自動車に応用される光センサ・光技術
2024年04月24日(水)
09:30-12:15
アネックスホール F206
【CA-1 】
自動車に応用される光センサ・光技術
自動運転システムADAS向け赤外線センサー
コーンズテクノロジー(株) プロジェクト・マネージャー 花崎 勝彦 氏
赤外線センサーの世界シェアNo.1を誇るテラダイン・フリアー社の自動運転システムに向けた最新の赤外線センサーの詳細と動向をご紹介する。
赤外線センサーならではの夜間画像、雨や霧などの荒天時画像、逆光などのハレーション環境時の撮影画像をふんだんに織り交ぜており、直感的に理解いただける。
同時に最新鋭の画像処理技術を取り込んだサンプル画像や、赤外線画像データをベースにしたAI用アノテーション・サービスなど自動運転に特化したテラダイン・フリアー社の動向も合わせて、案内させていただく。
自動運転の眼「LiDAR」の課題と将来展望
ソニーセミコンダクタソリューションズ(株)
イメージング&センシングエッジコア技術部門 SEシステム開発部
シニアセンシングデバイスエキスパート 熊谷 央一 氏
イメージング&センシングエッジコア技術部門 SEシステム開発部
シニアセンシングデバイスエキスパート 熊谷 央一 氏
近年、先進運転支援システム(ADAS)の普及や自動運転(AD)の実現に向けて、物体との距離測定、交差点の物体認識、路面状況把握等のためLiDAR(Light Detection And Ranging)の開発が数多く行われている。
長距離・高解像度の高いパフォーマンスを実現するLiDARを採用した自動運転システムを搭載したロボタクシーによる新たなモビリティサービスが始まっており、ソニー・ホンダモビリティが電気自動車「AFEELA」において、カメラやミリ波レーダー、超音波センサー、LiDARなどのセンシングデバイスとAIを活用してADASの実現に取り組む中、システム全体の小型化・省電力化・低コスト化が課題となっている。
そこで本セミナーでは、LiDARの基礎から最先端の製品に関する取り組み事例や現状の課題、今後の進化の方向性について解説する。
●入門程度(大学一般教養程度)
ダイヤモンド量子センサによる電気自動車用高精度電流測定
東京工業大学 工学院 電気電子系 研究員 波多野 雄治 氏
ダイヤモンド中結晶のNVセンタ(窒素-空孔複合欠陥)は、マイクロ波とともに緑色光を照射した時に発生する赤色蛍光強度が、光検出磁気共鳴と呼ばれる現象により磁場・温度・電場等を敏感に依存することを用いて、常温大気中で動作する固体量子センサとして機能する。
NVセンタ自身は原子格子のナノスケールの構造であるが、高温高圧法とCVD法という結晶成長技術により、高品質なNVセンタを高密度で含有する結晶を工業的に生産可能となったこと、かつ計測対象に対して最適な構造も実現可能となったことにより、ミクロン以下の物理現象や生命現象の計測から、ミリメートルスケール以上での電流等の物理量計測、遠隔からの資源探査まで応用可能性が急拡大している。
個体量子センサとして、量子効果を用いているため広い計測可能レンジの中でも高い確度が得られることに加え、光検出磁気共鳴により、光入出力が可能なことと、物理変数をマイクロ波の周波数として読出し可能なことが、実用上、特に高感度化に寄与する。
自動車応用としては、±1000Aの電流計測レンジと10mAの分解能により電気自動車の電池電流を高精度に計測し、走行可能距離の推定精度向上に有効であることを実証した。本講演ではその詳細を報告する。
●入門程度(大学一般教養程度)
受講料(1セッション/税込) | |||||
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一般 | 主催・協賛団体会員/出展社 | 月刊オプトロニクス定期購読者 | シニアクラブ会員 | 学生 | |
¥18,000 | ¥15,000 | ¥9,000 | ¥9,000 | ¥5,000 |
お申込み受付は終了いたしました。
お支払方法 |
●クレジットカード(領収書発行) |
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花崎 勝彦
コーンズテクノロジー株式会社
プロジェクト・マネージャー
エヌビディア社でのグラフィック画像処理、アプティナ社でのCMOSセンサー、フリアーシステムズ社での赤外線センサーのビジネス開拓に携わってきており現在に至る。
熊谷 央一
ソニーセミコンダクタソリューション株式会社
車載事業部 車載開発部 シニアプロダクトマネジャー
2007年ソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)に入社。2015年にソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社に転籍し、CMOSイメージセンサーおよびSPAD距離センサーの回路技術、デジタル信号処理技術、画素デバイス技術の開発に取り組む。近年、車載LiDAR向けSPAD距離センサーの開発チームのシニアプロダクトマネジャーを務めており、同分野における技術開発に従事。2020年にソニーグループにおけるエンジニア個人に与えられる最も価値の高い賞であるSony Outstanding Engineer Awardを受賞。
波多野 雄治
東京工業大学
工学院 電気電子系 研究員
東京大学工学部電気電子工学科修士了:1980
日立製作所中央研究所にて超伝導回路・低消費電力回路の研究:1980~2002
博士(工学):1992
(株)ルネサスエレクトロニクスにてマイコン応用開発:2002~2016
阪大蛋白研にてダイヤモンド量子センサ応用の研究、特に高密度NVセンタ含有薄膜による細胞計測の研究:2016~2019
東工大にてダイヤモンド量子センサ応用の研究、特に自動車用高精度電池電流計測の研究:2019~