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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2007.9 vol.26 No.309
9月号 特集 光産業の創出をめざして

光産業創成大学院大学―基本理念とその目指すもの―

浜松ホトニクス(株),光産業創成大学院大学 晝馬 輝夫
光産業創成大学院大学 中井 貞雄

 20世紀初頭に,電子が人類社会をこれほど便利にすると予測した人はいないと思う。21世紀は光の時代と言われているが,光技術はまだ緒についたばかりで,光が本領を発揮するのはこれからである。光の本質は,波と粒子の2つの性質を同時に持っているとされているが,それ以上の理解は得られていない。光同士の相互作用についても,まだまだ入口でまごまごしている状態で,光と物質の相互作用も,ほんの上面をかじっているだけに思われる。・・・(続きは本誌で)

光の医療・健康分野への応用―産業展開を視野に入れた質量顕微鏡の開発―

光産業創成大学院大学,(独)科学技術振興機構 CREST 内藤 康秀

 新規機能材料の開発や生命科学の研究では,試料表面上の極微小領域に局在する物質(原子・分子)を化学分析する,高精度の位置情報をともなった物質識別技術が切望されている。イメージング質量分析は,質量分析(マススペクトロメトリー)によって物質を高精度かつ高感度に定性・定量分析するとともに,空間(二次元または三次元)的な物質分布状態を可視化する計測法であり,近年その技法開発と応用研究が活発に行われている1, 2)。・・・(続きは本誌で)

光のバイオ分野への応用

光産業創成大学院大学 鈴木 鐵也,牧野 孝宏,太田 万理,大塚 周二

光の加工・プロセス分野への応用

光産業創成大学院大学 山中 正宣,瀧口 義浩,部谷  学,沖原 伸一朗

 レーザー加工・プロセスの各種製造業における応用を眺めてみると,レーザー加工・プロセスは現在の生産技術として不可欠なものとなってきている1)。このレーザー光を応用した加工・プロセスは,新規の加工分野への拡大と共に,従来の機械加工や電子ビーム加工等からレーザー加工・プロセスに置き換わっている分野が多く見受けられるようになってきた1)。光加工・プロセス分野で現在取り組んでいる主要な研究開発の内,特に,高精度レーザーピーニング技術,中赤外レーザー応用,有機フォトニクス,非熱的レーザー加工反応制御技術に注目し,それらによる新産業の開発研究の現状について概説する。・・・(続きは本誌で)

光のエネルギーで快適な世界を作る

光産業創成大学院大学 北川 米喜,藤田 和久

 レーザーは21世紀の社会を支えるキーテクノロジーであって,その牽引車となりうるのが,レーザーの光産業で,たとえば超高密度レーザーの作るイオンビームは,レーザー光の無限の可能性のうちの一大産業化のもとをなす。超高密度レーザーというのは,パルス幅が100フェムト秒(10−13秒)で,従来のパルスYAGレーザーなどのナノ秒パルスの10万分の1の時間幅の中に同じレーザーの光を閉じ込めたもの。光の強度は10万倍の超高強度。光の密度が超高密度という訳である。こんな短い時間では,生体はおろか,たいていの物質は反応できない。・・・(続きは本誌で)

光の情報・システム分野への応用

光産業創成大学院大学 松田 淨史,石井 勝弘,花山 良平

光のベンチャー,起業と発展のために

光産業創成大学院大学 八杉  哲

 光に関する科学や技術を対象にした研究,光科学と経営技術の融合によるイノベーションの実践,および光産業を自ら実践しうる人材養成をドメインとする本学にあって,経営や金融という社会科学分野での研究と起業活動の支援・起業家への教育を行う教員(分野)も存在する。経営系教員の守備範囲は,学生・教員の起業活動が円滑に遂行されるための起業家教育,実際に起業実践に踏み出す学生・教員への支援活動,およびそれぞれの教員が行っている研究活動である。・・・(続きは本誌で)

萌芽的光技術を強力にサポート!!

(財)光産業技術振興協会 小谷泰久専務理事に聞く

平成19年度情報通信白書,日本の競争力低下を懸念

 総務省は平成19年度版情報通信白書を公表した。今回は「ユビキタスエコノミーの進展とグローバル展開」を題材に特集を組み,日本経済における情報通信産業の現状やユビキタス社会の実現が日本社会に与えるインパクト,また業界のグローバル化が進行する中での日本の問題点を示した。白書はこの中で,情報通信産業が日本の経済に大きな影響力を持つようになったとする一方,その国際競争力が低下していると警告,業界に対して積極的な対処を求めている。・・・(続きは本誌で)

究極の高臨場感を目指し開発が進むスーパーハイビジョン

 LCDやPDPを用いた薄型テレビが隆盛期を迎えている。これらのテレビ製品には「ハイビジョン」「フルハイビジョン」対応が謳われていて,それはもはや当たり前のものとなってきている。我が国でデジタルの「ハイビジョン」の本放送が開始されたのは2000年からで,2011年には地上アナログ放送が停波し,地上デジタル放送へと完全移行する。これに伴って,ディスプレイやテレビ放送に対する高画質化への要求は,今後もますます高まっていくに違いないだろう。 こうした中,現行のハイビジョンの「次」の高精細映像技術の開発もスタートしている。・・・(続きは本誌で)

InterOpto'07に見る最新の光技術・製品

 7月11日〜13日の3日間,幕張メッセにおいてInterOpto'07(主催:(財)光産業技術振興会)が開催された。「光,世界を結ぶ」をテーマに,国内外の最新の光関連部品・機器・システムを中心に130を超える企業・団体が出展したほか,関連セミナーや特別展示も行なわれた。会場内でのいくつかの展示を紹介する。光産業技術振興協会は,光産業市場を新たに開拓し,社会の発展に貢献できる新規事業を創出することを目的とした『創業・新事業展開プロジェクト』を1996年度より展開している。・・・(続きは本誌で)

21世紀を切り開く機能性単結晶の基礎と応用 第5回
MgO:LiNbO3結晶を用いた機能性デバイスとその応用

松下電器産業(株) 水内 公典,山本 和久

まるわかり非線形光学 第13回 フォトリフラクティブ効果とその応用

(独)科学技術振興機構 黒澤  宏

 非線形光学効果は,主にレーザー発振波長の変換,ないしは新しい波長でのレーザー発振に威力を発揮しています。レーザーの持つ最大の特徴である単一波長の欠点を補う技術です。その他にも,レーザー光の外部信号による制御に使われます。レーザー光を遮ってON-OFFさせる,すなわちスイッチ動作は,単に光のある/なしだけではなく,それを利用して信号を乗せることができます。さらに,振幅や位相を外部信号によって変えることができますので,レーザー光を通信やメモリー機能を持たせて情報処理,簡単に言うと光コンピューターの原型となり得る技術となっています。・・・(続きは本誌で)

基礎からの量子光学 第21回 量子暗号鍵配布の実験

三菱電機(株) 長谷川 俊夫

 量子暗号は物理の基本原理をうまく利用して,物理法則で安全性が保証され,盗聴検知可能であるという特徴を有する高秘匿な暗号技術である。現在用いられている暗号が,解読するためには膨大な計算量が必要であるということを安全性の根拠にしているのとは異なるものである。量子暗号は,量子情報技術の中で一番素朴に量子力学的効果を利用し実現でき,これまで多くの実験やそのシステム化,一部製品化もされており,実用化に一番近い技術である。量子暗号は簡単に言うと非常に微弱な光による通信であり,情報を伝送する媒体である光子1個に対して1個の情報を載せて通信をする。・・・(続きは本誌で)

シリーズ

IT市場ウォッチング 第78回 エレクトロニクスの新たな進化

(株)野村総合研究所 藤浪  啓

 エレクトロニクス産業は過去一貫して新規アプリケーションの開発により新市場を開拓することで市場発展を遂げてきた。2015年に向けた今後の展望を見ていく上においても新市場の開拓は最も重要な視点となってくる。このため,市場創造に向けたマーケティングと市場開拓に向けたリソースの最適配置,選択と集中が重要な観点となってくる。マーケティング活動の歴史を振り返ると1970年代はプロダクトアウトの時代であった。すなわち消費者ニーズは明確であり,いかに効率よくプロダクトを供給できるかが市場成長に向けたキーイッシューとなった。・・・(続きは本誌で)

ワン・ポイント結像光学 第54回 光線収差と波面収差

朝枝  剛

 この連載の51回で光の波を水面に投げ込んだ石が作る波のアナロジーで光の波についてお話しました。水面の波は石が投げ込まれた位置を中心にした円状に広がって行きます。石を投げ込んだ位置は光でいうと点光源の位置に相当します。円形に広がる水面の波の山や谷の位置は投げ込まれた石の位置から同じ時間が経過した状態です。同じ状態にある位置を連ねたものを波面といいます。波面は光源からいま考えている波面の位置までに状態(波動)の伝わる時間が同じであったことを表しています。・・・(続きは本誌で)

光の研究コミュニティ-技術進展を支える光関連研究会/グループ- 第49回
応用物理学会 プラズマエレクトロニクス分科会

東北大学 畠山 力三,大阪大学 節原 裕一,(株)東芝セミコンダクター社 大岩 徳久

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第117回 偏波多重化方式

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

 偏波多重化方式技術は,光学的多重化方式(H04J14/00)の中のひとつで,光学的多重化方式は,波長分割多重化方式(H04J14/02),モード多重化方式(H04J14/04),偏波多重化方式技術(H04J14/06),時分割多重化方式技術(H04J14/08)に分けられている。偏波多重化方式技術(H04J14/06)の特許出願公開をみると,1997年(平成9年)に15件,98年に18件,99年に19件,2000年17件,01年に80件,02年に24件,03年に17件,04年に18件,05年に17件,06年に18件となっていて,合計193件となっている。・・・(続きは本誌で)


HEAD LINE NEWS

DATA ROOM

▼ガラス製光ファイバケーブル輸出数量,18ヶ月連続のプラス
▼CCDの生産実績,26ヶ月連続のプラス
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比104.6%の2,406億円

PHOTONICS SPECTRA

▼LASER 2007に2万5,000人が来場

CALENDAR

EVENTS

▼多元技術融合光プロセス研究会 研究交流会
▼ナノフォトニクスオープンセミナー
▼日本光学会 光設計グループチュートリアル「やさしくわかる!回折光学素子入門」
▼Nature Photonics Technology Conference
▼レーザー学会学術講演会第28回年次大会
▼ILLMC 2008 International Laser,Light Wave and Microwave Conference

TOPIC

▼注目のナノフォトニクス研究開発―ナノフォトニクス総合的展開
▼シンポジウム2007,開催―
▼第18回マイクロマシン/MEMS展に見る注目の光デバイス

PRODUCTS INFORMATION

今月のコメント

 今月号では普段とはちょっと変わった切り口の特集を企画しました。光技術に関わっている方ならご存知の方も多いと思うのですが,浜名湖のほとりに光産業創成大学院大学という学校があります。博士学位を授与する学校です。

 この学校がユニークなのは,社会が必要とするものを実現しようとする自らの志に根ざしたニーズを持って入学してくる人が,大学の最先端技術や地元に集積されている技術シーズを,そのニーズと有機的に融合させ,同大学の技術系・経営系教員と連携してビジネスプランを作成,それを元に自ら実際に会社を興し企業実践するという点です。学生23名のうち,既に11名が会社を設立したそうです。

 そこで,この大学ではどんな研究をしているの?という事と,エールを贈る意味を込め,同大学のご協力で本特集を企画しました。日本の光産業に新しい風を吹き込んでくれることを期待したいですね。

 光産業といえば,日本の光産業を牽引する(財)光産業技術振興協会の新しい専務理事に小谷泰久氏が就任されました。編集部ではさっそく協会にお邪魔して,今後の抱負などインタビューしてきました。就任されたばかりですので話しづらいこともあったかと思うのですが,快く引き受けていただきました。有難うございました。

 さて,7月にイランで開かれた国際物理オリンピックで,日本代表の5人の高校生のうち,灘高校3年の高倉理さんと同校2年の村下湧音さんが金メダルを獲得しました。残る3人も銀メダル2人,銅メダル1人という成績を残しました。

 国際物理オリンピックは1967年にポーランドで第1回大会が開かれ,今年で38回目を迎える国際的コンテスト。今年は69の国と地域から326人が参加しました。日本は昨年から参加しているそうですが,なぜもっと前から参加していなかったのか,ちょっと不思議な感じがしますね。ちなみに金メダルをもらえるのは成績の上位11%に入った人で,次の14%が銀メダル,その次の16%が銅メダルという仕組みになっているそうです。

 その他,カナダで開かれた国際生物学オリンピックでも代表4人のうち1人が銀メダル,3人が銅メダルを獲得していますし,ロシアの国際化学オリンピックでは4人が銅メダルを獲得しました。

 若者の理科離れが心配されていますが,子供たちは頑張っています。我が国は科学技術創造立国を目指しているのですから,大人がもっと応援してあげなければいけませんね。最近ではタレントが科学技術を分かりやすく解説するといったテレビ番組も増えてきたようです。多くの人がもっと科学技術の面白さと素晴らしさを分かってくれると嬉しいですね。

 ところで8月3日,4日の両日,科学技術館で「暮らしを支える科学と技術展」が開かれました。このイベントは「見て・触って・家族で楽しめるサイエンス」をテーマに応用物理学会が主催したものです。会場では様々な講演や展示会,理科工作教室などが開かれ,夏休み中の子供たちもたくさん来ていました。未来を拓くのは会場で目を輝かしていた子供たちです。

編集長 川尻 多加志

今後の特集予定(敬称略)

10月号 特集 『LEDの応用展開(仮題)』

▼LEDを用いた可視光通信の応用とその標準化 慶應義塾大学 理工学部 中川正雄
▼230-350nmAlGaN系高輝度紫外LEDの応用展開 (独)理化学研究所 テラヘルツ量子素子研究チーム 平山秀樹
▼LEDと太陽光発電を組合せた応用 (株)光と風の研究所 堀内道夫
▼LEDの集魚灯への応用 香川大学 工学部 信頼性情報システム工学科 岡本研正
▼LEDを用いた異物検出手法 鹿児島県工業技術センター 電子部 仮屋一昭
▼情報通信型LED信号機 名古屋工業大学 都市循環システム工学専攻 藤田素弘

11月号 特集 『シリコンフォトニクス最前線(仮題)』

▼国際会議GF2007からみたシリコンフォトニクスの課題と展望 東京大学 和田一実
▼ナノクリスタルシリコン発光デバイス 東京農工大学 越田信義
▼極薄単結晶シリコンからの電流注入発光 (株)日立製作所 斎藤慎一
▼シリコン細線導波路とシリコン光機能素子 日本電信電話(株) 板橋聖一
▼シリコンフォトニック結晶 京都大学 野田進
▼シリコン基板上の光電子集積デバイス 豊橋技術科学大学 米津宏雄
▼シリコン光MEMS 東北大学 羽根一博

12月号 特集 『レーザ加工を科学する(仮題)』

▼総論 中央大学 新井武二
▼レーザ光と材料の相互作用 長岡技術科学大学 伊藤義郎
▼レーザ穴あけ加工における光学現象と熱流体解析 大阪大学 大村悦二
▼レーザ溶接におけるキーホールの不安定性と溶接欠陥の防止 (独)物質・材料研究機構 塚本進
▼レーザ切断の加工現象 中央大学 新井武二
▼レーザーを用いた光化学的表面改質 東京工業大学 村原正隆
▼レーザーによるガラス内部構造の改質 京都大学 三浦清貴

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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