レンズ辞典&事典とYahoo百科事典

だいぶ以前からオプトロニクス社から掲題の「レンズ辞典&事典」を出版しようと取り掛かっている。弊社では毎年春に「レンズ設計・製造技術展」を開催しており、沢山の方に来場していただいているが、そのような関係者の方々のためにも、今年の春には何とか紙媒体も出版したいと考えて作業をすすめてきた。先行公開版としてWebサイトにも一部掲載している。
辞典項目は約900を予定しており、最低限の数式や図表を含み、簡潔にキーワードが説明される。事典項目は約200で、重要なキーワードを1~2ページ割いて丁寧に説明する。またWeb版の事典では、本では実現できない動画等も掲載する。というメディアミックスを考えているが、ここにきてYahooから「Yahoo百科事典」なるものが出現した。昔小学館から出版された「日本大百科全書(ニッポニカ)」をベースに最新のデータに更新したデジタル版百科事典である。YahooとしてはWikipediaの昨今の一人勝ちを意識して立ち上げたものと推測されるが、これが中々の代物で使い勝手もよろしい。「Yahoo百科事典」の検索画面で「レンズ」で検索をかけて見たら383項目がヒットし、それぞれ丁寧な解説がついている。
当然のことながら弊社の「レンズ辞典&事典」の企画内容にも影響してくることなので、中身を吟味して急いで出版計画の手直しをする必要が出てきそうだ。アナログとデジタルの狭間にいる今時の出版社、雑誌社は兎にも角にも「自分の首を絞める新企画」を立ててチャレンジしていくしか生きる道は無さそうである。
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