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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2008.1 vol.27 No.313
1月号 特集 フォトニック結晶ファイバと周辺技術

フォトニック結晶:技術の現状と今後の展望

日本電信電話(株) 清水 正利

近年,ブロードバンドサービスの普及は目覚しく,特に国内におけるFTTH(Fiber To The Home)サービスの契約者数は着実な増加を続けており, 従来のDSL(Digital Subscriber Line)サービスからの移行も進展しつつある1)。光通信技術の普及に伴い,高速・大容量伝送基盤の一層の強化が不可欠となると同時に,多様化する光の利用形態への柔軟な対応を可能とする,新たな光技術の研究開発が益々その重要性を増している。・・・(続きは本誌で)

次世代光ファイバ技術─空孔構造光ファイバを用いた光伝送技術の動向─

日本電信電話(株) 倉嶋 利雄

石英系単一モード光ファイバ(Single-Mode Fiber :SMF)は,都市間/都市内を結ぶコア/メトロネットワークのみならず,アクセスネットワークを介して一般の家庭にまでその適用範囲を拡大している。アクセスネットワークでは,FTTH(Fiber To The Home)サービスが展開されており,今まさに光ファイバが家庭内にまで配線されることが当たり前の時代になりつつある。・・・(続きは本誌で)

フォトニックバンドギャップファイバの最新動向

日本電信電話(株) 川西 悟基

フォトニック結晶ファイバ(Photonic Crystal Fiber:PCF)は,光ファイバのコアの周囲を格子状に配列した空孔が囲む構造を有し,設計によって任意波長で単一モードとなる,零分散波長の設計自由度が大きい,曲げによって損失が増加しにくい,大きな非線形特性や複屈折特性が実現可能であるなど従来の光ファイバにはない新たな特性を有する光ファイバである。・・・(続きは本誌で)

フォトニック結晶ファイバの応用

三菱電線工業(株) 田中 正俊

フォトニック結晶ファイバはファイバ断面内に屈折率の異なる2 種類以上の媒質が周期的に形成された構造を有する。石英ファイバ断面に空孔を設けて,石英と空気で構成されたタイプの研究が盛んに行われている。屈折率1 の空気を使うことで,従来の光ファイバの屈折率制御の石英ガラスに添加する方法よりも,大きな屈折差を得ることができるからである。・・・(続きは本誌で)

フォトニック結晶デバイス

日本電信電話(株) 新家 昭彦,田辺 孝純,倉持 栄一,川西 悟基,納富 雅也

光には,高速で大容量通信が可能という大きなメリットがある一方,小さなエネルギーの光信号で光信号を制御することや,小さな空間に光を閉じ込めて回路を小型化することが難しいといった側面があるため,光集積回路の実現はきわめて困難であると考えられている。フォトニック結晶は,これらの光の弱点を克服する光素材として期待されており,この人工結晶を用いた光集積回路実現に向けたさまざまな研究が行われている。・・・(続きは本誌で)

青紫色LD各社の戦略は?

Blu-ray Disc(BD)とHD DVDの市場競争が注目を集めている。これらに対応したレコーダ・プレーヤ,さらにはBD/HD DVDドライブを搭載したパソコンも各社から発表されており,今後の市場の成長が期待されている。電子情報技術産業協会(JEITA)によれば,2006年度の世界の次世代光ディスク装置市場は28万台だったが,2009年度には4,030万台になると予測されしている(表1)。ちなみに,日本市場は2006 年度が22 万台で,2009年度予測は383万台となっている。・・・(続きは本誌で)

光メディアの本格参入なるか!? ストレージ市場の現状と動向

今や企業活動はコンピュータ無しには考えられない時代だ。データベースはもとより見積もりや注文書,報告書や日々のメールといったあらゆる書類や資料が電子データとなり,その量は増え続ける一方である。この膨大なデータを格納する手段として,ストレージの需要が急速に高まっている。調査会社IDC Japanでは,2006 年に5,993億4,100万円だったハードウェア,ソフトウェア,ストレージサービスを合わせたストレージソリューション市場売上高について,今後平均3.9%の成長を続け,2011年には7,264億5,600万円になると予測している。・・・(続きは本誌で)

高集積化・微細化が進む半導体製造プロセス技術を支える光技術・装置

半導体製造の各工程では,レーザなど光技術が応用されるケースも少なくない。例えば,エキシマレーザを用いる露光技術もその一つだし,このほか半導体計測や検査工程,ウェハ上に作製されたチップなどの切断工程,半導体パッケージへのマーキング工程などでも光技術は活用されている。今回は半導体製造プロセス技術を支える注目の光技術・装置の動向を探ってみた。・・・(続きは本誌で)

立ち上がれガンダム!! 防衛省が開発するAICESとは?

2007年11月7日と8日,ホテルグランド市ヶ谷において「平成19年度研究発表会〜防衛技術シンポジウム2007〜」が開催された。この発表会概要に「ガンダムの実現に向けて」という一文があったため「自衛隊が巨大ロボット兵器を開発している」といった噂が広まり,ネットを中心に話題となったのをご存知の方も多いであろう。ガンダムと言えば現在30歳代の男性を中心に爆発的な人気を誇った,ロボットアニメの代名詞的存在である。今なお新シリーズが発表されるなど幅広いファン層を誇る同アニメの名を付けた研究発表に,人々の注目が集まったのも頷ける話だ。・・・(続きは本誌で)

新春特別企画

光エレクトロニクス市場の明日を読む
2015年に向けパラダイムシフトが予想される光エレクトロニクス産業

(株)野村総合研究所 藤浪  啓

ブロードバンド市場の動向およびFTTHの将来予測

(株)三菱総合研究所 二瓶  正

FTTHは2010年どこまで普及するか

(株)情報通信総合研究所 野口 正人

青色レーザ市場

(株)矢野経済研究所 稲垣 佐知也

太陽電池市場の現状と将来展望

(株)富士キメラ総研 平林  哲

特別企画

第8回ファイバーオプティクスEXPO/レーザー&オプティクス2008 出展各社の戦略製品

新シリーズ

事例に学ぶ光・電子分野の知的財産 第1回 個人発明か職務発明か

職業能力開発総合大学校 西澤 紘一,(独)雇用・能力開発機構 埼玉センター 櫻井 博行

発明・特許のこぼれ話 第1回 グーテンベルクの印刷機

SMK(株) 鴫原 正義

近年,知的財産の重要性が叫ばれ,国政レベルの施策から企業・研究所・大学などで活発な動きが見られます。しかし,実際に新たな知的財産を産み出すのは若いエンジニアの方々の力に負うところが大きく,先端技術を担うオプトロニクスへの期待も大きなものがあります。ここでは若きエンジニアの皆さんに知的財産に興味を持って頂くために「発明・特許のこぼれ話」として発明や特許に関する話題を取り上げて行くことになりました。・・・(続きは本誌で)

USA Today 第1回 米国FTTHをリードするVerizon社

Optomarketing USA 中島 和宏

北米のFTTH 網の敷設は集合住宅(MDU: Multiple Dwelling Units)を中心に順調に進んでいる。単位面積当たりの世帯数が比較的多く,ここ数年の不動産住宅活況で新規に建築されている集合住宅は,光通信ファイバー網の敷設と接続加入者獲得数の早期拡大という点で,格好の的になっている。この動きに続くように,南米ラテン諸国も集合住宅からFTTH 網の構築にとりかかろうとしている。恐らく,しばらくはFTTHもしくはFTTX の構築と拡大に伴う需要がメトロアクセス等のバックボーン光通信網も含めて伸びていくだろう。・・・(続きは本誌で)

技術士PLAZA 第1回 技術士の社会的役割

職業能力開発総合大学校 西澤 紘一

21世紀を切り開く機能性単結晶の基礎と応用 第9回 GaN系半導体発光素子

名城大学 天野 浩

最近は発光ダイオード(Light Emitting Diode : LED)というと,有機材料を用いたOrganic-LED,通称OLEDまたは有機Electroluminescence,通称有機EL と,無機半導体材料を用いた通常のいわゆるLED の両方が頭に浮かぶが,ここでは,無機半導体を用いたLED にかぎって話を進める。現在では,可視光はもちろんのこと,波長の長い赤外線から波長の短い紫外線まで,様々な波長のLED が市販されている。・・・(続きは本誌で)

まるわかり非線形光学 第17回 光ファイバーにおける非線形光学(2) 光パルスを操作する

(独)科学技術振興機構 黒澤  宏

光ファイバーは,直径1 〜 5 μmの小さなコア系内に光を閉じ込めるため,その光強度すなわち単位面積あたりのパワーは著しく増加します。したがいまして,光強度によって屈折率が変わる自己位相変調が発生します。これは光スペクトル幅を広げる効果になります。ファイバーを作っている石英ガラスなどの屈折率は波長によって異なる値を持っているのが普通です。伝搬する光が,完全に一つの波長しか持っていない場合ですと,同じ速で伝搬しますが,完全に一つの波長しか持っていない光なんて考えられません。・・・(続きは本誌で)

基礎からの量子光学 第25回 レーザー冷却とボース・アインシュタイン凝縮

東京大学 鳥井 寿夫

レーザー光が原子に及ぼす力を用いて気体原子を冷却または捕獲する技術は,1980 年代に飛躍的に発展し,超精密分光,原子時計,原子波光学など様々な分野の発展に大きく貢献してきた1)。1995 年には,このレーザー冷却技術の一つの集大成として,気体原子のボース・アインシュタイン凝縮(Bose-Einstein condensation,以下BEC)が実現された。・・・(続きは本誌で)

シリーズ

ワン・ポイント結像光学 第58回 フェルマーの原理と変分法(2)

朝枝 剛

前回(第57回)のつづきでフェルマーの原理と変分法について考えます。光路長の式に戻るとこれは次式で与えられました。(1)フェルマーの原理は図1のように光がP0からP1に進むときにその時間が最短になるように進むということでした。このことは言い換えるとVが最短になるような道筋はどんな経路かという問題です。積分は短い区間(理想的には無限に細かい間隔)ごとの経路の長さを足し合わせていくことなので,“少しずつ足し合わせていった結果のVが最短になるにはどんな道筋をたどればいいかという問題です。・・・(続きは本誌で)

IT市場ウォッチング 第82回 変わる組込みソフト開発

(株)野村総合研究所 藤浪 啓

エレクトロニクス,自動車など多くの分野でソフトウェアの比率が向上しており,所謂組込みソフト開発の規模拡大が続いている。ソフトウェア開発力が製品の競争力を決めてしまう時代を迎えたといえよう。経済産業省の「IT 化の進展と我が国産業の競争力に関する研究会」における活発な議論など産業政策として組み込みソフトの競争力を高めようという機運も高まっている。・・・(続きは本誌で)

光の研究コミュニティ-技術進展を支える光関連研究会/グループ- 第53回

(社)日本分光学会 極端紫外分光部会
大阪大学 藤岡 慎介

出典は忘れてしまいましたがExtreme UltraViolet: EUV(日本語訳: 極端紫外光)とは予算獲得を目指した米国のあるグループが命名したと聞きました。"soft x ray"と安易に片付けず,紫外光の短波長極限と捉え"extreme"というインパクトある単語を持ち込んだ命名者のセンスに深く感心させられます。審査員はEUVの響きに未開拓領域への展開をきっと期待したことでしょう。やがてその名は科学分野で広く市民権を得ました。今や日常生活と切っても切れなくなった半導体デバイス。その微細構造を形成するために使われる技術がリソグラフィーです。リソグラフィーはグーテンベルクの活版印刷に始まり,現在ではマスク上に描かれたナノサイズのパターンを光を用いて半導体基板に転写する技術も指します。光リソグラフィーで転写可能な構造のサイズはレイリーの式で決まるため,光の短波長化と露光光学系の高開口数化に向けた技術開発が精力的に行われています。現在のリソグラフィーでは波長193 nmのアルゴンフッ素レーザーが使われていますが,その波長をひとっ飛びに十分の一以下にしようとするのが極端紫外光リソグラフィー(EUV lithography: EUVL)です。本部会が主に扱うのは「狭義の」EUV光,つまり半導体リソグラフィーで用いられる波長13.5 nm近傍の光です。 ・・・(続きは本誌で)

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第121回 核医学分野での放射線強度の測定技術

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

核医学分野での放射線強度測定は,核医学診断・検査装置において,画像の精度や減弱補正などのほか,データの位置分解能の向上,放射線投影データの補正,SPECT画像の散乱線補正などに利用されている。放射線強度測定技術の国際特許分類をみると,「放射線強度の測定」はG01T1/16 で,「核医学の分野における応用(例。生体内計数)」はG01T1/161 となっている。・・・(続きは本誌で)


HEAD LINE NEWS

DATA ROOM

▼発光ダイオード輸出数量,21ヶ月連続のプラス
▼CCDの生産実績,30ヶ月連続のプラス
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比110.5%の2,486億円

PHOTONICS SPECTRA

▼Pirelli,Avanexの株式を取得
▼Corning,第3四半期は41%の増益

CALENDAR

EVENTS

▼応用物理学会関西支部セミナー「光物性とその応用」―光を操る,光で操る
▼光学設計セミナー-実務家養成コース-(秋季)
▼国際会議 Advanced Solid-State Photonics 2008
▼The 6th Asia Pacific Laser Symposium(APLS 2008)
▼第16回 フォトニックデバイス・応用技術 ワークショップ「光が創る新たな潮流」
▼OFC/NFOEC 2008
▼第107回微小光学研究会「情報爆発と大容量光メモリ」
▼第33回光学シンポジウム講演募集「光学システム・光学素子の設計,製作,評価を中心として」

PRODUCTS INFORMATION

今月のコメント

 新年明けましておめでとうございます。特集を始め各種企画や原稿執筆でご尽力賜りました皆様方,またご購読いただいております読者の皆様方,旧年中は大変お世話になりました。月刊オプトロニクスは光技術・産業のさらなる発展をめざして,本年も頑張って行きたいと思います。

 さて,新春号の特集では注目のフォトニック結晶ファイバを取り上げました。このファイバが登場したことで,光通信技術はさらなる進展を遂げました。フォトニック結晶デバイスを含め,この分野で活躍中のエキスパートの方々に,その最新動向を解説していただきました。また,特別企画では日本を代表するシンクタンクの方々に,今年も光の市場を展望していただきました。

 新シリーズも4本スタートします。先ずは職業能力開発総合大学校の西澤紘一氏と雇用・能力開発機構埼玉センターの櫻井博行氏共著による『事例に学ぶ光・電子分野の知的財産』。SMKの鴫原正義氏には『発明・特許のこぼれ話』を毎月紹介していただきます。技術士の方々の提言『技術士PLAZA』も乞うご期待です。さらにOptomarketing USAの中島和宏氏には『USA Today』で,米国の最新情報をレポートしていただきます。ますます内容充実の月刊オプトロニクス,本年もよろしく願い申し上げます。

 経済協力開発機構が,2006年国際学習到達度調査の結果を発表しました。気になる我が国の結果は「科学的応用力」が前回の2位から6位に,「数学的応用力」が6位から10位,「読解力」が14位から15位と,軒並み順位を下げました。科学技術立国を掲げる我が国としては非常に心配です。これに関連してですが,12月8日付け読売新聞の緊急連載『学力危機』でこんな事が書かれていました。「経済産業省の05年度報告書によると,企業や行政などに就職した理系出身者のうち31〜40歳で課長に昇進したのは14%。一方,文系出身者は36%で,年収も同年代で230万円の差がある」。だとしたら,科学技術が大事だとか,ものづくりが大切だと,いくら口で言っても理数系に行きたいという人が減るのは当たり前じゃないでしょうか。

 先ごろ静岡で開かれた第39回技能五輪国際大会で,日本は金メダル16個,銀5個,銅3個の合計24個を獲得,メダル総数では韓国の27個に及ばなかったものの,金メダルは韓国の11個を押さえ1位を獲得する頑張りを見せてくれました。同時期に開かれた障害を持つ人の競技会,第7回国際アビリンピックでは金12個,銀17個,銅15個,特別賞8個の合計52個を獲得,中国の17個,韓国16個,台湾14個を大幅に上回るダントツの1位です。

 ちなみに,韓国では技能五輪でメダルを獲得したら金メダルで5,000万ウォン,銀2,500万ウォン,銅1,700万ウォンの賞金が政府から与えられ,兵役特例恩恵や同じ分野に携われば毎年奨励金が支給されるそうです。これに対し我が国の場合はどんなインセンティブがあるのでしょうか。

 金銭のためではなく名誉や達成感のために努力する。それはとても大切な事ですし,それが日本人の良さだと思います。近年,日本人の道徳観の低下が指摘されていますが,それでも日本人の多くは嘘をつく事を良しとせず,フェアである事に重きを置いていると思います。ただし,世界には別の価値観も存在するようです。我々はそれにどう立ち向かって行けば良いのでしょうか。

編集長 川尻 多加志

今後の特集予定(敬称略)

2月号 特集『ナノフォトニクス・イノベーション(仮題)』

▼総論
▼微細加工への応用
▼近接場分光分析の進展と標準化
▼近接場光ヘッドを用いたパターン媒体へのハイブリッド記録
▼バイオセンシングへの応用
▼ナノフォトニクスから見える光情報通信技術の新しいかたち

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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