされ、現在では広い分野でその技術が応用されている。その一つに赤外線カメラがあり、「全ての物体からは、その温度に関係付けられるエネルギー(プランクの放射則)の赤外線が放射される」という原理から、その赤外線を画像化する暗視カメラや、定量化し温度計測カメラなどに利用されている。
近年、非冷却二次元赤外線センサ(UFPA)が開発され、MEMS技術の向上などにより、狭ピッチ・多画素化、高性能化、低価格化が進み、赤外線カメラの様々な分野で利用が拡大している。その種類は使用目的により、保守保全用ハンディタイプ型、研究開発用高性能多機能型、特殊計測用光学フィルタ内蔵型、計測システム用固定設置型など多岐にわたる。
本稿では、赤外線カメラの動作原理、特徴、性能・機能を有効に活用するための技術、更にその応用例、最後にスクリーニングシステムについて紹介する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

3D LiDAR市場の現状と今後の注目市場動向

(株)テクノ・システム・リサーチ 本橋 直樹 氏
本講演では、3D LiDAR(Time of Flight:TOF)市場における現状の動向を報告するとともに、今後期待される市場にフォーカスして報告を行なう。
今回は、同市場を牽引していくことが期待される3D LiDARの現状と今後の展望について弊社の市場分析を交えて説明をする。特に近年は“自動車市場”だけではなく新たに“産業市場”からもLiDARを積極的に活用しようとする動きが出てきている。こうした点を踏まえて、今後の“産業市場”における注目すべき市場動向や用途など需要の変化について事例を挙げさせて頂きながら言及を行って行くものである。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

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[ 特定商取引法に基づく表記 ]