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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2004.10 vol.23 No.274
10月号 特集

機能性透明酸化物とオプトエレクトロニクス
―ERATO細野透明電子活性プロジェクト成果―

細野透明電子活性プロジェクトの狙いと成果概略

細野秀雄

透明酸化物と光エレクトロニクス

平野正浩

透明酸化物半導体とデバイスへの展開

神谷利夫,太田裕道,平松秀典,上岡隼人,野村研二

透明ナノポーラス結晶:12CaO・7Al2O3

林 克郎,松石 聡,宮川 仁,Peter V. Sushko,神谷利夫

深紫外透明材料と紫外オプトロニクスへの展開

梶原浩一,大登正敬,Linards Skuja

干渉フェムト秒パルスレーザーによる透明物質のナノ加工

河村賢一,上岡隼人,三浦泰祐

HUMAN INTERVIEW

大学は,企業の研究所のミニチュアであってはならない

京都大学 川上養一 氏

光学部品のABC 第7回

光学薄膜

昭和オプトロニクス(株) 山村史彦

光物性の基礎と応用 第9回

測定法(7)高速分光

横浜国立大学 武田 淳

シリーズ

IT市場ウォッチング 第43回

携帯機器向けストレージデバイスの市場概観

(株)野村総合研究所 晝間敏慎

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第15回

ブランド構築のマネジメント

横浜国立大学 鈴木邦雄,周佐喜和

ワン・ポイント結像光学 第19回

色収差

朝枝 剛

光の研究コミュニティ ―技術進展を支える光関連研究会/グループ― 第19回

電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ レーザ・量子エレクトロニクス研究会(LQE)

東京工業大学 荒井滋久,日本電信電話(株) 東盛裕一
古河電工(株) 横内則之,日本電信電話(株) 吉村了行

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第86回

ホログラム記録担体の特殊処理

嶋本国際特許事務所 嶋本久寿弥太


EVENTS

Zoom in USA

技術的な話 etc.

TriQuint Optoelectronics 水原 修

光のARPEGGIO

メイキング・オブ・CLEO ―新設「光計測・標準分科会」―

(独)産業技術総合研究所 美濃島 薫

BUSINESS & MARKET

▼ガラス製光ファイバ・ケーブル輸出が12カ月連続のプラス
▼通信用光ケーブル生産は2カ月連続のマイナス
▼FTTHサービス加入数が150万を突破
▼光ファイバ出荷実績が再びマイナスに
▼光伝送装置の世界市場,2009年には153億ドルに拡大
▼古河電気工業,850 nm VCSELを量産へ
▼NTT東西,集合住宅向けIP電話サービスを開始
▼HDD内蔵型DVDビデオレコーダ,2004年7月国内出荷は前年比451.2 %の32万9,000台
▼三洋電機,HD DVD 陣営へ参画
▼日立製作所,東芝,松下電器産業がテレビ向け液晶パネルの合弁会社設立で基本合意
▼セイコーエプソンと三洋電機,液晶事業の新会社設立へ
▼大面積TFT-LCDの世界市場,2004年第2四半期は3,420万台
▼PDPの世界市場,2004年第2四半期は79万9,000台
▼Agilent Technologies と Lumileds Lighting,照明用LEDの共同開発で合意
▼東芝と日本電気,次々世代フォトマスク欠陥検査装置開発で合弁会社設立
▼半導体製造装置世界販売は12カ月連続のプラスに
▼ニコンとASML,ステッパー特許侵害係争で和解へ
▼セイコーインスツルメンツ,Photon Kinetics製品とEricsson製品の販売・保守業務を Photon Kinetics 日本支店に移管

NEWS FLASH

▼情報通信研究機構とKDDI研究所,単波長160 Gb/sのOTDM伝送実験に成功
▼日本電気,フォトニック結晶を用いて超小型光スイッチを開発
▼沖電気工業,消費電力0.65 Wの10 Gb/s光変調器用ドライバICを開発
▼NECと産総研,電気光学定数102 pm/Vのセラミックス薄膜材料を開発
▼ソニー,Blu-ray Disc ROM のマスタリング装置を開発
▼HD DVD 陣営,DVD互換生産ラインを公開
▼オプトウェア,ホログラム光ディスクへの動画記録・再生に成功
▼松下電器産業,65 V型ハイビジョンプラズマディスプレイを開発
▼東芝テック,『消せるトナー』採用の複写機を開発
▼ロジクール,世界初『レーザ式光学マウス』を開発
▼ソニー,1080i対応デジタルハイビジョンビデオカメラレコーダを開発
▼住田光学ガラス,屈折率2.0超の精密モールドプレス用ガラスを開発
▼大阪大学佐々木孝友教授ら,フェムト秒レーザで膜タンパク質の結晶化に成功
▼NTTとNTTエレクトロニクス,OCT用の長波長帯SLDを開発
▼住宅用太陽光発電導入促進支援事業,2005年度で打ち切りに

PHOTONICS SPECTRA


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今月のコメント

 人類はこれまで,地中に多く含まれている酸素やアルミニウム,シリコン,鉄,カルシウム等の元素を利用して文明を築いてきた。生物が生きる上で不可欠な水の他,鉄やセラミックス,情報社会になくてはならない半導体や光ファイバ等の基本原料は,主にこれらの元素から構成されている。ところで,これらの酸化物は鉄を除けば透明であるという共通点を持っている。このことは光学的な応用においては大きな利点を有しているが,一方で電気的には絶縁体であるため,電子デバイス用機能材料としては注目される存在ではなかった。

 この言わばありふれた透明酸化物の特長を活かしつつ,かつ新しい光・電子・化学機能を探索し,画期的なデバイス開発につなげようという注目の研究が我が国で進められている。我が国の産業が今後も競争力のある製品を生み出して行くには,技術開発において常にその優位性を保ち続けなければならない。そのためには,これまで以上に先端的な研究開発に力を注いで行く必要があるだろう。今月号の特集では世界を先導する,その研究の最前線を取り上げてみた。

 FTTHの加入者数は7月末時点で150万を突破したが,NTT東西を始めとした各通信キャリアやISPは料金の値下げや無料工事,キャッシュバック等々,様々なキャンペーンを展開中だ。その結果,ADSLとの料金的な差は随分縮まったし,一部では逆転現象も見られるようになった。これに対しADSLは,47 Mb/sや50 Mb/sといった通信速度の高速化を打ち出している。確かに50 Mb/s というと,一般のユーザは速度的にあまり遜色ないという印象を持つかもしれない(収容局から離れたら速度は落ちてしまうのだが)。

 或る居酒屋でのこと。友人はこれまで使っていた1.5 Mb/sのADSLでは如何にも遅いと,40 Mb/sより更に上のコースに変更したそうだ。この際だからとIP電話も申し込んだ。ところが,このIP電話が通話中によく切れる。おかしいと思ってモデムを見てみると,正常に繋がっていることを示すIP電話のランプが消えていたり,ADSLのランプもついたり消えたり。「これは一体どういうことか」と,テクニカルサポートに電話をしたところ,ADSLは周波数帯域を広げることで高速化しているので,その分ノイズには弱くなってしまうとのこと。つまり電子レンジやテレビなど,宅内の電子機器から出るノイズの影響をモデムが受けて切れてしまうこともあるというのだ(この他にも幾つかの原因はあるが)。

 対策は,とにかくノイズを発する電子機器からモデムを離す。ところが離しても改善されない。もう一度電話をしたら,宅内ではなく自宅から収容局までの間にノイズを発する何かがあるのかもしれないと言う。「あるのかもしれない」と言われても,自宅の中なら何とかできるが,外にあるものを動かすわけにいかない。「あとは適切な速度まで下げるかですね」と言われ,友人はがっかり。「何のために速度を上げたのか」,「確かに場合によっては速度を保証できないと明記されているが,これには通信が切れてしまうという意味も含まれているのか」・・・,何故かその怒りは私に向けられる。言い分は分かるのだが,私に当たられても困る。こういう時「まぁベストエフォートだから」などと言うものではない。火に油を注ぐ結果になってしまうことは保証する。「次は絶対FTTHにしてやる」という台詞を残し,その友人は居酒屋を後にしたのであった。

編集長 川尻 多加志

次号(11月号)の特集予定

特集「テラフォトニクスとその応用」

▼総論−テラフォトニクスの歩みとこれから−
▼パラメトリックTHz光源
▼半導体−DFG光源
▼有機DAST結晶を用いた広帯域波長可変テラヘルツ波発生
▼テラヘルツ時間領域分光法の基礎
▼生体関連分子のテラヘルツ時間領域分光
▼THz分光イメージング
▼米国におけるテラヘルツ波研究の動向

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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