レーザー基礎&応用技術セミナー

2023年04月19日(水) 09:30-12:25 アネックスホール F201
【LE-1 レーザーの基礎

レーザーの基礎

京都大学 化学研究所 教授 時田 茂樹 氏
レーザー光の特性、レーザー装置の構造を全く知らない方を対象とした基礎セミナーです。

光とは?(光の波長、振幅、偏光)から始まり、自然光とレーザー光の発生原理と特性の違い、レーザーの基本構造と種類、ビーム光学の基礎(レーザー光の集光、回折限界、ビーム品質)、連続波(CW)レーザーとパルスレーザーの違い、レーザー装置の仕様表の見方など、レーザーを扱う上で必須となるベーシックな内容について実例を交えて紹介します。

「光は電磁波である」といった程度の一般知識をお持ちの方なら、どなたでも理解できるよう平易に(数式を用いずに)説明します。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

ファイバーレーザー事はじめ

名古屋大学 大学院工学研究科 電子工学専攻量子光エレクトロニクスグループ 教授 西澤 典彦 氏
ファイバレーザーは、増幅媒質や共振器が光ファイバで構成されたレーザーで、空間的にずれる要素が無く、電源を入れるだけで容易に発振し、優れた空間的なビーム特性や安定性を得ることができる。
また、放熱効率や励起効率に優れ、最も高い出力が得られるレーザーであり、レーザー加工を始めさまざまな用途に活用されている。

本講演では、「ファイバーレーザー事はじめ」と題して、ファイバーレーザーの基礎から、超短パルスファイバーレーザーを中心とした最近の進展、光周波数コムや光断層計測への応用展開等について、基礎的な面を中心に概説する。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

高出力ファイバーレーザーの基礎と最新動向

電気通信大学 レーザー新世代研究センター 教授 白川 晃 氏
ファイバーレーザーは現在、もっとも信頼性の高い高輝度高平均出力レーザーとして広く認識され、産業応用が進んでいる。ビーム品質が悪く集光特性に優れない高出力レーザーダイオード光を比較的大きな断面積をもつクラッドに注入・伝搬させ、希土類イオンを添加したコアで徐々に吸収させ高輝度のコアモードでレーザー発振させる、理想的な空間輝度増強器と言える。
長手方向に分散して排熱するため冷却能力に優れ、自然空冷でkW動作が可能で、冷却器など余計な付帯設備が最小限で済むのは実用上極めて大きな利点になっている。

しかしその小径コアと長い相互作用長により非線形光学効果が卓越し、高ピークパワー・エネルギーのパルス光を得るのは一般に困難である。
非線形限界、そして破壊閾値を超えたパワー・エネルギースケーリングのためには、ファイバーレーザーの並列化(アレイ)が唯一の方法である。
複数のSMファイバーレーザーをビーム品質を維持したままビーム結合しパワー・エネルギーを向上する研究が、世界中で盛んに行なわれている。

本講演では、高出力ファイバーレーザーの基礎について勉強し、高出力化、ビーム結合技術について、我々の研究も含めて最前線の研究を紹介する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥5,000

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2023年04月19日(水) 13:10-16:05 アネックスホール F201
【LE-2 レーザー取扱いの基礎

レーザー安全の基本

元 近畿大学 理工学部 教授 橋新 裕一 氏
各種レーザー応用製品が登場し、一般消費者向けの製品も増えてきました。レーザーの波長は紫外から赤外に亘り、そのパワーは高出力化・小型化が進み、値段も安価になってきました。しかし、レーザーの発展・普及に伴い、レーザーによる事故・事件も多くなってきています。

10年ほど前までは製造会社、研究機関、教育機関などのレーザー取扱者が傷害を被る事故でしたが、最近では一般消費者の事故や事件が発生しており、看過できなくなってきています。
レーザーに対する安全意識を高めて、適切な安全対策を施し、安心してレーザーと関わって頂くことを願っています。レーザーと太陽光・一般照明光との違いから、レーザーの持つ性質を理解して頂きます。
レーザーが目や皮膚に与える影響について、やさしく解説して、レーザーに対する危険感受性を養って頂きます。

 保護めがねを着用すること。
 レーザーの放射口と放射される方向を確認すること。
 反射物の位置を確認し、可能ならば、レーザー装置の周辺から遠ざけること。
 適切なレーザーストッパー(終端)を用いること。

IEC、ISOおよびJISにおける標準化作業から、レーザー安全の考え方を理解してもらいます。さらに、レーザー安全教育としてのトレーニング内容についても説明します。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)

レーザービームの基礎と評価

中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科 教授 庄司 一郎 氏
レーザーを利用するということはレーザービームを取り扱うことを意味するので、ビームの特徴や性質についての基本的事項について、レーザーに関わる仕事をするなら是非とも素養として身につけておきたいものです。
本セミナーでは最も重要なガウシアンビームを中心に、レーザービームの基礎とビームを特徴づける各種パラメータおよびその評価法について、以下の内容で解説します。

 1.    ガウシアンビームとは?
 2.    ビーム半径と測定法
 3.    ビーム拡がり
 4.    ビーム強度とパワー
 5.    ガウシアンビームの波面
 6.    高次モードビーム
 7.    ビーム品質(M2およびBPP)とその評価法
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

光学素子の選び方と取り扱い

レーザー技術総合研究所 レーザー技術開発室 室長・主任研究員 本越 伸二 氏
レーザー装置、レーザー応用機器の中には、ミラー、レンズ、ウィンドウ、ビームスプリッタなどなど、多くの光学素子が使用されています。
同じ焦点距離のレンズであっても、使用する場所、用途に応じて選ぶ必要があります。

本講演では、レーザーを取り扱う、また光学装置を組み始める上で必要となる、光学部品の選び方、取り扱い方について紹介します。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥5,000

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2023年04月20日(木) 09:30-12:25 アネックスホール F201
【LE-3 新時代のレーザー加工

最新のAM技術と適用のための勘所

三菱重工業(株) 総合研究所 フェローアドバイザー 石出 孝 氏
AM適用が国内で遅れている原因を述べるとともに、最新の欧米でのAM技術の開発状況をForm Next2022の状況等を参考に示す。
更に当社での実用例を述べた後AM全体プロセスを示し、金属粉末、設計(DfAM)、製造、インプロセスモニタ、品質確保の順にAMで要求されるコストダウン、品質要求で成すべき事を整理する。
金属粉末ではコストダウンのためやるべき事を述べ、DfAMでは構造最適化、流体トポロジィ最適化等の例を示す。
更に製造では、条件設定の考え方を、インプロセスモニタリングではフリンジプロジェクション、発光モニタの例述べる。
その後の品質管理ではCT、HIPの影響を示し、最後に今後のAMはどうなってゆくのかを考えるとともに、何から手をつけるべきかを示す。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

レーザークリーニングの広がり

光産業創成大学院大学 光エネルギー分野 教授 藤田 和久 氏
1960年のレーザー発明後、10年も経たないうちに金属表面に対するレーザークリーニングが試みられ、以来多くの利用と研究がなされてきた。講演では、そのメカニズムについて平易に説明し、最近の研究動向や応用の広がりについて説明する。

メカニズムについての簡単な理解は、蒸発させて除去している、である。到達温度によっては火の玉のようにもなる処理部位であるが、クリーニングの対象となる母材にダメージがないように、一瞬で事を済ませる工夫が必須である。よって、瞬間の熱源として利用可能なレーザー装置の発展に伴って、その応用が広がってきている。

クリーニングという枠を超えつつもある。インフラメンテでさび取りのクリーニングが提案されるようになり、再発錆の原因である塩分が従来の機械的手法よりも除去が容易であることがわかってきており、さらに再塗装に適した表面凹凸をも同時に付与する「素地調整」といった、きれいにするだけではない表面処理にも用いられるようになってきた。

海外動向をはじめ、活発化してきている現状についても紹介する。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

レーザー微細加工の基礎と動向

岡山大学 工学部 機械システム系機械工学コース 准教授 岡本 康寛 氏
レーザー発振器の安定性と取り扱い性向上、短パルス化、短波長化などの進展は目覚ましく、それらの進展にともなってレーザー微細加工技術の適用分野が拡大し、より身近なものになってきている。

特にレーザー加工は除去、接合、成形の3大加工法を1つのツールで実現できる加工技術であり、他に類を見ない手法と言えるが、その特徴を理解して利用することで更に有用なものとなる。

そこで本講演では、そのレーザー微細加工における基礎を解説した後、その動向に関して議論する。

基礎的内容として、レーザー光と材料の相互作用(レーザー光波長とエネルギー、時間的・空間的制御と加工性、光の特性と加工プロセス)、およびレーザー加工の基礎要素と種類(レーザー加工における基礎要素、レーザー光の吸収と諸現象)を解説する。

そして、レーザーによる除去加工と接合加工として、講演者らが取り組んでいる「各種材料に対する穴あけや溝加工を中心とした除去加工」、「フレキシブル透明導電膜の低視認性高品位加工」、「銅のレーザー溶接特性」、「超短パルスレーザーによる透明体材料と半導体材料の微細溶接」、「金属材料の表面改質技術」等に関して紹介する。

さらには、近年の各種会議で報告されているレーザー微細加工に関する研究内容を紹介するとともに、今後期待されるレーザー微細加工技術に関しても議論する。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥5,000

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2023年04月20日(木) 13:10-16:05 アネックスホール F201
【LE-4 半導体レーザーとその応用

フォトニック結晶レーザー

京都大学 工学研究科電子工学専攻 教授 野田 進 氏
フォトニック結晶レーザー(PCSEL)は、既存の半導体レーザーの欠点、すなわち、高ビーム品質・高出力動作(=高輝度動作)が困難であるという欠点を克服し、他の大型レーザー(CO2レーザーやファイバレーザ―等)を一新する可能性をもつとともに、2次元ビーム走査や任意のビーム形状を生成させることが可能という高機能性をも有する。

半導体レーザーは、小型・高効率・高制御性ゆえに、通信・情報・光記憶の分野で欠くことの出来ないキーデバイスとなっているが、既存の半導体レーザーの欠点は、高ビーム品質・高出力動作が困難である点にある。

高出力化のために面積を大きくすると、面内方向の光の状態を制御する機構が存在しないため、多くの不要モードが出現し、ビーム品質が著しく低下する。このことが、最近、注目を集める超スマート社会(Society 5.0)を支えるスマートモビリティやスマート製造分野の発展のボトルネックとなっている。

例えば、自動運転や、ロボットの自動走行などの目の働きをするLiDAR(Light Detection and Ranging)センシングの光源部には、ビーム品質の悪い既存の半導体レーザーを用いざるを得ないため、複雑な光学系とその制御・調整が必須であり、コストの増大、サイズの増大、さらには信頼性の低下等の問題を生じている。

一方、スマート製造の核となるレーザー加工においては、現状は、CO2レーザーやファイバレーザーなどの大型で低効率のレーザーが用いられているが、カーボンニュートラルの観点から小型・低消費電力・低コスト化に適した半導体レーザーの活用が切望されており、ここでも半導体レーザーの高輝度化は必須と言える。

半導体レーザーの高輝度化を実現可能な唯一の半導体レーザーが、フォトニック結晶レーザー(PCSEL)である。本レーザーは、2次元面内の光の状態を制御可能で、不要モードの存在を許さない光共振器を形成可能なことを特徴とし、1mmΦという(半導体レーザーでは)極めて大きな面積において、10W級の高ビーム品質かつ高出力単一モード動作が可能になってきている。
さらに、極最近では、3~10mmΦという、さらなる大面積において、100W~1kW級の単一モード動作の可能性が示されるに至っている。併せて、フォトニック結晶の有する各種の光制御性ゆえに、任意の形状・偏光ビームの発生や、電気的ビーム走査など、様々な機能性までが実現されている。

本講演では、PCSELの基礎から、最新の成果について説明する。
●難易度:初級から中級程度(大学専門程度から大学院程度、基礎知識を有す)

面発光レーザフォトニクスの進展

東京工業大学 科学技術創成研究院 教授 小山 二三夫 氏
現在の短距離系光通信や光センサーの光源として中心的な役割を果たしている面発光レーザの発明からおよそ45年が経過した。

これまでの研究開発により、レーザとしての性能も通常の半導体レーザを凌ぐようになり、アレー化などの特徴を活かした応用も実証されてきた。特に短距離の光リンク用光源として成長し、サブミリアンペアの低しきい値素子の実現や近赤外波長域での実用化が進められて、現在の短距離光LANやデータセンター・スーパーコンピュータ内の光インターコネクト用光源として中心的な役割を果たしている。

特に、データセンターでは、膨大な数の光配線導入が必須であり、伝送距離が100m以下の短距離リンクでは、低コスト化、低消費電力動作を可能とする面発光レーザが主役になっている。

一方、3Dセンシングは、自動運転用LiDAR、スマートフォン用近接センサ、セキュリティカメラやモーションセンサなど多様な応用が検討され注目を集めている。特に、面発光レーザアレイを用いた3Dセンシング技術がスマートフォンの顔認証システムに搭載されてから、大きなセンサ市場展開が進んでいる。

本講演では、面発光レーザの高速変調・低消費電力動作に焦点をあて面発光レーザの100Gbps以上の高速化技術、アレイ化技術、2km以上のリンク距離拡大等について紹介するとともに、ビーム掃引機能を有する高出力面発光レーザとそのLiDAR応用について解説する。
●難易度:中級程度(大学院程度、ある程度の経験を有す)

端面発光型半導体レーザー

シャープ福山レーザー(株) レーザー事業部 取締役 事業部長 平野 恭章 氏
本公演では、端面型半導体レーザについて、低中出力レーザ(Singleモード)と高出力レーザ(Multiモード)のそれぞれの、電気特性、光学特性及び寿命について説明を行う。
さらに、これらの特性をもつ半導体レーザの適応商品の歴史と、今後の市場について紹介を行う。特に、低中出力用のレーザでは、AR/VR glassなどのモバイル機器に使用されるため、今後の取り組むべき課題として低消費電力化と小型化が重要であり、その対策方法の一例を述べる。

また、RGB レーザで使用されることから、赤レーザの温特の改善が重要であること及び改善状況について述べる。
さらに、高出力レーザでは、ProjectorやレーザTV、加工用レーザが今後、拡大する市場と想定される。

これらは、今後、高出力化が望まれ、効率の改善と信頼性の確保が重要である。特に加工用のレーザーにおいて、今後EVカーが広く普及する中、モータや電池に必要不可欠な銅の加工用向けの青色Laserの技術動向と特性改善の取り込みの最新情報について、紹介する。
また、PCB基板加工の微細化で必要とされる技術の1つであるLaser Direct Imaging(LDI)向けの青紫Laserの技術動向について言及する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥5,000

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2023年04月21日(金) 09:30-12:25 アネックスホール F201
【LE-5 農業への応用が進むレーザー技術(害虫駆除・青果物の品質評価など)

光技術を利用したスマート農業

理化学研究所 光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム チームリーダー 和田 智之 氏
急激な人口の増加、地球の温暖化、国際情勢のトラブルから食料の確保、エネルギーの確保とカーボンニュートラル、介護・医療の自立、さらには安全保障と大きな社会課題が生まれている。
我々の研究チームは、光技術を基盤として、これらの課題の解決に向けた研究開発を進めている。
農業分野では、静岡県、慶應義塾大学と連携して、スマート農業に特化した研究センター(AOI-PARC)を静岡県に設立し、SIP。.Moonshot、Prisumといった政府のプロジェクトを通じて先端農業の研究開発を推進している。

多くの研究では、農林水産省の研究機関である農研機構とも連携している。
特に、研究では、次世代栽培システムと呼んでいる人工気象器を使った研究を中心に研究を展開している。
人工気象器は、植物工場のレシピつくりに利用されるだけでなく、温暖化による気候変動によっておこる植物の生理障害や変化を分析し、次世代の農業委の基盤を構築することを進めている。
光技術は、照明だけではなく遠隔的な内部情報の取得や、環境の計測に利用されている。

本プログラムでは、今、日本の農業が目指す方向を農林水産庁の政策の抜粋から紹介し、課題の光技術による解決法について述べる。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)

青色LDによる害虫駆除技術など ー第1次産業への応用を目指してー

大阪大学 レーザー科学研究所半導体レーザーシステム工学グループ 特任教授 藤 寛 氏
LEDは低価格・省エネ・長寿命・小型の特長により家庭やオフィス照明など様々な用途で普及してきたが、近年、植物工場や集魚灯など農業や漁業へも拡がりを見せている。
植物工場では光合成に必要な波長の光をLEDから供給しており、漁船では魚類の視感度に対応した波長の光源を集魚灯に使用している。他方、レーザーの農業・漁業応用例は未だに少ない。

例えば、田畑の耕作に使用するレーザーレベラーやプラウなどレーザー技術を使った土木測量技術を応用した農機などの実用化に留まっており、今後、用途拡大が進むと思われる。
半導体レーザー(LD)光源は、既にプロジェクターや照明などに使用されて量産効果が高く、低コスト化、モジュールやシステムの小型化も進むため、導入障壁が低く、開発事例が増えると思われる。

本講演では最近研究されている青色半導体レーザー(青色LD)を使った害虫駆除技術をはじめとして、農業や漁業の応用を目指した光を使った応用装置・システム技術について、研究・開発途上のもの、実用化されているもの、今後に期待できるものも含めて事例を紹介し、一次産業での光技術開発の一助になれば幸いである。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)

光技術を活用した青果物の品質評価と選果選別システム

シブヤ精機(株) 開発部 部長 二宮 和則 氏
産地で収穫された青果物は、等階級(大きさや品質)に応じて選果・選別が行われ、規格化された『商品』として包装・箱詰め・梱包されて、市場へ出荷されている。

個々の青果物は、画像処理技術を応用したマシンビジョンによって「大きさ」や「色」「形状」や「傷害」といった外観品質を、さらに、近赤外分光を応用した光センサによって「糖度」や「酸度」といった内部品質を計測され、事前に決められた仕分け基準に基づき自動で仕分けが行われる。

多様な特徴を持つ青果物の品質評価を実現するために、様々な波長のLED光源やカメラ、独自の分光分析技術が応用され実際の生産ラインで稼働している。さらに、近年ではAI(人工知能)技術の応用も急速に進んでいる。

本講演では、青果物の品質評価で応用されている光技術の概要や計測事例、さらにはスマート農業への展開まで幅広い話題を紹介する。
●難易度:一般的(高校程度、一般論)
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥5,000

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2023年04月21日(金) 13:10-16:05 アネックスホール F201
【LE-6 パワーレーザーのエネルギー応用最前線

レーザー核融合研究の動向とエネルギー開発への展望 ー米国NIFの成果を踏まえてー

大阪大学レーザー科学研究所 教授 藤岡 慎介 氏
核融合反応を用いれば二酸化炭素と高レベル放射性廃棄物を出さずに、重水素と三重水素という水素の同位体からエネルギーを生み出すことが可能である。

核融合は究極のエネルギー源として、近年改めて、産官から注目を集めている。国内では内閣府の核融合戦略有識者会議で核融合原型炉開発の加速が議論されている。
米国のバイデン政権は10年以内の核融合商用化という極めて挑戦的な目標を掲げるなど意欲的である。

レーザー核融合が目指すのは、端的に言えば、実験室内に太陽を作ることである。
太陽の中心圧力は2400億気圧であるが、レーザー核融合が目指すのもまさにこの圧力、場合によってはこれ以上の圧力であり、高出力レーザーを用いてこのような超高圧力を達成する。

米国NIFでは間接照射中心点火という方式で、2.1 MJのレーザーで3.05 MJの核融合エネルギーが生成された。
核融合炉の実現には、エネルギー利得100程度の高利得の達成が必要である。今回のエネルギー利得は1.5であるから二桁の向上を目指さなければならない。
日本では直接照射型の高速点火方式によるレーザー核融合の研究が、エネルギー利得100以上の高利得を目指して進められている。

核融合エネルギーの実現は、極めて大規模で多様性に富む最先端技術の集約が必要である。
ゼロカーボン・クリーンエネルギーという究極目標に向けた研究開発が、プラズマ科学、原子核科学、材料科学、レーザー・光学、放射線科学、システム制御科学、情報科学、量子科学の飛躍的発展を促す起爆剤となるだろう。
●難易度:入門程度(大学一般教養程度)

パワーレーザーによる水素製造

大阪大学 レーザー科学研究所 教授 重森 啓介 氏
2022年12月に米国National Ignition Facility(NIF)において、レーザー核融合による「エネルギーの純増」が達成され、いよいよ核融合の実用化への道筋が見える段階となった。
レーザー核融合においては、核融合反応によって発生する中性子を熱エネルギーに変換し、これをさらに電力へと変換するのがこれまでの既定路線であった。

しかしながら、核融合エネルギーの実用化を早期に実現することを念頭におくと、この熱エネルギーを水素製造に用いるという魅力的な選択肢が存在する。
レーザー核融合炉で得られる高温状態(~900℃)はバイオマスガス化やIS法といった熱化学分解による水素製造に適しており、現実的なシステム設計が可能である。

本講演では、これまでのレーザー核融合研究で得られた成果を背景に、水素製造を基軸とした核融合炉エネルギーの実用化に向けたロードマップ、およびレーザー核融合による水素製造の技術的課題やコスト評価に関して述べる。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)

世界最大250ジュール超級LD励起パルスレーザの開発と将来展望

浜松ホトニクス(株) 中央研究所 産業開発研究センター センター長 川嶋 利幸 氏
2022年12月米国DoE/NIFのレーザ核融合点火のニュースにより核融合エネルギー開発は新たなフェーズに突入した。
商用炉への道筋はまだ数10年とあるが、慣性核融合のプロセスを1秒当たり10回以上繰り返す実証炉技術の開発研究が官民一体で本格化する様相を見せ始めている。
発電炉用ドライバーとなる大出力を高繰り返しで出力するレーザは最も重要なコンポーネントであり、当社は1990年代より高出力レーザダイオード(LD)をコア技術として、大阪大学などと連携して大出力LD励起固体レーザの開発研究を進めてきた。

これまでいくつかの国家プロジェクトを経て当初パルスエネルギー1J級から現在は250Jを超える出力まで到達するに至り、現時点でLD励起固体レーザとしては世界最大となっている。

この成果の価値は、メガジュール級炉用ドライバー開発のマイルストーンである1kJ出力へのスケーリングを実証したことにあり、世界をリードするプレゼンスを発信している。

この技術革新のポイントは2つある。一つはLDの高輝度化と高効率化であり、もう一つはセラミックスの透明化という民間企業の実用技術によるものである。

本講演では、これら2つの技術を駆使したLD励起低温冷却セラミックスレーザの大出力化について紹介し、レーザ核融合を始めとする幅広い産業応用への将来を展望する。
●難易度:初級程度(大学専門程度、基礎知識を有す)
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
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なんらかの不可抗力により該当セミナー、及び付帯するイベントの開催が不可能となった場合、主催者は受講のキャンセルの受け付け致しません。また、受講料の返金を含む、これにともなった損害の補填・補償は行いません。

【不可抗力】台風、洪水、地震を含む天災、あるいはそれらを原因とする様々な事態、疾病や伝染病の蔓延、労働争議、主催者の合理的なコントロールを超えた会場設備の使用制限や講師の欠席等を含むもの


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時田 茂樹

京都大学

化学研究所 教授

2006年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了,博士(工学).同年日本学術振興会特別研究員,12月より京都大学化学研究所助手(2007年より助教).2013年大阪大学レーザーエネルギー学研究センター講師(2017年よりレーザー科学研究所).2021年同准教授.2022年京都大学化学研究所教授.レーザー工学,プラズマ物理学を専門分野とし,高出力パルスレーザー,フェムト秒レーザー,中赤外高出力レーザー,高強度テラヘルツ波発生,レーザー加速電子ビーム発生などに関する研究実績をもつ.所属学会:レーザー学会、応用物理学会、日本物理学会.

西澤 典彦

名古屋大学

大学院工学研究科 電子工学専攻量子光エレクトロニクスグループ 教授

1991年 名古屋大学工学部電子工学科卒業
1993年 同大学院工学研究科量子工学専攻前期課程修了
1995年 同後期課程修了・博士(工学)
1995年 古屋大学工学部助手, 2003年 サチューセッツ工科大学客員研究員,2005年 名古屋大学工学研究科助教授,2006年 大学発ベンチャーNUシステム(株)取締役兼務,2007年 大阪大学工学研究科准教授, 2010年 名古屋大学工学研究科准教授,2012年より現職
レーザー学会進歩賞,光学論文賞,応用物理学会論文賞,第1回文部科学大臣表彰若手科学者賞,バイオビジネスコンペジャパン優秀賞,産学官連携功労者表彰科学技術政策担当大臣賞等受賞,等受賞

白川 晃

電気通信大学

レーザー新世代研究センター 教授

1999年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了(理学博士)。同年電気通信大学レーザー新世代研究センター助手。2007~2008年英サウサンプトン大学光エレクトロニクス研究センター客員研究員を経て、2010年より電気通信大学レーザー新世代研究センター准教授、2020年より教授。同大大学院情報理工学研究科基盤理工学専攻併担。 レーザー学会奨励賞、同業績賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。

橋新 裕一

元 近畿大学

理工学部 教授

博士(工学)。1982年4月,近畿大学理工学部助手,1998年専任講師,2003年助教授,2007年准教授,2012年教授,2021年非常勤講師。レーザー学会(フェロー),日本レーザー医学会(名誉理事),光産業技術振興協会(IEC/TC76レーザ安全性標準化部会およびISO/TC172/SC9国内対策委員会・委員)。 2002年日本レーザー医学会総会賞,2009年国際レーザー医学・医療学会Good Speech Award,2013年IEC1906賞。

庄司 一郎

中央大学

理工学部 電気電子情報通信工学科 教授

北海道室蘭市出身.1992年東京大学工学部物理工学科卒.1994年東京大学工学系研究科修士課程物理工学専攻修了.1995年同博士課程中途退学.1995年東京大学工学部助手,1999年分子科学研究所研究員,2002年同助手を経て,2004年より中央大学理工学部専任講師.2005年同助教授,2007年同准教授を経て,2010年同教授,現在に至る.専門は固体レーザーおよび非線形波長変換材料とデバイス.応用物理学会,レーザー学会,電子情報通信学会,OPTICA各会員.レーザ協会前会長・現理事.第11回(2001年秋季)応用物理学会講演奨励賞,2016年度第40回レーザー学会業績賞(進歩賞)受賞.

本越 伸二

公益財団法人 レーザー技術総合研究所

レーザー技術開発室 室長・主任研究員

1994年、大阪大学大学院工学研究科博士課程修了後、財団法人レーザー技術総合研究所・研究員。2012年に公益財団法人に移行。レーザー技術開発室長、主任研究員として、固体レーザーおよび光学薄膜の研究に従事。特に、高出力レーザー装置に必要となる高耐力光学素子とレーザー損傷物理について研究を行い、現在、国内唯一のレーザー損傷耐性の評価機関として産業界に情報を提供している。主な所属学会:応用物理学会、レーザー学会。博士(工学)。

石出 孝

三菱重工業株式会社

総合研究所 フェローアドバイザー

藤田 和久

光産業創成大学院大学

光エネルギー分野 教授

静岡県出身、1998年大阪大学・電気工学専攻,博士(工学).航空宇宙技術振興財団研究員等を経て2005年から光産業創成大学院大学助教授,2014年現職.レーザー核融合爆縮プラズマのX線分光診断,レーザー推進・着火,レーザー宇宙太陽光発電・月面エネルギー伝送,レーザークリーニング・除染,レーザー溶接など,高出力レーザーの産業応用がテーマ.産業界や光の新しい利用分野の方々に鍛えていただいています.レーザー学会、航空宇宙学会,原子力学会,土木学会など所属.2002年プラズマ・核融合学会技術進歩賞,2017年新機械振興賞審査委員長特別賞.2020年照明学会論文賞.

岡本 康寛

岡山大学

工学部 機械システム系機械工学コース 准教授

1998年3月岡山大学大学院修士課程修了,1998年4月岡山大学工学部助手,2004年3月博士(工学)取得(大阪大学),2013年4月より岡山大学准教授. レーザー微細加工,およびマイクロ加工の研究活動に従事し,これまでに,査読論文93編,国際会議プロシーディングス100編以上を発表するとともに,22件の特許を取得している. レーザ加工学会副会長,光技術動向調査委員会加工計測分科会主査, Editor of Journal of Laser Micro /Nanoengineering,Senior Editor of Journal of Laser Applications等も務める.

野田 進

京都大学

工学研究科電子工学専攻 教授

1982年 京大工卒業、1984年京大院・修了、同年三菱電機中央研究所勤務、1988年京大助手、1992年同助教授、2000年同教授.フォトニック結晶・フォトニックナノ構造の研究に従事.日本IBM科学賞(2000)、IEEE LEOS Distinguished Lecturer Award (2005)、OSA Fraunhofer Award / Robert M.Burley Prize(2006)、文部科学大臣表彰科学技術賞(2009)、IEEE Nanotechnology Pioneer賞(2009)、江崎玲於奈賞(2009)、紫綬褒章(2014)、応用物理学会業績賞(2015)、日本学士院賞(2022) 他.

小山 二三夫

東京工業大学

科学技術創成研究院 教授

昭和60年東工大大学院博士課程修了.工学博士.東京工業大学精密工学研究所助手,助教授を経て,現在科学技術創成研究院教授.面発光レーザ,半導体光回路,光マイクロマシンなどの研究に従事.応用物理学会フェロー,電子情報通信学会フェロー,IEEEフェロー,OSAフェロー,2010電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ会長,1990電子情報通信学会篠原賞,論文賞受賞.1998丸文学術賞,応用物理学会会誌賞,2004市村学術賞,2005電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ賞,2007文部科学大臣表彰科学技術賞,2008 IEEE/LEOS William Streifer Award, 2011 Microoptics Award,2012 応用物理学会光・電子集積技術業績賞,2015東京都功労者技術振興功労表彰,2016市村産業功績賞,2017櫻井健二郎氏記念賞,2018大川賞,2019 Nick Holonyak, Jr. Award,2019 電子情報通信学会業績賞など受賞.

平野 恭章

シャープ福山レーザー 株式会社

レーザー事業部 取締役 事業部長

1995年、法政大学大学院電気工学研究科博士課程卒業、「Si基板上へのβ-SiCの低温単結晶成長と不純物制御に関する研究」で博士号を取得。1994年にシャープ株式会社に入社。入社後、フラッシュメモリの設計開発に従事、新規フラッシュメモリの開発、多値フラッシュメモリの開発、量産化を行う。2004年~2008年電子情報通信学会 集積回路学会ICD専門委員。2009年~2017年LEDバックライトの開発に従事。社内AQUOS向けのLEDの直下型バックライトモジュールを開発。LED照明、モバイル向けサイド発光LEDの開発責任者を経て、2018年よりレーザーの開発責任者、2021年11月より、シャープ福山レーザー株式会社レーザー事業部、取締役事業部長を経て、現在に至る。

和田 智之

国立研究開発法人 理化学研究所

光量子工学研究センター 光量子制御技術開発チーム チームリーダー

1992年4月 科学技術庁 基礎科学特別研究員
1995年4月 理化学研究所フォトダイナミクス研究センター フロンティア研究員
2000年1月 理化学研究所工学基盤研究部 研究員
2001年9月 理化学研究所固体光学デバイス研究ユニット ユニットリーダー
2008年4月 理化学研究所宇宙観測用固体レーザー研究チーム チームヘッド
2010年4月 理化学研究所光グリーンテクノロジー特別研究ユニット ユニットリーダー
2013年4月 理化学研究所光量子工学研究領域光量子技術基盤開発グループ  グループディレクター
   理化学研究所光量子工学研究センター光量子制御技術開発チーム チームリーダー
2014年4月 現在に至る

藤 寛

大阪大学

レーザー科学研究所半導体レーザーシステム工学グループ 特任教授

1984年 広島大学大学院環境科学研究科修了
1984年 シャープ株式会社中央研究所入社
1998年 通産省工業技術院産業技術融合領域研究所
2002年 シャープ株式会社基盤技術研究所
2015年 大阪府立大学研究推進本部
2018年 大阪大学レーザー科学研究所
博士(学術)

二宮 和則

シブヤ精機株式会社

開発部 部長

2001年9月 山形大学大学院理工学研究科 システム情報工学専攻
博士後期課程 修了 博士(工学)
大学時代は主に音声認識/知能情報処理に関する研究に従事
2000年9月 石井工業株式会社入社 技術開発部
2004年 エスアイ精工株式会社(社名変更) 技術開発部主任
2011年 シブヤ精機株式会社(社名変更)ITソリューション部 課長
2016年9月~ シブヤ精機株式会社 製品企画本部 副本部長 兼 開発部 部長

藤岡 慎介

大阪大学レーザー科学研究所

教授

大阪大学レーザー科学研究所教授.2005年に博士(工学)を取得.大阪大学助手,助教,准教授を経て2015年より現職.文部科学省核融合科学技術委員会原型炉開発総合戦略タスクフォース委員.2017年からローレンスリバモア国立研究所客員研究員,2019年から自然科学研究所核融合科学研究所客員教授.日本物理学会若手奨励賞、文部科学大臣表彰若手科学者賞、Edouard Fabre Prize, PPCF Dendy Award等を受賞.

重森 啓介

大阪大学

レーザー科学研究所 教授

1993年大阪大学工学部原子力工学科卒業
1998年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了(工学(博士))
1998年米国ローレンスリバモア国立研究所・博士研究員
2000年大阪大学レーザー核融合研究センター・助手その後准教授を経て
2018年大阪大学レーザー科学研究所教授
高強度レーザー装置を用いたレーザー核融合の研究,さらにその基礎科学や産業分野への応用に関する研究を行っている.

川嶋 利幸 氏

浜松ホトニクス株式会社

中央研究所 産業開発研究センター センター長

1985年浜松ホトニクス株式会社入社。
現在中央研究所産業開発研究センター長。博士(工学)。
これまで、2015年度~2018年度内閣府ImPACT佐野プログラム、2016年度~2020年度NEDO高輝度・高効率次世代レーザー技術開発、2018年度~内閣府SIP第2期 光・量子を活用したSociety5.0実現化技術などの国家プロジェクトに参画し、核融合用大出力レーザーとその産業応用に関する研究開発を推進している。
大阪大学大学院工学研究科客員教授、電気通信大学レーザー新世代研究センター客員教授を兼務。