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月刊OPTRONICS

月刊オプトロニクス表紙 光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。
技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください!
 
2011.6 vol.30 No.354
6月号 特集 フレキシブル有機薄膜太陽電池の新展開

総論

京都大学 吉川 暹

光電変換機構と新材料設計

京都大学 梅山 有和,今堀 博

高分子系有機太陽電池

住友化学(株) 三宅 邦仁

低分子系有機薄膜太陽電池の現状と将来

出光興産(株) 東海林 弘,楠本 正

新たなセル構造と高効率化

(株)東芝 細矢 雅弘,斉藤 三長

連載・シリーズ

発明・特許のこぼれ話 第42回 とりあえず,ビール!

SMK(株) 鴫原 正義

6月の蒸暑い梅雨の時期は暑い夏の呼び水のようですが,そんな時期にもビールは美味いものです。酒宴では「取り敢えずビール!」で始まるのが定番の合言葉です。今回は取り敢えず…,その歴史と技術を追ってみました。ビールを含むアルコール飲料は古い時代から在りました。紀元前3000年頃には既にメソポタミア地域ではワインやビールが作られていたようで,シュメール人の格言に「楽しみ,それはビール,辛いこと,それは遠征」とあるほどです。更に,ビールは紀元前3000〜2000年頃に古代エジプトに伝わります。乾燥させて粉末状にした麦芽を水に混ぜ,練った後に長時間掛けて自然発酵させたものを飲んでいたのです。・・・(続きは本誌で)

USA Today 第37回 話題多し? AT&Tモビリティ

Optomarketing USA 中島 和宏

今こうしている間にも,日本では大震災からの復興に向けて最大限の努力がなされていることに違いない。被災地のみならず周辺の方々含めた皆様が一日も早く普段の生活に戻れますよう、心よりお祈りします。今回の災害状況を受け,米国携帯電話キャリアのAT&Tモビリティは,非常時用の持運び可能な小型の基地局セット「AT&T Remote Mobility Zone」の提供を四月より開始した。対象は,政府関係機関や地方自治体,公安機構で,人災,天災その他の非常時に携帯電話網の穴を埋めることを目的としている。スーツケースサイズに収納可能な設置本体とディッシュ・アンテナ(パラボラ・アンテナ)のセットで,利用者は別途,発電機や燃料電池等の電源を用意する必要がある。・・・(続きは本誌で)

光通信技術の基礎 −原点を見直し,将来を考える− 第6回 光ケーブル

古河電気工業(株) 工藤 行敏

1970年に米国コーニング社がCVD法によって,20 dB/kmの光ファイバ製造の報告がなされて,各国で一斉に光ファイバケーブルの開発が進められた。我が国においては,1974年に世界に先駆けて,光ファイバを使ったケーブルを試作し架空,地下に200 mずつ敷設する実験が行われた。光ファイバのその後の発展については,多くの報告があるので,本稿では主に光ファイバのケーブル化について焦点を当てる。1970年代,研究室レベルで伝送実験が成功しても,光ファイバがケーブル化に耐えられるのか?そのケーブルを敷設するのに特別な方法は必要ないのか?敷設されたケーブルを長期にわたって運用していく途中でファイバ破断などのトラブルが発生しないかという問題が浮上し,その対策の検討が行われ始めた。通信用光ファイバの材料は石英ガラスであるが,一般の「ガラス」のイメージとしては,曲がらない,すぐに割れるといったものがあるために,ケーブルにして敷設することが可能かという疑問が存在した。・・・(続きは本誌で)

光技術者のための基礎数学 第30回 幾何学(VIII)

職業能力開発総合大学校 河合 滋

これまで,球面レンズのことを考えてきたが,最近は,非球面レンズが一般的になりつつある。しかし,単に非球面とした場合,球面以外のすべての曲面がこれに相当し,捉えようがない。そこで,通常,いくつかの仮定をして,非球面を限定している。まず,式(11.164)を求めた時のように,光軸であるz軸に対して回転対称であり,頂点が原点と一致するようにする。さらに,二次曲面をベースに考え,高次の項は,補正項とする。このように考えると,表11.1の二次曲面は,表11.2のように限定される。z軸に対して回転対称であることから,r2=x2+y2とし,円筒座標で表現した。軸対称の場合,座標qに依存しないので,座標rとzの二次元座標系で表現することができる。そこで,二次曲面そのものでなく,二次曲線を考えた方が簡単である。・・・(続きは本誌で)

光技術の研究開発・特許動向II/技術別に見る最新情報 第162回 太陽電池ウエハ(京セラ)

嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太

シリコン系の太陽電池の中で,単結晶あるいは多結晶シリコンインゴットを薄くスライスした電子材料を太陽電池ウエハと呼んでいる。シリコンウエハをスライスする加工技術としては,機械的切断加工技術(ナイフ状刃物,鋸刃物など),電気的加工技術(放電加工など),光学的加工技術(レーザ加工など)などがあり,加工材料,精度,材質などを考慮して最適な加工技術が選ばれている。シリコンに光が投射されると,その内部に正孔と電子が発生するとされ,スライスされるシリコンの薄膜は厚さ200 mm(約0.2 mm)となっている。1990年代には,結晶粒径を大きくすることによりウエハ一枚に占める総粒界長さを短くする製造方法が登場(米国クリスタルシステムズ社のHEM法・特公昭58−54115号)し,ルツボの側壁部を半導体材料の融点以上の温度に維持し,ルツボの底部中心部から熱を奪いながら凝固させるHEM法において,ルツボ底に種結晶を敷く方法が開示されている。・・・(続きは本誌で)

光産業国内生産額と日本企業の海外生産を合わせた全出荷額統計まとまる

編集部

光産業技術振興協会(光協会)は1980年以来調査を続けている光産業国内生産額統計について,2009年度(2009年4月〜2010年3月)の実績と2010年度の見込み,および2011年度の予測を発表した。また今回,日本企業の海外生産と国内生産を合わせた全出荷額を調査し,2009年度実績と2010年度見込みをまとめた。調査は前年度と同様に7つの製品分野別調査専門委員会を設けて実施。2010年度からは新たにLED電球などの固体照明の調査を開始したが,固体照明はディスプレイ分野と合わせて一つの分野とした。・・・(続きは本誌で)

光の総合イベント OPTICS & PHOTONICS International 2011 過去最高の動員数を記録!

編集部

去る4月20日(水)〜22日(金),展示会を中心とする光技術の総合イベント「OPTICS & PHOTONICS International 2011」が,パシフィコ横浜にて開催された。3月に発生した震災による影響が懸念される中での開催となったが,蓋を開けてみれば会期中の登録入場者数は1万183名と過去最高を数え,日本経済における光産業のプレゼンスの大きさを再確認させる結果となった。ここでは会期を通じた会場および,併設イベントの様子をお伝えする。第3回レーザー学会産業賞  レーザー学会は,企業が開発・実用化した光関連製品や技術で,社会発展に貢献したものについて表彰する「第3回レーザー学会産業賞」授与式を開催した。今回,優秀賞には「プリント基板用炭酸ガスレーザー穴あけ加工機」(三菱電機),「レーザーピーニング」(東芝),「赤外レーザードリル用fθレンズ」(住友電気工業)の3社が輝いた。・・・(続きは本誌で)

その他 

NEWS FLASH

MARKET WATCH

▼光コンポーネント市場,2010年に飛躍的に成長
▼2010年白色LEDパッケージ市場,大型LCDバックライトが牽引し,前年比2倍以上の拡大
▼2015年の有機ELパネル市場,タブレット端末やTV向けの需要本格化で2010年比8倍増に拡大へ
▼アジアの有機EL照明市場は日本が牽引役に
▼発光ダイオード輸出数量,16ヶ月連続のプラス
▼太陽電池モジュールの生産実績,23ヶ月連続のプラス

CALENDAR

EVENTS

▼第47回光波センシング技術研究会講演会「光ファイバセンシングの最新動向」
▼月刊OPTRONICS特別セミナー「ナノ秒,ピコ秒,フェムト秒パルスレーザーを用いた微細加工の基礎」
▼第36回光学シンポジウム「光学システム・光学素子の設計,製作,評価を中心として」
▼第22回若手技術者のためのレーザー応用セミナー「レーザープロセッシングの基礎〜最前線」

PRODUCTS INFORMATION

今月のコメント

今月号の特集では,フレキシブル有機薄膜太陽電池に焦点をあててみました。
軽量で安価,柔軟性に富み,大面積化も可能な有機薄膜太陽電池は変換効率10%の実現も近いと言われ,さらにその先を目指した研究・開発が内外において活発に行なわれています。
特集を企画していただいた京都大学・エネルギー理工学研究所の吉川暹特任教授と各ご執筆者の皆様方,お忙しい中いろいろご尽力を賜りまして,誠に有り難うございました。

日本はロボット大国。製造現場での産業用ロボットはもはや当たり前ですし,近年ニュース等では,二足歩行ができ,ダンスを踊ったり,楽器を奏でたり,そんな人間型ロボットが注目を集め「実用化も間近」といった印象を与えました。
ですから,東日本大震災で事故を起こした福島第1原発の建屋内に投入されたロボットが日本製でなく,米国製だったという点に首をかしげた方も多かったのではないでしょうか。「日本のロボットはどうしたんだ」そんな声が聞こえてきます。
実は,スリーマイル島原発の事故の後の1983年からスタートした原発点検用ロボット開発や1999年のJCO臨界事故後にもロボット開発が実施されたのですが,何れの計画も打ち切られ,実用化には至らなかったそうです。開発が遅れた背景には,日本の原発は世界で一番安全という安全神話があったとも言われています。

そんな中,日本製ロボットのニュースが伝わって来ました。千葉工大と東北大の開発した探査ロボット「Quince」が福島第1原発に投入される見込みで,宮城県亘理町の港湾では,東工大の潜水ロボットが行方不明者の捜索を実施しました。日本原子力研究開発機構も既存のロボットを改造,がれき除去や放射線量計測で投入される見込みです。頑張れ日本のロボット。

5月1日付けの読売新聞「ビタミンBOOK」欄で評論家の片山杜秀氏が「責任政治家は今いずこ」と題し,興味深いコラムを書かれていたので,引用させていただきます。
ドイツの社会学者,マックス・ウェーバーは自身の講演録である著書「職業としての政治」の中で,政治家を官僚的政治家,弁護士的政治家,ボス的政治家,心情政治家,責任政治家の五つのタイプに分けています。
それぞれを簡単に説明しますと,官僚的政治家は専門知識を持っていて与えられた仕事は的確にこなすのですが,自分で問題を発見するのが苦手,専門用語しか話せないので,国民に分かりやすく語ることができません。弁護士的政治家は,弁が立ち国民に説明もできるので人気は取れるのですが,黒を白と言いくるめることもできます。ボス的政治家は,全く主義を持たずに票集めのことしか考えません。
心情政治家は,自らの主義主張を絶対化して頑張り続け「純粋な心情から発した行為の結果が悪ければ,その責任は行為者にではなく,世間の方に」あると信じる「ロマンチックな感動に酔いしれた法螺吹き」。
一方,責任政治家は責任倫理に従って行為の結果が悪ければ全責任は自分にあるとして,自らを客観化したうえで決断できる。これこそが真の政治家になりうるとしています。マックス・ウェーバーの講演が行なわれたのは1919年だそうです。

編集長 川尻 多加志

■次号(2011年7月号)の特集予定

光を用いたバイオイメージング(仮)

▼総論‥‥静岡大学 川田 善正
▼電子線励起アシスト顕微鏡の開発(EXA顕微鏡)‥‥静岡大学 居波 渉,川田 善正
▼飽和励起を利用した高空間分解蛍光イメージング(SAX顕微鏡)‥‥大阪大学 藤田 克昌
▼ファイバーコンフォーカル顕微鏡の開発‥‥浜松医科大学 寺川 進
▼生体深部観察のための多光子励起音響イメージング‥‥京都府立医科大学 高松 哲郎,山岡 禎久
▼細胞内情報伝達物質のマルチカラー蛍光イメージング‥‥慶應義塾大学 岡 浩太郎

(都合により,内容に変更のある場合があります。)

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