新エネルギーバブル!とオバマ就任演説

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タイトルは今週号の東洋経済の表紙に書かれた特集テーマである。金融危機からの脱出に向け、各国とも環境エネルギー対策には非常に熱心で、一種バブルの様相を呈している。先のオバマ大統領の就任演説の次のくだりもその一因だと言われている。

The state of the economy calls for action, bold and swift, and we will act – not only to create new jobs, but to lay a new foundation for growth. We will build the roads and bridges, the electric grids and digital lines that feed our commerce and bind us together. We will restore science to its rightful place, and wield technology’s wonders to raise health care’s quality and lower its cost. We will harness the sun and the winds and the soil to fuel our cars and run our factories. And we will transform our schools and colleges and universities to meet the demands of a new age. All this we can do. And all this we will do.(就任演説より一部抜粋)
「経済状況は、大胆で迅速な行動を求めている。我々は新しい職場の創造だけでなく、成長のため新しい基盤を作らねばならない。我々は道路や橋、電線やデジタル通信網をつくり、我々の商業を支え、我々の結びつきを強めなければならない。我々は科学を本来あるべき場所に引き戻し、技術を活用し医療の質を引き上げると共にコストを下げる。
太陽、風や土壌を使って我々の自動車の燃料とし、工場を動かす。我々の学校や単科大、大学を新たな時代の要請にあわせるようにする。これらすべてが我々には可能だ。これらすべてを我々は実行するのだ。」
(訳出は毎日新聞社の「毎日JP」より一部抜粋)

報道などでご存知だと思うが、アメリカは既に風力発電の設置量では世界トップの座にあり、太陽熱発電などの巨大な新エネルギープロジェクトが目白押しだという。太陽熱を利用してタービンを回し発電するためには広大な砂漠の存在が不可欠で、日本国内ではこのような巨大計画は実現の可能性はほとんど無いだろう。我が国が目指すは太陽熱ではなくやはり太陽光発電である。
我が「オプトロニクス」でも昨年9月号で「飛躍する太陽電池」と言う特集号を刊行しており、再ウォッチングをしているジャンルの一つである。今年も6月号で太陽電池の特集号を予定しており、その関連で一昨日は「太陽光発電技術研究組合」の桑野幸徳理事長にお目にかかり、太陽光発電にまつわる話をお聞きした。桑野理事長はいわずと知れた三洋電機の元社長で「太陽電池博士」の異名をもつ、我が国太陽電池研究・事業化の牽引者である。オプトロニクス誌には三洋電機時代(社長就任以前)に5回ほど原稿をご投稿いただいており、20年程前にもお目にかかっているが、今回久しぶりにお目にかかったが印象では、以前にも増してお元気で太陽電池にかける情熱はいっこうに衰えそうにない。
追伸)本日の日経のトップ記事は『太陽光発電。 官民で強化世界シェア1/3超に。シリコン安定調達へ有志、家庭の余剰電力買い取り』とある。益々拍車が掛かってきた太陽光発電だ。

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