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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2005.9 vol.24 No.285
9月号 特集

量子情報通信の最前線

量子情報通信の最前線へようこそ

情報通信研究機構 佐々木 雅英

量子暗号:実用化技術の開発,PLCによる小型化,長距離への取り組み

日本電気(株) 田島 章雄,南部 芳弘

量子暗号:フィールド試験,既存のセキュリティシステムとの融合

三菱電機(株) 長谷川 俊夫,西岡  毅,石塚 裕一

量子暗号:高速化,長距離化への取組みと最新の成果

日本電信電話(株) 森田 雅夫

解読不可能なY-00方式超高速量子暗号

玉川大学 広田  修

松下電器産業(株) 布施  優

日立ハイブリッドネットワーク(株) 原澤 克嘉

量子ネットワーク

東京大学 古澤  明

半導体単一光子源,量子もつれ光源

スタンフォード大学 山本 喜久

半導体を用いた量子もつれ光子対の発生

東北大学 枝松 圭一,大畠 悟郎

量子もつれの蒸留:量子ネットワークへ向けて

大阪大学 山本  俊

光子量子回路の実現に向けて:量子ゲート素子と光子数検出器

北海道大学 竹内 繁樹

光ファイバ通信帯での単一光子検出器

産業技術総合研究所 吉澤 明男

光ファイバ通信波長帯における光子数識別器

情報通信研究機構 藤原 幹生

光学部品のABC 第18回

レーザミラー

昭和オプトロニクス(株) 山村 史彦

シリーズ

IT市場ウォッチング 第54回

中国IT市場ベンチマーキング

(株)野村総合研究所 桑津 浩太郎

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第26回

技術開発から利益を生むマネジメント

横浜国立大学 鈴木 邦雄,周佐 喜和

ワン・ポイント結像光学 第30回

正弦波格子の像

朝枝 剛

光技術の研究開発・特許動向?/技術別に見る最新情報 第97回

高分子成形体のプラズマ処理

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

中国ウォッチング

中国の電気通信市場の外資開放状況について

NTTコミュニケーションズ(株) 榎島 卓哉

NEWS FLASH

▼ガラス製・非ガラス製光ファイバ・ケーブル,輸入数量の対前年同月比,7カ月連続のプラス
▼液晶テレビ生産の対前年比,22カ月連続のプラス
▼FTTHの回線加入数,3カ月間における純増数で初めてDSLを上回る
▼東京電力,固定電話事業をKDDIに売却か!?
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比101.7%の2,127億円
▼シャープ,2層超解像光ディスク技術を開発
▼富士通信研究所など,電源を切っても表示できるカラー電子ペーパーを開発
▼シャープ,視野角を制御する2種類の液晶ディスプレイを量産へ
▼ASML,NA1.2の液浸リソグラフィ・システムを発表
▼アイシン精機,フェムト秒ファイバレーザ加工機を開発
▼日立マクセル,12倍速の追記型ブルーレイ・ディスクを試作

PHOTONICS SPECTRA

▼Michael Lebby氏,OIDAのエグゼクティブ・ディレクタに
▼Laser 2005,ミュンヘンで開催


EVENT INFORMATION


PRODUCTS INFORMATION

今月のコメント

 去る7月13日から15日まで,幕張メッセにおいてInterOpto'05が開催された。今回のInterOptoは開催期間が4日間から3日間に短縮され,参加人数は約20%ダウンの1万88人,出展社数も5%ほど減ってしまった。残念な数字である。また今年に限った事ではないが,これまで日本の光エレクトロニクス技術・産業をリードしてきた(これからもリードしなければならないはずの)幾つもの大手有力メーカが出展を見合わせたのは,やはり一抹の寂しさを感じるし,複雑な気持ちにもなる。出展している企業は頑張っているのに,何かが足りないと感じたのは,そのせいなのだろうか。

 InterOptoは,研究・開発から実際のビジネスに関わる方まで,我が国の光エレクトロニクス技術・産業の関係者が一堂に会するイベントであり,その研究・開発力と製品の優秀性を世界に向けアピールするという役目も担っている。にもかかわらず,何か奇妙な滞留感があるような気がしてならない。これを技術や産業の成熟と言う人もいるかもしれないが,我が国の光エレクトロニクス技術・産業にはまだまだ成熟などという言葉は似合わないはずだ。発展のポテンシャルは非常に高いし,克服しなければならない研究・開発テーマは山ほどある。もしテクノロジーを単なる流行語として捉え,もう新規性がないなどといった誤った風潮があるとしたら由々しき問題である。

 初日に開催されるレセプションも,日本はもちろん世界のキーパーソンが一堂に会する場所であって欲しい。その意味で,同時期に開催される学会とのより深い連携も期待したい。ただし,これらは主催者だけが解決すべき問題ではない。光エレクトロニクス技術・産業に関わる人々全員が考えなくてはならない問題だ。求められているのは,もう一度初心に戻って,皆で日本の光エレクトロニクス技術・産業を盛り上げようという熱い情熱ではないだろうか。

 帝国データバンクがこの4月に実施した「中国のカントリーリスクに対する影響調査」では,中国進出を計画している日本企業の3社に1社が計画を見直すという。また,ジェトロが6月にまとめた「日本企業の対中国ビジネス展開に関する緊急アンケート」でも「拡充もしくは新規ビジネスを検討」と答えた企業は昨年12月の86.5%に対し54.8%と30ポイント以上もダウン,「既存ビジネスの縮小・撤退を検討」は0.2%から4.1%に増えた。反日デモをきっかけに日本企業のマインドは中国から離れ始めているのか。実際,海外から中国への直接投資額は前年同月比で4月と5月の2ヶ月連続マイナスになっていて,停滞し始めたという声もある。

 一方,ジェトロが4月に行なったASEAN主要6カ国とインドに進出する日系企業の経営実態調査によれば,回答した日本企業のほぼ半数がASEANは中国と同様もしくはそれ以上のコスト競争力を持っていると認識しているそうだ。電力不足に加え人件費や土地代の高騰,技術流出も心配される中国。深 市では猛暑手当の支給を企業に義務付ける法案を準備しているという。だが,何と言っても日本企業にとっての最大のリスクは,拡大再生産され続ける反日感情だろう。

編集長 川尻 多加志

次号(10月号)の特集予定

特集「これがブロードバンド光シンセサイザだ(仮題)」

▼概要
▼高品位フェムト秒光コム技術の研究
▼高品位非線形ファイバ技術
▼超高安定性フェムト秒ファイバレーザ
▼光の周波数を測る
▼固体屈折率計測
▼超短パルスレーザーの開発とナノ構造物質への応用
▼光コムによるヨウ素分子超微細構造の測定

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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