紫外線セミナー

2022年11月09日(水) 10:30-13:00 3F 会場内特設会場
【UV-1 深紫外光源の最新動向

紫外線研究会

深紫外LDの最近の進展

名城大学 教授 岩谷 素顕 氏
本講演では、AlGaN系深紫外半導体レーザの最近の進展について紹介する。最初に紫外レーザの応用分野について説明後、それを半導体レーザに置き換えることによってどのようなインパクトがあるかを説明する。

次に、本デバイスを実現するのに必要な高品質結晶およびキャリア注入法においてどのような課題があって、それがどのようにブレークスルーされたのかを紹介する。最後に最近の進展についても紹介する。

●難易度:中級程度(大学院程度、ある程度の経験を有す)

コロナ社会に期待される深紫外線

(国研)理化学研究所 平山 秀樹 氏
ポストコロナ・ウィズコロナ社会において、ウィルス不活化用の光源として深紫外線が期待されている。220~270nm帯の深紫外線は、殺菌・ウィルス不活化、浄水、空気浄化作用に優れており、コロナ禍に於いて家庭や公共の空間におけるウィルス感染拡大の防止、除菌に非常に役立つと考えられる。

また、230nmより短波の紫外線は、人体の皮膚や目の表面で吸収され内部の細胞に影響を及ぼさないことから、生体無害ウィルス不活化ができる光源として注目されている。

深紫外LEDはコンパクトな殺菌用紫外光源で、理研では古くから開発を行ってきた。
50mWクラスの深紫外LEDが商品化されてきた中で、理研では、現状で2~3%程度の低いデバイス効率を20%以上に向上させるべく研究開発を行っている。

AlN結晶の高品質化による高効率発光の実現に加え、光取り出し効率の向上で飛躍的な高出力化を目指している。また、短波長230nmLEDの高効率化に関して最近の進展を説明し、大幅な高効率化が可能である展望を述べる。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

深紫外LEDの進化とUV水処理技術

スタンレー電気(株) UV事業部 主任技師 岩崎 達行 氏
近年開発が急速に進められているUV-C LEDについて、直近の進化について紹介する。

紫外線は、新型コロナウイルスを初めとした病原性微生物に対する殺菌・不活化技術や微量な有害有機物を分解する促進酸化処理として用いられており、その原理と効果について解説する。

また水処理において、国内では水道分野で耐塩素性生物である原虫対策として用いられているが、紫外線装置の性能の検証は重要な因子であり、その検証方法について説明するとともに、国際標準化が行われている、下水処理水の再生水利用での紫外線消毒の性能評価方法について、その内容について解説する。

最後に、紫外線は人に対して悪影響を及ぼす光線であり、光生物学的安全性についての国内外の規格についても解説する。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)

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平山 秀樹

(国研)理化学研究所

1994年 東京工業大学電子物理工学専攻博士課程修了(工学博士)
1994年 理化学研究所入所、研究員
2005年 テラヘルツ量子素子研究チーム、チームリーダー(現職)
2012年 平山量子光素子研究室、主任研究員(現職)
(兼務)埼玉大学連携教授、東京理科大学客員教授、徳島大学招聘教授
(公職)応用物理学会理事、JJAP/APEX誌編集長(2022年3月まで)、NPO法人日本フォトニクス協議会理事・紫外線研究会委員長、NPO法人皮膚光線治療促進の会理事

岩崎 達行

スタンレー電気(株)

UV事業部 主任技師

1990年~2018年
岩崎電気株式会社にて、水処理を中心とし、紫外線ランプを用いた紫外線処理装置の技術開発を行う。
2018年~現在
スタンレー電気株式会社にて、紫外線ランプ,UV-LEDを用いた紫外線照射装置の技術開発を行う。
一般社団法人 日本紫外線水処理技術協会 理事・副会長