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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2006.2 vol.25 No.290
2月号 特集

バイオメトリック認証を支える光センシング技術

総論−バイオメトリック認証技術の最新動向−

(株)日立製作所 瀬戸 洋一

バイオメトリック認証の市場動向

三菱商事(株) 尼子 大介

指紋センサ−指内散乱光直接読取方式−

日本電気(株)

指紋認証におけるセンシング技術

三菱電機(株) 笹川 耕一

虹彩認証センサ/エンジン

(株)メディア・テクノロジー 伊藤 春雄

非接触型手のひら静脈認証技術

(株)富士通研究所 渡辺 正規

バイオメトリック認証の脆弱性と生体検知機能

日本銀行 宇根 正志

基礎からの量子光学 第2回

光と物質の相互作用:ローレンツモデルと2準位原子

上智大学 江馬 一弘

光学部品のABC 第23回

回折光学素子(DOE)

昭和オプトロニクス(株) 藤江 大二郎

光物性の基礎と応用 第24回

今後の展開(3) 物質・応用

大阪市立大学 唐沢  力

シリーズ

IT市場ウォッチング 第59回

ネットワークインテグレーション市場の動向

(株)野村総合研究所 藤浪 啓

技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第31回

日本型製品開発を支える組織

横浜国立大学 鈴木 邦雄,周佐 喜和

ワン・ポイント結像光学 第35回

レンズの評価

朝枝 剛

光の研究コミュニティ −技術進展を支える光関連研究会/グループ− 第30回

電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ シリコン・フォトニクス研究会

電気通信大学 木村 忠正,東京大学 和田 一実,情報通信研究機構 土屋 昌弘,
首都大学東京 菅原 宏治,日本電信電話(株) 片桐祥雅

光技術の研究開発・特許動向?/技術別に見る最新情報 第102回

光学的ビーコン設備

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

NEWS FLASH

▼ガラス製光ファイバ・ケーブル,輸出数量の対前年同月比,5カ月連続のプラス
▼液晶テレビ生産台数の対前年同月比,27カ月連続のプラス
▼各民間調査会社,光市場の予測を発表
▼日立電線とCCS,光ファイバケーブル事業を統合
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比111.1%の2,656億円
▼サイバーレーザー,ディスコと資本提携
▼三菱電機,板金レーザ加工機の生産を強化
▼本田技研工業,薄膜太陽電池の量産化を決定
▼東芝,HD-DVDプレーヤの発売を発表
▼松下電器,103vフルHDプラズマディスプレイを開発
▼理研とJST,温度が上がると縮む新物質を発見
▼三菱電機,光ファイバ通信用「ターボ符号誤り訂正LSI」を開発
▼NIMS,次世代通信に適用可能な磁性半導体ナノ材料を開発
▼産総研,メモリ素子をプラスチック基板上に印刷する技術を開発
▼三菱化学,青色有機EL用塗布型新材料を開発
▼理研,金属ナノ構造によるイメージング技術を開発
▼日立ディスプレイズ,輝度1.5倍・コントラスト2倍の携帯電話用IPS液晶を開発
▼オリンパス,細胞の発光イメージング技術を開発
▼情報通信研究機構,「次世代IPネットワーク推進フォーラム」を設立

PHOTONICS SPECTRA

▼Samsung,DRAMの独禁法違反で罰金3億ドル


EVENT INFORMATION


EVENTS

▼第4回ナノテクノロジー総合シンポジウム (JAPAN NANO 2006)
▼OFC/NFOEC 2006 (Optical Fiber Communication Conference and Exposition / National Fiber Optic Engineers Conference)
▼光設計研究グループ第35回研究会「多様化するデジタルカメラと光学系」
▼第99回微小光学研究会「放送・映像・ディスプレイと微小光学」
▼日本学術振興会 光エレクトロニクス第130委員会 設立45周年記念シンポジウム「光による新しい科学技術,産業の創生」
▼LAMP2006 (The 4th International Congress on Laser Advanced Materials Processing)
▼第37回光波センシング技術研究会「ファイバセンサフォトニクス」−多方面への応用が進む光ファイバセンサ−
▼InterOptィ「06 (International Optoelectronics Exhibition 2006)
▼ODF「06,Nara (5th International Conference on Optics - Photonics Design & Fabrication)

Zoom in USA 第34回

産学協同

小島 啓介

ハイセンスな特許公報の読み方を学ぼう!

LESSON 4 発明者の認定について

SCIVAX

PRODUCTS INFORMATION

今月のコメント

 「日本人は,水と安全はただと思って暮らしてきた」と語ったのはイザヤ・ペンダソン氏だったと思う。確かに,随分前のことにはなるがヨーロッパでは水道の水が飲めないので飲み水を買わなくてはならないと聞いて何と不便なんだと思ったものだ。ところが,今や日本でも水をペットボトルで買う時代になった(もちろん日本の水道水は飲めないことはないのだが,都市圏の水は確かに美味しくなくなった。ただし,最近では安全で美味しい水道水を目指した高度浄水処理施設の導入も進められている)。

 子供を狙った異常な犯罪や偽造キャッシュカード等を使った巧妙な犯罪も後を絶たない。外国人による犯罪の増加や犯罪検挙率が低下しているなどというニュースを聞くと,治安に対する不安は否応なしに増す(検挙率の低下は人員や予算が増えない状況下で,警察庁がこれまでの検挙率優先から住民が不安を感じ解決を期待する重要犯罪捜査を優先する方針に転換したことも影響しているという)。

 大森貝塚を発見した事で知られる米国の動物学者エドワード・モースは1877年に日本を初めて訪れたが,彼は日記の中で「人々が正直である国にいることは気持ちが良い。私は日本で財布や時計に注意をしようとは思わない。錠をかけない部屋に小銭を置きっぱなしにしても,日本人の子供や召使はその部屋に何度も出入りをしているのに,彼らは決して手を触れない。日本人が正直であることの最大の証拠は,三千万人の国民の家に錠も鍵もかんぬきもないという事実にある」と記している。トロイ遺跡を発見したハインリヒ・シュリーマンも1865年,清国と日本を訪れた。やはり日記の中で幕府の税関の役人が決して心づけを受け取らない事に驚いている。今でも日本政府のビザ発行担当者が賄賂を受け取らないことを驚く国の人がいるという。

 日本人はかつて高い倫理観を持っていたようだ。そして,それは今でも日本人の心の中に残っている。犯罪発生率も他の先進諸国に比べ低い。多くの日本人は基本的に性善説を信じているのではないだろうか。マスコミで大きく取り上げられている耐震強度偽装事件も,業界関係者によればそもそも違反しないという前提に物事が成り立っていたという。擁護するつもりはないし,言い訳かもしれない。だが性善説を基本としているならばあり得る話だ。我々の周りを見渡してみれば,意外に似たような事が多いのではないだろうか。

 逆を言えば脇が甘いという事にもなる。海外旅行でも無防備で,日本人はすりやひったくりに一番狙われやすいという。まさか子供がそんな事をするとは思っていないのだ。性善説が性悪説に駆逐される姿が健全であるわけがない。逆であって欲しいと思うのだが,残念ながら世界の現実は違うようだ。悪い意味でのグローバル化と言っても良いのだろうか,日本でも安全はただでなくなってきた。今月の特集は,セキュリティ分野で注目を集めるバイオメトリック認証技術の現状と課題を取り上げた。

編集長 川尻 多加志

次号(3月号)の特集予定

特集「生体機能と光技術(仮題)」

▼総論
▼生体可視化用分子プローブの創製と活用
▼光線力学的療法(PDT)
▼非線形光学を利用した生活分子の可視化技術
▼光コヒーレンストモグラフィー
▼音響・光複合計測
▼低出力レーザーの神経作用 -疼痛緩和の分子メカニズム-
▼スポーツ・健康増進と光技術
▼パルスオキシメトリ:その誕生と理論
▼光による血糖値モニタリング

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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