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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2005.8 vol.24 No.284
7月号 特集

期待を集める多層光メモリ

総論 ―多層光メモリの最新動向―

静岡大学 川田 善正

層選択多層光ディスク

(株)日立製作所 寺尾 元康

2光子吸収を用いた多層高密度光メモリ

静岡大学 川田 善正

粘着剤を利用した多層記録媒体の作製

リンテック(株) 中林 正仁,宮田  壮

半導体レーザを用いたフォトクロミック材料への2光子吸収記録

松下電器産業(株) 塩野 照弘

超小型産業用フェムト秒レーザ

アイシン精機(株) 吉田  睦

高効率2光子吸収化合物の開発

富士写真フイルム(株) 秋葉 雅温

HUMAN INTERVIEW

研究は繰り返す

防衛大学校 猿渡 正俊 氏

光学部品のABC 第16回

プリズム(1)

昭和オプトロニクス(株) 藤江 大二郎

光物性の基礎と応用 第19回

物質・現象・新技術(7)光誘起相転移

京都大学 田中 耕一郎

シリーズ

IT市場ウォッチング 第52回

白色LED市場概観

(株)野村総合研究所 前原 孝章

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第24回

エスコ事業の展開

横浜国立大学 鈴木 邦雄,周佐 喜和

ワン・ポイント結像光学 第28回

干渉(4)

朝枝 剛

光の研究コミュニティ― 技術進展を支える光関連研究会/グループ ― 第26回

映像情報メディア学会 情報センシング研究委員会

奈良先端科学技術大学院大学 太田 淳

光技術の研究開発・特許動向?/技術別に見る最新情報 第95回

フォトニック結晶技術

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

InterOpto '05 開催のご案内

中国ウォッチング

中国テレコム業界の風雲児,China Netcom

NTTコミュニケーションズ(株) 榎島 卓哉

Zoom in USA

音楽と映像の配信の話題

Mitsubishi Electric Research Laboratories 小島 啓介

光のARPEGGIO

企業成長のためのジェンダーフリー活動の現場

(株)リコー 國井 秀子

BUSINESS & MARKET

▼発光ダイオード輸入数量の対前年比,6カ月連続のプラス
▼液晶テレビ生産の対前年比,20カ月連続のプラス
▼光ファイバ出荷金額の対前年比,2カ月連続でプラス
▼オプトエレクトロニクス半導体市場,5年後に250億ドルへ
▼総務省,『次世代ブロードバンド構想2010(案)』をまとめる
▼NTT東西,FTTHの純増契約数がADSLを3ヶ月連続で上回る
▼可視光通信システム市場,照明光通信・ITS・ユビキタスの三本柱を軸に拡大伸長と予測
▼液晶カラーテレビ,2005年4月の国内出荷は対前年比185.0%の32万台
▼2004年度国内DVDレコーダ出荷台数,前年比104.1%の443万台
▼日本記録メディア工業会,平成16年度記録メディア製品国内需要の推定実績を発表
▼2004年LED世界市場,日亜化学工業が売上高世界ランキング1位に
▼有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ製造装置分野では日本がリード
▼東芝,2007年1月からSEDパネル量産開始へ
▼半導体製造装置世界販売の対前年比は3カ月連続マイナス

NEWS FLASH

▼東京大学と富士通研究所,1.55μm単一光子の観測・伝送実験に成功
▼松下電器産業,12.5Gb/s動作の850nm帯面発光レーザを開発
▼NEC,NICT,パワードコム,商用光ファイバを用いて平均13.0kb/sの量子暗号鍵生成に成功
▼NTTコミュニケーションズ,GMPLS技術の広域実証実験に成功
▼JSTと京都大学,フォトニック結晶を利用した発光素子の高性能化の原理実験に成功
▼NEC,LSIに搭載可能な超小型光インターフェースを開発
▼シャープ,65V型デジタルハイビジョン液晶テレビを発表
▼サムスン電子,40インチ有機ELを開発
▼ケンブリッジ・ディスプレイ・テクノロジー,青色ポリマーで動作寿命10万時間を達成
▼東北大学の中沢正隆教授,OSAからR.W.Wood Prize受賞
▼光産業技術振興協会,櫻井賞を募集

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今月のコメント

 Blu-ray DiscとHD DVDの規格統一交渉が難航している。最大のネックになっているのは記録層を表面から0.1 mmにするか0.6 mmにするかというディスク構造のようだ。ならば折衷案で0.3 mmにすれば良いかと言うと,事はそう単純でない。0.3 mmでは容量とコストの両面で中途半端なメディアになってしまうという。

 結局はどちらかが譲るという事になるのだろうか。ところが,そうなったらそうなったで,これまでに協力企業との間で交わした契約上の問題もあるようで,さらには投入した研究投資や設備投資に加え特許料収入も絡んでくるため,双方ともそう簡単には譲れない。もし話し合いで決着をつけようとした場合には,譲られた方がその辺をある程度考慮しなければ,纏まるものも纏まらないというのが実情だろう。

 もちろん,決めるのはあくまで消費者だと,双方妥協なしで強行突破という選択肢も有り得る。資本主義経済の基本原則は自由競争だ。その競争の中で最終的には消費者が選択する方法がベストかもしれない。ただし,その間には消費者の買い控えも起こるだろうし,市場が立ち上がらなければ,間隙を縫って別の規格が台頭する事態だって考えられる。実際,台湾のFVDや中国のEVDなど,独自規格の動きも見られる。日本の技術は圧倒的優位性を持っているのだから,心配するのは杞憂だろうか。

 本当に戦わなければならない相手は何処にいるのか。内輪揉めをしていては外の状況は見え難いし,客観的な判断も難しい。国益とは目先の利益の事を言うのではない。国内がバラバラでは,そこを弱点として突かれ,まともに戦うことなど出来ないだろう。自由主義とは言え,小異を捨て大同に就き団結して事に当たる姿勢が必要な時もある。

 一方,これらポストDVDよりさらに高密度で大容量化を目指した光メモリの研究も進んでいる。Blu-ray DiscやHD DVDは大まかに言えば光源を短波長化して,レンズの開口数を大きく取って高密度化を実現する。ところが,この延長線上ではこれ以上の高密度な光メモリを実現するのは難しいのではないかと言われている。先ず光源を見てみると,さらに短波長の紫外線,真空紫外線,X線領域では小型・低価格化な光源が見当たらない。また使用する波長が紫外線領域になれば,紫外線を大きく吸収して劣化してしまうプラスチックをレンズに使用することも難しい。レンズの開口数にしても0.85より大きくした場合,実用上問題があると言われている。

 そこで,近接場光メモリやホログラフィックメモリ等が話題となっているのだが,もう一つ,多層化技術も有力な候補として注目を集めている。実際,Blu-ray Discでは8層ROMディスクで200 GBを実現できるという学会報告もある。また,2光子吸収を利用した光メモリでは10層から100層の記録密度を目指して研究が進められているが,この方式は原理的には記録できる層数に限界がないとも言われている。今月号の特集では,多層光メモリに関する研究・開発の最前線にスポットライトをあて,その最新動向を探ってみた。

編集長 川尻 多加志

次号(8月号)の特集予定

特集「フェムト秒光パルスの計測・加工技術への応用(仮題)」

▼総論
▼フェムト秒パルスレーザーとその精密制御
▼フェムト秒高輝度X線発生とそれを用いた計測技術
▼光パルスのタイミング雑音計測
▼フェムト秒光コムを用いた高精度距離計測技術
▼フェムト秒レーザによるナノ加工

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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