OPTRONICS TODAY とは弊社が無料で希望者に配布している「社外報」のようなもので、収録内容は月刊オプトロニクスのダイジェスト版+弊社の商品PR誌といったところです。
昨年まで毎月発行していましたが、景気の悪化に伴い今年から隔月刊にすることにしました。以前は私自身で前書きを書いていましたが、最近は弊社のA君やY女史が書いてくれています。社内の人たちが日頃どんなことを感じているかが分かって面白いので、時々皆様にも披露させていただくことにします。以下はOPTRONICS TODAYの1&2月号の前書きです。
<OPTRONICS TODAY 今月のメッセージ>
漢字の熟語や四文字熟語。正解を書くことはなかなか難しい。一国の首相たる存在の、その国語教養にいっとき耳目が集中した。言い間違えではない、明らかな無認識。まさにマンガ的で国民の失笑をかったが、今度は国会答弁で漢字の読みを正しく発音したら会場がドッとどよめいた、というなんとも寒い話で“品定め”に落ちがついた。
わが国の若年層の学力低下が問題になって久しい。中学2年生(数学)で勉強に高い自信を持つ子供の割合が、日本は世界の最下位(2007年)と発表されるや、「ゆとり教育」の見直しと学力テストが復活した。どうにも場当たり的な発想がちらついてならない。
人に備わる躾も品性も、おおよそ三世代経て自然のものとなると昔は言われたものだ。まして教育は100年の計。このスピードと激動の世界で、100年のスパンでものを考えることは不可能に近い困難さがつきまとう。しかしこれを50年更に25年、10年に落とし込んでいってはどうか。根本土台の教育理念と教育観には充分な議論と日本的編集が不可欠だ。
「1800円 パソコン」の報を目にした。インド政府がIT教育目的にこの超低価格パソコンを開発し、普及させるという。自国の経済成長率を5%台に持ち上げ世界成長0.5%を睥睨するインドは、その急成長に伴い教育水準の底上げにも必死の構えがうかがえる。政策の今後の成果をみまもりたい。そしてこの大胆にして意表をついたインド人の発想の根本を考えてみるのも、あながち無駄なことではないような気がする。
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