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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2005.8 vol.24 No.282
5月号 特集

高臨場感ディスプレイの新潮流

総論―高臨場感ディスプレイの現状と将来展望―

神奈川工科大学 上平 員丈

DFD (Depth-fused 3-D) ディスプレイ

日本電信電話(株) 陶山 史朗

指向性表示による高臨場感三次元ディスプレイ

東京農工大学 高木 康博

半球ドーム型高臨場感ディスプレイ―サイバードーム―

松下電工(株) 澤田 一哉

走査線4000本級超高精細ディスプレイの開発

日本放送協会 金澤  勝,日下部 裕一,岡野 文男

パララックスバリア式フルカラーLED立体ディスプレイ

徳島大学 山本 裕紹,早崎 芳夫,西田 信夫 Naval Research Laboratory Jas S. Sanghera,Ishwar D. Aggarwal

没入型ディスプレイ―COSMOS

岐阜県生産情報技術研究所 山田 俊郎

高臨場感ディスプレイのヒューマンファクタ

早稲田大学 河合 隆史

HUMAN INTERVIEW

自分達の技術にもっと自信を

古河電気工業(株) 粕川 秋彦 氏

特別レポート

OFC/NFOEC2005に見る光ビジネスの現状と動向

職業能力開発総合大学校 西澤 紘一

光学部品のABC 第14回

球面ミラー,非球面ミラー

昭和オプトロニクス(株) 阿竹 宏

光物性の基礎と応用 第17回

物質・現象・新技術(5)有機・バイオ―光合成アンテナ色素蛋白複合体・カロテノイド・超高速レーザー分光―

大阪市立大学 橋本 秀樹,藤井 律子,杉 満

シリーズ

IT市場ウォッチング 第50回

携帯電話向けディスプレイ市場

(株)野村総合研究所 岸本 章

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第22回

韓国における環境マネジメントの実状

横浜国立大学 鈴木邦雄,周佐喜和

ワン・ポイント結像光学 第26回

干渉(2)

朝枝 剛

光の研究コミュニティ ―技術進展を支える光関連研究会/グループ― 第24回

映像情報メディア学会 マルチメディアストレージ研究委員会

NHK放送技術研究所 奥田 治雄

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第93回

偏光測定技術

嶋本国際特許事務所 嶋本久寿弥太

中国ウォッチング

中国独自開発技術,「グローバルスタンダード」への挑戦

NTTコミュニケーションズ(株) 榎島 卓哉

BUSINESS & MARKET

▼光ディスク装置輸入数量の対前年比,8カ月連続のプラス
▼液晶テレビ生産の対前年比,18カ月連続のプラス
▼光ファイバ出荷数量の対前年比,2カ月連続のプラス
▼富山県立大,企業4社との合弁で光通信ベンチャーを起業
▼オンキヨー,HD DVDプロモーショングループに参加
▼液晶モニタの世界市場,2007年は対2004年比184%の1億2,414万3,000台に
▼10型以上の液晶カラーテレビ,2005年2月の国内出荷は前年比213.1%の24万1,000台
▼大型TFT-LCDパネルのガラス基板,2005年第4四半期は10.16%の供給不足に
▼松下電器産業とLG Electronics,PDP特許訴訟で和解
▼シャープ,液晶パネルの特許侵害で台湾企業の日本法人を提訴
▼ソニー,モバイル機器向け低温ポリシリコンTFT液晶製造の新会社を設立
▼オリンパスとタカノ,FPD検査装置事業で包括的業務提携
▼日東電工,新規光学材料の開発から販売までを行なう新会社を設立
▼島津製作所,民生品部の製造事業を移管・再編し製造子会社を設立
▼半導体製造装置世界販売の対前年比は19カ月ぶりにマイナス
▼2004年の太陽電池総出荷量,前年比159.4%の58万7,559kW

NEWS FLASH

▼日本電信電話,1000波長の多重伝送実験に成功
▼情報通信研究機構,10Gb/sの光位相連続周波数偏移変調に成功
▼フェムト秒テクノロジー研究機構,送受信に半導体全光信号処理デバイスを用いた超高速Tb/s伝送実験に成功
▼松下電器産業と玉川大学,量子ゆらぎ拡散暗号方式の高速光伝送装置を開発
▼日本電信電話,高速同期で受信エラーを抑える光通信用ICを開発
▼メモリーテックとディスクウェア,量産工場向けHD DVD-ROMディスク評価機を共同開発
▼物質・材料研究機構,白色LED用の緑色蛍光体を開発
▼九州大学先導物質化学研究所,インターカレーターを用いた単層有機層の有機ELパネルを開発
▼ソニー,2005型のレーザープロジェクション方式シアターを愛・地球博に出展
▼東京大学など,産学連携で新しいタイプの面分布触覚センサを共同開発
▼住友重機械工業,逆コンプトン散乱によるX線発生装置の実用化に目処
▼オムロン,モバイル機器で顔画像により所有者を認証する技術を開発
▼レーザー濃縮技術研究組合,3月末をもって解散
▼シャープ,世界最高の変換効率を達成した国内向け住宅用太陽電池モジュールを発売

PHOTONICS SPECTRA


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今月のコメント

 あたかも自分がそこにいるような感覚や実物が目の前にあるような感覚を味わうことができる高臨場感ディスプレイ。実現できれば映画やゲームだけではなく遠隔医療や通販など,多岐に渡る分野への応用が期待できる。もちろん,そのためにはまだ多くの技術的課題も残されているのだが,様々な表示方式が提案され,研究開発も内外で活発化している。今月号の特集は,この高臨場感ディスプレイを取り上げてみた。

 今月号の中国ウォッチングでも紹介されているが,中国情報産業部は次世代高解像度DVD規格として中国独自のEVD(Enhanced Versatile Disk)方式を認定したと発表した。中国のDVD機器の生産台数は年間約6,000万台,その7,8割が輸出用で,中国メーカは海外に払う特許料の多さに悩まされているという。そこで特許料負担のない中国規格を作ってしまえば,それが国内のみの適用になっても少なくとも国内では特許料を払わなくて済むし,自国市場の大きさを利用して国際規格にさせれば輸出用も払わなくて済む。海外メーカからの特許料収入も期待できる。そこには知的所有権をあくまで自国にとっての武器と捉える戦略がはっきりと見える。一方,日本国内ではブルーレイディスクとHD DVDの主導権争いが続いている。ソニーの中鉢良治社長が「ソニーはブルーレイディスクとHD DVDの統一や折衷案を否定したことはない」と述べたとの報道があったが,中国側は早速これを2規格統一のサインと受け止め「中国の次世代DVD規格に日本が加わる反撃行為であり,その争いは中日間の白兵戦となるだろう」と述べている。内輪揉めをしている間に鳶に油揚げをさらわれないよう,くれぐれも気を引き締める事が肝要だろう。

 日本人は謙虚であることを美徳と捉えている。何事にも控えめだ。例えば誰かと一緒に食事をする時も,先ずは相手が何を食べたいかを訊く。お互いがそうする事を礼儀として来た。子供の頃からそういう教育を受けているのだろう。また,反論や言い訳も良しとしない。そのような行為は見苦しく,潔くないとされる。昔の武士は黙って切腹した。辞世の句に恨み言や弁解を面々と書いたり大袈裟に書いたりはしない。

 これが国際的には通用しないようだ。日本人気質は逆の言い方をすれば議論が好きでないという事だし,好きでないのだから上手いわけもない。タフネゴシエーターなどとんでもない。今風に言うと説明責任を果していないという事になる。それに,黙っているのは相手の主張を認めているからだろうと第三者は判断しがちである。したがって立場はどんどん悪くなる。だからこそ,きちんとした反論をしなければならない。相手にだけでなく,第三者の理解を得るためにも,分かりやすいよう情報を発信しなければならない。それがグローバルスタンダードであり,争いごとは大嫌いなんて言っていられない。一時の関係が悪くなっても,そうやって歴史は動いてきた。

 嘘でもヒステリックな誇張でも,大声で繰り返し言い続けていれば,何時かはそれが真実になってしまう。それも歴史が証明しているし,同じような事をヒトラーも語っている。嵐が過ぎ去るのを,お互い冷静にと言って,じっと待っていても時間は問題を解決してくれない。さらには,一枚岩で団結している国と内部で足を引っ張り合って体制がバラバラな国とでは,どちらが優位かという事も考える必要があるだろう。

編集長 川尻 多加志

次号(6月号)の特集予定

特集「超高速光デバイスの最新動向と次世代フォトニックネットワークへの応用(仮題)」

▼総論
▼超高速モード同期半導体レーザとそれを用いたOTDM光パルス信号源
▼160Gbit/sを超える伝送技術
▼次世代フォトニックネットワーク用の超高速光スイッチ
▼SMZ型全光スイッチとこれを用いた超高速全光信号処理
▼次世代フォトニックネットワークに向けた超高速波長変換技術
▼超高速光デバイス作製のためのナノテクノロジー
▼可変半導体光パルス圧縮デバイス
▼GaN系量子井戸内のサブバンド間遷移を利用した超高速光スイッチ
▼II-VI族半導体量子井戸のサブバンド間遷移を利用した超高速光スイッチ
▼半導体多層薄膜型二光子共鳴光ゲートデバイス
▼FBGを用いた広帯域可変分散補償デバイス

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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