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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2005.8 vol.24 No.279
2月号 特集

広ダイナミックレンジ・イメージセンサ

総論−広ダイナミックレンジイメージセンサの開発動向−

静岡大学 川人 祥二

COMSイメージセンサの高S/N,広ダイナミックレンジ技術

ソニー(株) 角 博文

一眼レフ用広ダイナミックレンジ撮像素子の開発

富士写真フイルム(株) 小林 寛和,小田 和也,西村 亨竹村 和彦,坂本 智洋,山田 哲生

LIN/LOG自動切替型広ダイナミックレンジCMOSイメージセンサ

コニカミノルタテクノロジーセンター(株) 角本 兼一

複数露光時間信号の合成による広ダイナミックレンジイメージセンサ

静岡大学 川人 祥二,仙台電波工業高等専門学校 佐々木 正明

適応型広ダイナミックレンジカメラの開発

(株)東芝 佐々木 一人,下池 辰也,竹村 裕夫

HUMAN INTERVIEW

100年単位の持続的な研究開発を

東京農工大学 黒川 浩助 氏

レポート

平面ディスプレイをめぐる産業および研究開発の動向
―日本の国際競争力維持のために―

科学技術政策研究所 小松 裕司

アジア・パシフィック光通信会議(APOC2004)レポート

成蹊大学 小口 喜美夫

光学部品のABC 第11回

分布屈折率レンズ

昭和オプトロニクス(株) 相田 善明

光物性の基礎と応用 第14回

物質・現象・新技術(2) 量子点・ナノクリスタル

奈良先端科学技術大学院大学 山本 愛士/京都大学 金光 義彦

シリーズ

IT市場ウォッチング 第47回

デジタル家電〜翳りも見え始めた景気の牽引役。次の一手は〜

(株)野村総合研究所 廣戸 健一郎

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第19回

環境マネジメント事例(1)―ハウステンボス―

横浜国立大学 鈴木邦雄,周佐喜和

ワン・ポイント結像光学 第23回

カラー写真

朝枝 剛

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第90回

エキシマレーザ

嶋本国際特許事務所 嶋本久寿弥太


Zoom in USA

ケーブル対ファイバ

TriQuint Optoelectronics 小島 啓介

BUSINESS & MARKET

▼レーザ加工機輸出の対前年比は11カ月連続のプラス
▼発光ダイオード生産の対前年比は22カ月連続のプラス
▼光ファイバ出荷金額の対前年比が14カ月ぶりのプラスに
▼FTTHの国内市場,2005年以降は大幅増へ
▼NTT東日本,FTTHの月間純増数が初めてADSLを超える
▼HDD内蔵型DVDビデオレコーダ,2004年11月国内出荷は前年比226.9%の39万8,000台
▼『HD DVDプロモーショングループ』が設立
▼東芝,HD DVDビデオレコーダを2005年末にも発売へ
▼液晶パネル製造装置の国内市場,2007年度には1,612億円に
▼携帯電話用メインディスプレイの世界市場,2004年第3四半期はシャープがトップシェア
▼シャープ,第8世代基板採用の亀山第2工場を建設へ
▼日立製作所,東芝,松下電器産業がテレビ向け液晶パネル製造・販売の『IPSアルファテクノロジ』を設立
▼ソニー,ID Techの液晶パネル製造部門を買収へ
▼キヤノン,リアプロジェクションテレビを商品化へ
▼東北パイオニア,アクティブ型フルカラー有機ELパネルを3月にも出荷へ
▼LEDの世界市場,2008年には68億5,300万ドルに

NEWS FLASH

▼青色LED特許係争,日亜化学工業が8億4,391万円を支払うことで和解
▼古河電気工業と日本放送協会,地上波デジタル放送信号の波長多重伝送実験に成功
▼科学技術振興機構,有機電荷移動錯体結晶の超高速・超高感度光応答特性を発見
▼日本ビクター,Blu-ray DiscとDVDの多層ROMディスクを開発
▼メモリーテックと東芝,HD DVDとDVDの2層ROMディスクを開発
▼日本電気,3世代互換のHD DVD装置を施策
▼三菱化学メディア,記録容量30GBの『UDOディスク』を開発
▼Samsung SDI,世界最大102型PDPテレビを試作
▼神戸大学,FED材料として窒化アルミニウムの合成法を開発
▼千葉大学,電子ペーパー実現に向けパッシブ型カラーエレクトロクロミックディスプレイを開発
▼パナソニックSCデバイスソリューションズ,業界最薄の300万画素カメラモジュールを開発
▼東京大学,有機半導体でシート型スキャナを試作
▼極端紫外線露光システム技術開発機構,集光点出力12WのEUV発光を実現
▼IISマテリアル,太陽電池のリサイクルに向けシリコン廃材の高純度再生技術を開発
▼エイトラムダフォーラム,2005年度会員募集中

PHOTONICS SPECTRA


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今月のコメント

 CCDやCMOSイメージセンサの適用領域は,ビデオカメラやデジタルカメラから携帯電話へと,ますます拡がりを見せている。かつて夢と言われた100万画素のイメージセンサも,いまや400万画素,500万画素が当たり前になっている。

 ところで,我々が日頃使っているビデオカメラやデジタルカメラで,窓際に立っている人物を室内から撮影しようとすると,(特に良く晴れた日)その人物が真っ黒に写ってしまうことがある。人間は良く出来たもので,そのような環境でも人物の顔をある程度判別することができる。瞳孔を素早く制御して,最適な露光条件を作り出すことで対応しているらしいのだが,これを機械の目であるイメージセンサで実現するには,その広ダイナミックレンジ化が必要となる。方式には様々なものが提案されており,研究開発は内外で活発化している。

 最近ではイメージセンサを自動車に搭載しようという動きもある。車載用となると,日差しの強い日中に連続してトンネルへ出入りしたり,夜間には対向車のヘッドライトがあったりと,そうとう厳しい環境下で使われることになる。当然,より高い特性が求められ,そのための技術進展が期待されている。今月号の特集では,注目の広ダイナミックレンジイメージセンサの最新動向を取り上げてみた。

 カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授と日亜化学工業の間で争われていた発明対価を巡る訴訟で和解が成立した。和解金は遅延損害金2億3,534万円を加えた8億4,391万円。この金額が多いか少ないか,意見が分かれている。「こんな低い金額では優秀な研究者や技術者は,どんどん海外に出て行ってしまう」,「いや,200億円なんて払ったら企業の国際競争力は失われる。いっそ研究開発拠点を海外に持って行った方がリスクは少ない」等々。

 もちろん,米国に行けば全てがバラ色かというと,それほど単純でもないだろう。米国では発明に対する報酬も契約で決められる。社長と一緒に食事ができる名誉なんて企業もあるそうだ。考えてみれば,日本で実績のない選手が大リーグでいきなり高額年俸を貰えるわけではない。ものを言うのはやはり日本での実績か,または日本と違って通告を受けたその日にトレードに出されたり解雇されたりしても文句を言えないシビアな(「なあなあ」の関係からは生まれない)契約のもと,現地で実績を積み上げるしかない。

 日本人は物事をはっきりさせたがらない曖昧な気質を持っているのだろうか。これまでの特許法でも発明に対する「相当の対価」が明確になっておらず,言い換えれば双方が良いように解釈できる文言になっていた。それでも価値観が皆同じなら問題は出てこない。しかしながら,日本では既に終身雇用制が崩壊しており,長い目で見れば報われるという関係も薄れてしまった。だから訴訟になるのだろう。 4月,特許法が改正される。今後は双方が納得する手続きが行なわれたかどうかが重視されるという。訴訟でしか決着をつけることができないというのは,お互いエネルギーの浪費である。個人と組織の在り方も「なあなあ」の関係から脱却すべきだろう。プロパテントは内輪喧嘩のためにあるのではない。日本の競争力を強化するための外に対する武器のはずだ。

編集長 川尻 多加志

次号(3月号)の特集予定

特集「ランダム系フォトエレクトロニクスとその応用(仮題)」

▼ランダム系フォトエレクトロニクスとその応用
▼カルコゲナイド薄膜とBlu-ray Discへの応用
▼アモルファスシリコン系太陽電池
▼アモルファスSeアバランシェ撮像管と超高感度テレビカメラ
▼サブ波長周期構造の光デバイスへの応用
▼カルコゲナイド光ファイバ材料
▼フェムト秒レーザー3次元ガラス加工
▼ナノガラス

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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