医療・健康セッション

2023年07月20日(木) 09:45-12:00 第一・第二会議室
【STC-4 【医療・健康セッション】予防医学に簡便に使える医療・健康センサの最新動向

近年医療・健康センサ技術は急速に進歩してきており、予防医学における有用性が明らかになっています。
例えばウエアラブルセンサでは日々の健康管理や疾患の早期発見に大変役立ちます。
本セッションでは活躍中の専門家3名が解説いたします。

新型コロナウイルスを家庭で簡便に測定

大阪大学 松本 和彦 氏
人を死に至らしめる高病原性のヒト感染性ウイルスの簡便、迅速な検出が必要不可欠であることが、今回の新型コロナウイルスのパンデミックで明らかになった。
従来の抗原検査は簡便、迅速ではあるが感度が低く信頼性が極めて低い。これに対してPCRは感度が極めて高く信頼性に富むが、時間を要し、かつ専門家のみが計測可能である。

我々は従来の半導体の100~1000倍の高移動度を有するグラフェンをチャネルにもちい、その表面を抗体で修飾することにより、新型コロナウイルスを選択的に、かつ高感度に検出することに成功した。
感度は従来の抗原検査を凌駕し、検査時間は~20分程度と短時間計測が可能になった。

新型コロナ患者で、抗原検査で陰性、PCR検査で陽性の判定を得た患者の唾液からウイルスの検出にも成功している。さらに、マイクロ流路や自動送液システムを組み込み、家庭で素人が簡便に検出できる検出器を形成した。
前述の唾液からの新型コロナウイルスの検出は当該自動検出装置を用いて、素人が家庭で検出したものである。
本装置を用いれば、新型コロナウイルスのみならず、インフルエンザウイルスや他の様々なウイルス、細菌などの検出が可能となり、現在その応用展開のアイデアを広く求めている段階である。
 

非侵襲および無拘束でのウエアラブルバイオ計測

東京医科歯科大学 三林 浩二 氏
医療および健康科学において、行動変容を導く「センサIoTデバイス技術」が求められており、特にバイオ/化学の生体情報をウエアラブル計測可能な「非侵襲バイオセンシング」が期待されています。

本講演では、日常生活での行動変容の支援を目的とする、身体の窩腔に装着可能なキャビタスセンサとして、①ソフトコンタクトレンズ型バイオセンサ、②無線式マウスガード型センサ、そして③外耳道ガス用ヘッドホン型ガスセンサを紹介し、非侵襲および無拘束バイオセンシングの可能性を示します。
 

指先だけで簡単にAGEsを測定

(株)島津製作所 山中 幹宏 氏
ひとりひとりの健康の見える化を目的に、日々のバイタルデータを取得できるセンサ類を活用した、様々なデジタルヘルスについての取り組みが報告されている。

今回は体内の過剰な糖がタンパク質と反応してできる終末糖化産物:Advanced glycation end-productsを、指先で測定する光センサでの測定結果が、どのようなヘルスリテラシーに繋がるのかについて説明する。
 
受講料(1セッション/税込)
一般 出展社/主催・協賛団体会員 月刊オプトロニクス定期購読者/シニアクラブ会員 学生
¥18,000 ¥15,000 ¥9,000 ¥5,000

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