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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2005.8 vol.24 No.280
3月号 特集

ランダム系フォトエレクトロニクスとその応用

ランダム系フォトエレクトロニクス概観

北海道大学 田中 啓司

カルコゲナイド薄膜とBlu-ray Discへの応用

松下電器産業(株) 山田 昇,松永 利之,児島 理恵,西原 孝史

アモルファスシリコン系太陽電池

東京理科大学 松田 彰久

アモルファスSeアバランシェ超高感度撮像管とそのカメラ

NHK放送技術研究所 谷岡 健吉,浜松ホトニクス(株) 平井 忠明

サブ波長周期構造の光デバイスへの応用

大阪大学 西山 宏昭,(社)ニューガラスフォーラム 大家 和晃日本板硝子(株) 中澤 達洋,産業技術総合研究所 西井 準治

カルコゲナイド光ファイバ材料と応用

九州大学 武部 博倫 Naval Research Laboratory Jas S. Sanghera,Ishwar D. Aggarwal

フェムト秒レーザー3次元ガラス加工

理化学研究所 杉岡 幸次

ランダム系ガラス材料に結晶科学概念を導入して作製されたナノガラス

(社)ニューガラスフォーラム 田中 修平

HUMAN INTERVIEW

仏作って魂入れず

電気通信大学 富田 康生 氏

光学部品のABC 第12回

回折型レンズ(DOE)

昭和オプトロニクス(株) 池田 欣史

光物性の基礎と応用 第15回

物質・現象・新技術(3)強相関電子系

大阪大学 芦田 昌明

シリーズ

IT市場ウォッチング 第48回

放送

(株)野村総合研究所 葛島 知佳

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第20回

環境マネジメント事例(1)―ワタミ―

横浜国立大学 鈴木邦雄,周佐喜和

ワン・ポイント結像光学 第24回

インコヒーレントな結像

朝枝 剛

光の研究コミュニティ ―技術進展を支える光関連研究会/グループ― 第22回

日本液晶学会 液晶フォトニクス・光デバイス研究フォーラム

秋田県立大学 能勢 敏明

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第91回

光の周波数変換

嶋本国際特許事務所 嶋本久寿弥太


Zoom in USA

Optical Illusions

TriQuint Optoelectronics 小島 啓介

光のARPEGGIO

フォトニックデバイス結晶の研究を通して

日本電気(株) 五明 明子

BUSINESS & MARKET

▼レーザ加工機輸出の対前年比,12カ月連続のプラス

▼発光ダイオード生産の対前年比,23カ月連続のプラス
▼光ファイバ出荷金額の対前年比が2カ月連続のプラス
▼SBCがAT&Tを買収,米国最大の通信会社に
▼ LG電子とNortelが合弁会社を設立
▼Finisar,Infineonの光通信部品事業の一部を買収
▼HDD内蔵型DVDビデオレコーダ,2004年12月国内出荷は前年比173.3%の76万8,000台
▼Blu-ray Disc Associationの参加企業が100社を超える
▼日立製作所,富士通と共同出資のPDP生産会社を子会社化
▼セイコーエプソンなど6社,3LCDグループを結成
▼液晶ディスプレイ向け第7世代ガラス基板の量産スタート
▼オムロン,大型液晶用バックライト事業を台湾に現地化
▼デジタルカメラの総出荷台数,2005年には7,220万台へ
▼オリンパスと松下電器産業,レンズ交換式一眼レフ共同開発へ
▼ モリテックス,米Phoseon Technologyに50万ドルを出資
▼半導体製造装置世界販売の対前年比は15カ月連続のプラスに
NEWS FLASH

▼NTT物性科学基礎研究所,光搬送波の絶対位相精密制御条件を発見

▼横河電機,世界初の光パケットネットワークによる実用レベルの画像伝送に成功
▼古河電気工業,PBOを用いたノンメタリック型光ドロップケーブルを開発
▼関西電力など4社,ネットワーク型介護情報共有管理サービスの実証実験を開始
▼フジクラ,超小型光ファイバ融着接続機を開発
▼NTT物性科学基礎研究所,フォトルミネッセンス発光効率71%の青色レーザ素子を開発
▼日立製作所とソニー,DVD記録方式ビデオカメラの新製品を相次いで発表
▼日立マクセル,記憶容量200GBホログラムデータ記録光ディスクを来年発売
▼ECMAがコリニア式ホログラムデータ記録ディスク標準化に向け委員会を設立
▼京都大学とパイオニアなど3社,有機発光トランジスタ等を開発
▼NEC液晶テクノロジー,放送映像・医療向け15インチTFTカラー液晶モジュールを開発
▼物質・材料研究機構と早稲田大学,高効率な中赤外波長用変換素子を開発
▼大阪大学とニコン,たんぱく質結晶の球状加工に成功
▼産業技術総合研究所,有機薄膜太陽電池で世界最高レベルのエネルギー変換効率を達成
▼名古屋大学,青色発光ダイオードの成果を記念し赤崎記念研究館を建設へ

PHOTONICS SPECTRA


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今月のコメント

 国内フラットパネルディスプレイメーカの再編が相次いでいる。日立製作所はこのほど,富士通とのPDP共同出資会社「富士通日立プラズマディスプレイ」を子会社化すると発表。今月号のニュースには間に合わなかったが,続いてシャープが富士通の液晶パネル事業を買収することで基本合意に達した。さらに,松下電器産業と日立製作所はPDP事業で包括提携を結んだ。

 サムソンやLGといった韓国の有力企業は,国のバックアップに加え巨額な設備投資で製品の低価格化を進め,採算より先ずシェアを獲得して相手の脱落を図るビジネスモデルで実績を上げている。また,最近では特許出願を増やして知財戦略にも力を入れている。「このままではDRAMの二の舞になる」一連の動きは,韓国や台湾企業の市場での躍進に対して危機感を募らせた経済産業省と日本企業の連係プレイと言われている。

 1980年代,巨額な対日貿易赤字を抱えた米国を始めとした欧米諸国は,日本に対して様々な圧力を加えて来た。基礎研究ただ乗り論も記憶に新しいし,日本人は働き過ぎだからもっと休みを取るべきだなんて提言?もあった。これらが全て計算された戦略に基づくものだったのか意見の分かれるところだが,一連の圧力がトラウマになったのだろう,応用を目的とした産学官連携のナショナル・プロジェクトなど,憚れるような時代になってしまった。さらに英国のサッチャー政権や米国のレーガン政権が取った小さな政府を目指す経済政策が世界の潮流になったことで,もはや一国の産業や企業を国家が前面に出て保護するのは時代錯誤というような風潮も拡がり,これまでのような自国産業保護政策も取りづらくなった。追い討ちをかけるように日本ではバブル経済が崩壊。金融機関は機能停止に陥り,企業の設備投資のための資金獲得は困難を極めた。一方,韓国では日本をキャッチアップするために日本企業が実績を上げている産業領域の中で最も効率よく収益を上げることができるものに的を絞って資源を集中,かつての日本の研究開発モデルを踏襲するように国のバックアップのもと産学官一体のプロジェクトを進め,その成果をもとに市場を席巻して行った。

 日本企業の知的財産保護は,歴史認識に対する客観的検証さえ許されないというハンディキャップも加わり,これまでは有効な手段が取られて来なかったと言える。しかしながら,ここに来て関税定率法の改定も行なわれ,その後ろ盾を得た日本企業がサムスンSDIやLG電子,AUOを特許侵害で提訴できるようになった。一方で,先端技術の海外流出を防ぐため,技術者が海外に出向いて企業秘密を漏洩した場合に刑事罰を適用できるようにする不正競争防止法の改定も検討されている。

 経済産業省の動きは,かつてなら非関税障壁とか外交問題に発展するというような外圧を受けただろうが,そもそも競争はスポーツと同じで,対等な立場で行なわれなくてはならない。その意味では,日本はようやく呪縛から解放され,普通の国の姿を取り戻しつつあるのかもしれない。もう少し早ければという気持ちもするのだが,兎にも角にも今後の成果に期待したい。

編集長 川尻 多加志

次号(4月号)の特集予定

特集「各産業界におけるレーザ加工の実際と最前線(仮題)」

▼総論
▼トヨタ自動車におけるレーザ加工
▼自動車電装品におけるレーザ加工
▼重工業分野におけるレーザ加工
▼原子力発電業界におけるレーザ加工
▼電子・電気業界におけるレーザ加工
▼ジョブショップにおけるレーザ加工
▼レーザ加工用ロボットと付帯機

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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