
月刊OPTRONICS
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光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。 技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください! |
2006.3 vol.25 No.291 |
生体機能と光技術
総論
筑波大学 伊藤 雅英
PETプローブの新合成法と活用
岐阜大学 鈴木 正昭,(独)理化学研究所 土居 久志,東京工業大学 細谷 孝充
光線力学的療法(PDT)の現状
浜松医科大学 平野 達
非線形光学効果による生体分子イメージング
大阪大学 藤田 克昌,井上 康志
光コヒーレンストモグラフィーによる生体組織の3次元微細イメージング
山形県産業技術振興機構 陳 建培,秋葉 正博
音響・光複合計測
近畿大学 橋新 裕一
低出力レーザーの神経作用 −疼痛緩和の分子メカニズム−
立命館大学 小田−望月 紀子,大阪市立大学 片岡 洋祐
スポーツ医学・健康増進と光技術
鹿屋体育大学 浜岡 隆文
パルスオキシメトリ:その誕生と理論
日本光電工業(株) 青柳 卓雄
赤外分光法による血糖値モニタリング
松下電工(株) 丸尾 勝彦
基礎からの量子光学 第3回
光と相互作用した物質の状態:密度行列とブロッホベクトル
東京大学 岩本 敏
光学部品のABC 最終回
光MEMS
昭和オプトロニクス(株) 藤江 大二郎
IT市場ウォッチング 第60回
産官学連携の展望
(株)野村総合研究所 藤浪 啓
技術者・研究者のためのマネジメント学入門 第32回
アーキテクチャと製品開発
横浜国立大学 鈴木 邦雄,周佐 喜和
ワン・ポイント結像光学 第36回
OTF, MTF
朝枝 剛
光の研究コミュニティ −技術進展を支える光関連研究会/グループ− 第31回
電子情報通信学会 エレクトロニクスソサイエティ 超高速光エレクトロニクス研究会
神戸大学 和田 修
光技術の研究開発・特許動向?/技術別に見る最新情報 第103回
光学的励起(ラマン散乱)技術
嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太
NEWS FLASH
▼レーザ加工機,輸出数量の対前年同月比,4カ月連続のプラス
▼液晶テレビ生産台数の対前年同月比,28カ月連続のプラス
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比107.2%の3,519億円
▼シャープ,第2亀山工場を増設
▼松下電器,サムスンSDIを逆提訴
▼三洋電機,有機ELから撤退
▼SEAJ,半導体・液晶パネル製造装置の市場予測を発表
▼矢野経済研究所,レーザ加工機の市場予測を発表
▼コニカミノルタ,カメラ事業から撤退
▼ニコン,フィルムカメラ事業を大幅縮小
▼昭和オプトロニクス,真空紫外用高耐力偏光ビームスプリッタを開発
▼富士写真フィルム,10Gb/s以上の伝送が可能なプラスチック光ファイバを開発
▼浜松ホトニクス,光インタコネクション用裏面射出型VCSELアレイを開発
▼日立ハイブリッドネットワークと玉川大広田教授,2.5Gb/s対応光通信量子暗号伝送装置を開発
▼住田光学ガラス,光を透すコンクリートを発売
▼京大松山教授と関西電力グループ,3次元ビデオ映像を公開発信
▼大阪大学川合教授,赤外線センサ薄膜を開発
▼シャープ,700万画素CCDを開発
▼ニコン,NA1.3の液浸型半導体露光装置を開発
▼三菱電機,レーザを利用した風計測装置を開発
PHOTONICS SPECTRA
▼MotorolaとKodak,提携を発表
▼OIDA,「活気ある」市場成長を予測
EVENT INFORMATION
EVENTS
▼第4回ナノテクノロジー総合シンポジウム (JAPAN NANO 2006)
▼OFC/NFOEC 2006 (Optical Fiber Communication Conference and Exposition / National Fiber Optic Engineers Conference)
▼光設計研究グループ第35回研究会「多様化するデジタルカメラと光学系」
▼第99回微小光学研究会「放送・映像・ディスプレイと微小光学」
▼日本学術振興会 光エレクトロニクス第130委員会 設立45周年記念シンポジウム「光による新しい科学技術,産業の創生」
▼LAMP2006 (The 4th International Congress on Laser Advanced Materials Processing)
▼第37回光波センシング技術研究会「ファイバセンサフォトニクス」−多方面への応用が進む光ファイバセンサ−
▼InterOptィ「06 (International Optoelectronics Exhibition 2006)
▼ODF「06,Nara (5th International Conference on Optics - Photonics Design & Fabrication)
PRODUCTS INFORMATION
時代の最先端を行くIT企業とかネット企業と言われたライブドア。その実体は株と企業買収を組み合わせた,いわば錬金術を駆使して自社株の時価総額を上げるだけの企業だったのか。ニッポン放送を買収してフジサンケイグループを支配しようとした時に主張していた放送とインターネットの融合など,本気で考えていたのか疑いたくもなる。ライブドアだけでない。IT企業やネット企業と呼ばれる企業の中には,事業内容を見てみると実はほとんどが金融関連事業だったりして,どこがIT企業なのかネット企業なのか首を傾げたくなるケースもある。一緒にしてくれるなと言いたい企業も多いかもしれない。
マスコミ報道によると,ライブドア社内ではネットワーク事業やモバイル事業を手がける実業部門と,今回事件をおこしたファイナンス部門の間にかなりの対立があったという。だが企業買収で簡単に億単位の利益をあげるファイナンス部門の発言力は強く,何も生み出さなくても金を稼げれば,それを優先する風潮が社内を支配していたらしい。社内の会議も学生サークルのようなノリで,違法すれすれの行為も平然と決めてしまうムードだったという。(産経新聞2月14日ウェブサイト)
確かに,ニッポン放送買収時に用いられた時間外取引や今回話題となった株式分割とか投資事業組合も,法の不備をつく手法だったが,それを行なった時点では違法ではなかったという。グレーゾーンであったわけだ。だが,法の不備を利用したトリックのような手法をとる人間は,法を犯す事に対してもそれほど罪悪感を持たないようだ。
1980年代の日本のバブル経済もそうだったし,エンロンやワールドコムもそうだった。同類とも言える経済犯罪が後を絶たない。確かにその時に何か胡散臭いものを感じていても,確たる証拠がなければ批判はできないし,それどころか,多くのマスコミはこれら企業を時代の旗手と持てはやして来た。知らなかったとは言え,今度は手ひらを返したように批判する姿勢に釈然としないものを感じる人も多いのではないだろうか。
耐震強度偽造事件は1社だけでないという疑念を持っている人も多いだろう。ライブドア事件も同様である。同じような事をやっている企業は他にもあるのではないだろうか。あるとしたら,彼らは今回の事件をどう捉えているのだろう。やってはいけない事なんだと目を覚ましただろうか。それとも見つかったのが馬鹿なのであって,ばれない方法やさらに法の盲点をつく方法を考えれば良いと思っているだろうか。
手っ取り早いトリックで大儲けするのは,さぞや楽しいだろうが,額に汗する人がバカバカしいと思うような社会が健全であるわけがない。そんな世の中で,果たして良いモノづくりができるのだろうか。
編集長 川尻 多加志
特集「フェムト秒レーザー加工の新しいトレンド(仮題)」
▼総論
▼微細金属スリットを介したフェムト秒レーザーアブレーション
▼フェムト秒レーザーを用いた半導体微細加工
▼フェムト秒レーザーを用いた金属材料上への微細構造形成
▼ホログラフィックフェムト秒レーザー加工
▼干渉フェムト秒レーザーを用いた薄膜加工による表面ナノ修飾とナノマテリアルの創製
▼カーボンナノチューブ電極表面のフェムト秒レーザーアブレーション
▼フェムト秒レーザーによる周期構造と機能表面形成
▼フェムト秒レーザーを用いたタンパク質の結晶化
(都合により,内容に変更のある場合があります。)