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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2007.8 vol.26 No.308
8月号 特集 テラヘルツ分光・イメージングの計測への応用

総論:テラヘルツ分光・イメージング応用の展望

名古屋大学 川瀬 晃道

 近年,テラヘルツ(THz)波と呼ばれる約0.3 〜 10 THz(波長1 mm 〜 30 mm)の電磁周波数帯の光源開発とその応用開拓が進んでいる。この帯域は電波と光波の中間に位置しており,電波のように紙,プラスチック,ビニール,繊維,半導体,脂肪,粉体,氷など様々な物質を透過すると共に,光波のようにレンズやミラーで空間を自在に取り回すことができる。また,電波に比べて波長が短いため,多くのイメージング用途にとって必要十分な適度な空間分解能を有している。さらに近年,ビタミンや糖,医薬品,農薬など様々な試薬類に固有の吸収スペクトルがテラヘルツ帯で見出され,その応用可能性が広がりつつある。・・・(続きは本誌で)

テラヘルツ時間領域分光の応用

大阪大学 谷  正彦,山口 真理子,山本 晃司,廣田 裕一,萩行 正憲

 テラヘルツ電磁波(周波数でおよそ0.1〜10THz)はその発生・検出が他の電磁波に比べて容易ではなく,これまであまり利用されてこなかったので未開拓電磁波と呼ばれていた。しかし近年,レーザー技術の進歩によりレーザーを光源とする新しい発生・検出法が開拓され,高効率な発生・検出が可能になったことから,その利用・応用を目指した研究が活発に行われている。テラヘルツ帯は気体分子の回転励起,固体の格子振動,プラズマ振動,有機・生体分子の分子間振動など様々な素励起の周波数に相当している。・・・(続きは本誌で)

テラヘルツ時間領域分光法による気体分子の分光:水蒸気スペクトルの圧力広がり係数測定

(独)理化学研究所 保科 宏道
(独)情報通信研究機構 瀬田 孝将,笠井 康子,寶迫  巌
(独)理化学研究所 大谷 知行

 テラヘルツ(THz)波は,赤外光とミリ波の中間領域の周波数約0.1THz〜10THz(波長3mm〜30mm)の電磁波である。 従来遠赤外光と呼ばれていたこの領域の電磁波は検出器や光源の開発が難しく,他の領域に比べて分光測定技術が限られていた。しかし最近になって短パルスレーザーによってTHz光を発生・検出する分光法「テラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)」や非線形光学結晶を用いた高出力で単色性の高い光源などが急速に発達し,基礎研究から応用までTHz領域の分光が盛んに行われるようになってきた1, 2)。・・・(続きは本誌で)

ラスター走査型テラヘルツイメージング装置

大阪大学 斗内 政吉

金属メッシュのセンシング・イメージング応用

(株)アドバンテスト研究所 加藤 英志,名古屋大学 川瀬 晃道

無極性LDがレーザの世界を変える!!

カリフォルニア大学サンタバーバラ校 中村修二教授に聞く

小型/高輝度化がキーワード,データプロジェクタの最新動向

 会議やプレゼンテーションで威力を発揮するフロントプロジェクタは,高機能化・低価格化が進むに伴ってビジネス用を中心として需要が増えており,世界市場は年率15%程度の伸長を見せている(図1)。最近は鞄に入れて持ち運びできるような,モバイル型の製品の充実が特に目立つ他,メーカ各社共に独自色を打ち出すべく様々な試みを行なっており,その市場は今後に大きな可能性を秘めていると言えよう。今回はこのビジネスユースのフロントプロジェクタ(データプロジェクタ)の現状と動向についてレポートする。・・・(続きは本誌で)

期待が高まるハイスピードカメラの応用

 最近,テレビ番組等でハイスピードカメラの映像を目にする機会が多い。破裂する風船やリンゴを貫通する銃弾など,普段人間の目では見ることのできない一瞬の世界を切り取った映像には,思わず見入ってしまう魅力がある。連続撮影が可能なハイスピードカメラは,イギリス人の写真家エドワード・マイブリッジが1870年代,「疾走中の馬は,足が4本同時に地面から離れることがあるのか」という議論に結論を出すべく,12台のカメラを用いて走る馬を撮影したのが原点と言われている。その後映画技術の登場により,ハイスピードカメラは大きく進歩を始める。・・・(続きは本誌で)

「環境対策」が国際競争力を左右する!欧州でREACH施行

 EUは2006年7月のRoHS※指令の発布に続き,この6月1日に新たな化学物質規制制度『REACH(Registration Evaluation and Authorization of Chemicals)』を発効した。その目的は「人の健康と環境保護」「化学産業の競争力強化」としている。 REACHは,これまでのEUにおける化学物質規制法をさらに強化させたもので,その影響はEU圏内の企業だけでなく,EU圏内に輸入する圏外の企業にまで及ぶ。また,REACHでは,規制の対象が化学物質単体だけに留まらず,その混合物,さらには化学物質を用いた成形品(最終製品)までと広範囲にわたる。・・・(続きは本誌で)

進め!! 日本のイノベーション 最終回
グローバル・イノベーション・エコシステムの構築に向けて

科学技術政策研究所 治部 眞里
東京大学 鎗目  雅
東北大学 原山 優子
GIES事務局 福田 佳也乃,三宅 隆悟,中川 尚志

まるわかり非線形光学 第12回 誘導ラマン散乱:波長変換とガス分析への応用

(独)科学技術振興機構 黒澤  宏

 誘導ブリルアン散乱が位相共役鏡として働くことをお話ししました。光散乱の中では,ブリルアン散乱よりラマン散乱の方が良く使われています。ガスの種類を同定・定量したり,結晶の種類を決めたりするのに使われています。これは自然ラマン散乱です。原子が結合して作られている分子の振動状態によって光が散乱されますが,その強さは,媒質中を1cm進むとき,入射光の強さの106分の一(100万分の一)しか散乱されません。このように非常に弱いことがラマン散乱の欠点ですが,分子や結晶の構造を決めるのに広い範囲で使われています。この自然ラマン散乱は非線形光学過程ではありませんが,ここでお話しすることにします。・・・(続きは本誌で)

基礎からの量子光学 第20回 量子暗号鍵配布の安全性理論

(独)科学技術振興機構 富田 章久

 量子力学の原理を情報処理技術に適用することで従来不可能であった性能・機能が実現できることが理論的に示され,量子情報技術への関心が高まっている。なかでも,量子暗号は情報通信の究極的なセキュリティをもたらすものとして新聞・雑誌などの記事でも取り上げられている。しかし,量子暗号とは一体何か:何ができ,なぜうまく働くのか,そもそも「量子」にどのような意味があるのか,といった疑問は記事を読むだけではなかなか理解することはできない。本稿では量子暗号のなかで最も研究が進んでいる量子暗号鍵配布(Quantum Key Distribution, 以下QKDと略す)の安全性についてやや進んだ解説を試みる。・・・(続きは本誌で)

シリーズ

IT市場ウォッチング 第77回 人手不足懸念がフォーカスされてきた情報サービス市場

(株)野村総合研究所 藤浪  啓

 日本の情報サービス市場は2000年代前半まで二桁成長を続けてきた。2002年ごろを境に市場成長の鈍化が起こったが,近年金融セクター,製造業セクター向けを中心に成長基調に回復してきており,需要は好調に推移してきている。特に不良債権処理が終わった金融セクターのIT投資は市場全体を牽引しており,大手都市銀行グループで年間1000億円程度のIT投資が行われている。また,ネットバンク,ICカード,など金融,通信,流通,運輸などの業際領域での投資も活発化している。・・・(続きは本誌で)

ワン・ポイント結像光学 第53回 瞳関数とOTF

朝枝  剛

 前回(連載52)点光源からでた光がレンズの開口を通って像点に集まる現象はレンズの開口での回折の計算をすることで求まることをお話ししました。 結像する位置での点像の振幅分布(amplitude spread function)は,となります。ここでRは像点から射出瞳の中心までの距離です。積分の範囲が無限大になっていますが瞳関数はレンズ(光学系)の開口の大きさで制限されるので瞳面のそとではゼロです。・・・(続きは本誌で)

光の研究コミュニティ-技術進展を支える光関連研究会/グループ- 第48回
日本光学会 ボリュームホログラフィックメモリ技術研究グループ

松下電器産業(株) 山本 和久

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第116回 フォトニック結晶技術

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

 フォトニック結晶技術は,光伝送分野に用いられるもので,光伝播に特異な波長分散特性を有し,誘電率の大きく異なる2種類以上の誘電体を,光の波長程度の格子定数を有するように周期的に配列した複合誘電体結晶として知られている。フォトニック結晶技術の国際特許分類(G02B1/02:結晶)で,特許出願公開をみると,1989年(平成元年)に17件,90年に8件,91年に9件,92年に23件,93年に50件,94年に28件,95年に9件,96年に29件,97年に19件,98年に29件,99年に28件,2000年に43件,01年に47件,02年に58件,03年に71件,04年に56件,05年に82件,06年に111件となっていて,合計717件となっている。

※今月号の「21世紀を切り開く機能性単結晶の基礎と応用」はお休みいたします。

※コラム「Zoom in USA」は,著者の都合により連載を終了させていただきます。長い間ご愛読ありがとうございました。


HEAD LINE NEWS

DATA ROOM

▼ガラス製光ファイバケーブル輸出数量,17ヶ月連続のプラス
▼PDPモジュールの生産台数,28ヶ月連続のプラス
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比99.4%の2,041億円
▼FTTHの加入数,900万に迫る

PHOTONICS SPECTRA

▼Kodak,有機LEDでライセンス契約
▼Agilent,Adaptifを買収
▼通信5社がGSAの契約を受注

CALENDAR

EVENTS

▼第41回サマーセミナー(2007年)光とナノスケールの世界
▼ODG&JOEM 共催チュートリアル「やさしくわかる! 光設計の基礎と最新動向」
▼第7回情報フォトニクス研究グループ研究会(秋合宿)
▼MORIS 2007熱・光がかかわる磁性材料とそのデバイスに関するワークショップ
▼2007年度 ニューガラス大学院
▼第40回光波センシング技術研究会講演会

PRODUCTS INFORMATION

今月のコメント

 今月号はテラヘルツ分光・イメージング応用の特集です。コーディネイタは名古屋大学の川瀬晃道教授。川瀬教授が総論でも述べているように,テラヘルツ波は波長1mmから30μmまでの電磁周波数帯で,電波と光波の中間に位置しています。紙やプラスチック,繊維,半導体,脂肪など,様々な物質を透過することができ,レンズやミラーで空間を自在に取り回すこともできます。その応用分野は通信、材料、環境、セキュリティ,バイオテクノロジ、医学、薬学等,多岐にわたり,光源や応用に関する研究開発が内外で活発に行なわれています。

 海外では実際にテロが身近で起こっています。従ってテロ対策に対する意識は日本と比べ格段に高く,緊急の課題と位置づけられています。テラヘルツ波はこの分野でも注目を集めていて,例えば服の中に隠したナイフなどの凶器を遠隔で探知したり,開封が禁止されている封筒の中に入っている化学物質等を検知できるなど,空港や港湾施設等における活用が期待されています。日本も対岸の火事などと安心してはいられません。

 今月号ではカリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授のインタビューも掲載しました。中村教授の進めているGaN基板の無極性面や半極性面を用いたLD並びにLEDの研究開発の最新状況や日米における研究や教育に対する考え方の違い等について語っていただきました。

 ところで,日本と外国の言葉の違いに関しての面白い話が5月26日付け読売新聞夕刊『週刊KODOMO新聞』(石原千秋先生の国語教室)に載っていました。紹介したいと思います。2006年度の江戸川女子中学校の国語の入試問題(出典元は森本哲郎『日本語 表と裏』新潮社)を取り上げていたのですが,テーマは日本人は外国人のように「ノー」をはっきりと言わないというものです。そこでは日本人は完全に否定することをためらい,常に幾ばくかの肯定の余地を残すのを美徳と考えるから,外国人との間でしばしばトラブルが起きると指摘しています。例えば「結構です」という言い方は,時として否定を意味したり,肯定を意味したりしますが,それは日本人がきっぱり断るのをよしとしないからだそうです。

 日本に長く住んでいる或るベルギー人神父がこう言ったそうです。「日本人と中国人は話しているところを見ればすぐに区別がつく。会話の間中,頷いているのが日本人で,決して首を動かさないのが中国人」ということです。

 日本では相手の気持ちを「察する」ことが「よいこと」として文化に組み込まれています。言語学者である加賀野井秀一教授によれば,日本と欧米とでは否定疑問文に対する答えで「イエス」と「ノー」とがひっくり返ってしまいますが,これは,自己中心的な欧米流の思考方法と外部志向的な我が国の思考方法との違いによっていて,日本人は「きっぱりとは『ノーと言えぬ』やさしき」性質を持った「他人への配慮」を欠かさない文化を持っていると指摘しています。

 私個人としては,それが日本人の良さであってその気持ちを大事にしたいと思うのですが,それが世界では通用せずに誤解を招き,かえって日本という国や日本人が不利な立場に追い込まれてしまう場合があるとするならば,日本人同士の場合と外国の人とコミュニケーションをとる場合では(ダブルスタンダードの)使い分けが必要ということになるのでしょうね。

編集長 川尻 多加志

今後の特集予定(敬称略)

9月号 特集 『光産業の創出をめざして(仮題)』

▼光産業創成大学院大学-基本理念とその目指すもの 光産業創成大学院大学 晝馬 輝夫,中井 貞雄
▼光の医療・健康分野への応用-産業展開を視野に入れた質量顕微鏡の開発 光産業創成大学院大学 内藤 康秀
▼光のバイオ分野への応用 光産業創成大学院大学 鈴木 鐵也 その他
▼光の加工・プロセス分野への応用 光産業創成大学院大学 山中 正宣 その他
▼超高密度レーザーの核融合から太陽光までの光のエネルギーによる工業,医療,農業の革新と創成 光産業創成大学院大学 北川 米喜 その他
▼光の情報・システム分野への応用 光産業創成大学院大学 松田 浄史 その他
▼光のベンチャー起業と発展のために 光産業創成大学院大学 八杉 哲

10月号 特集 『LEDの応用展開(仮題)』

▼LEDを用いた可視光通信の応用とその標準化 慶應義塾大学 理工学部 中川正雄
▼230-350nmAlGaN系高輝度紫外LEDの応用展開 (独)理化学研究所 テラヘルツ量子素子研究チーム 平山秀樹
▼LEDと太陽光発電を組合せた応用 (株)光と風の研究所 堀内道夫
▼LEDの集魚灯への応用 香川大学 工学部 信頼性情報システム工学科 岡本研正
▼LEDを用いた異物検出手法 鹿児島県工業技術センター 電子部 仮屋一昭
▼情報通信型LED信号機 名古屋工業大学 都市循環システム工学専攻 藤田素弘

11月号 特集 『シリコンフォトニクス最前線(仮題)』

▼国際会議GF2007からみたシリコンフォトニクスの課題と展望 東京大学 和田一実
▼ナノクリスタルシリコン発光デバイス 東京農工大学 越田信義
▼極薄単結晶シリコンからの電流注入発光 (株)日立製作所 斎藤慎一
▼シリコン細線導波路とシリコン光機能素子 日本電信電話(株) 板橋聖一
▼シリコンフォトニック結晶 京都大学 野田進
▼シリコン基板上の光電子集積デバイス 豊橋技術科学大学 米津宏雄
▼シリコン光MEMS 東北大学 羽根一博

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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