OFC2009(サンディエゴ)訪問顛末(1)

3月23日の朝、テレビのスイッチを入れたら成田空港で飛行機が着陸に失敗し、炎上している映像が流れているではないか。その影響で成田空港A滑走路は現在閉鎖中との報道である。一体今日のサンディエゴ行きはどうなるのか?3月24日から始まる光通信関連の世界最大級のコンファレンス&展示会OFC/ NFOEC2009(主催;米国光学会=OSA)に参加する予定である。成田の出発時間は18時過ぎなので少し様子を見てみよう。搭乗予定のシンガポール航空のホームページを見ると午前中の便は全てキャンセルとなっているが午後便は「定刻通り」となっている、これはとりあえず成田に向かうしかない。
先ず最初のつまずきは予約していた新宿からの成田エクスプレスが強風のため30分程度遅れている。これでは予定集合時間に間に合わないので、同様に遅れている一本前の成田エクスプレスにギリギリ変更手続きをし、飛び乗ることができた。「ヤレヤレこれで安心」と何とか集合時間の4時に成田に着くと「シンガポールからの機材が到着しないので、本日は飛ばない」というではないか。「ただ今のところ明朝24日の8時半ころ出発の予定です。もしご自宅に帰られるなら交通費をお支払いします。帰れないようならホテルの手配をさせていただきます。」と告げられ、物理的に自宅に帰ることは無理なのでホテルに泊まることにした。空港内のレストランで支給された2000円フリー食事券を利用しながら時間をつぶし、18時半にホテルに移動する人が大勢集まった集合場所に戻り、バスで投宿先の舞浜のシェラトンホテルに移動した。米国に帰る人達の荷物の数が多く、バスの収納場所内に収まらないので、一部の人は成田近傍のホテルに変更させられている。移動中バスの中は特に苛立つ事もなく、非常時体験を共有している者同士、さしずめ国際親善団体旅行のように打ち解けた雰囲気だ。
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<成田空港から舞浜のホテルにチャーターバスで移動中>
50分程度でホテルに到着。舞浜のシャラトンホテルは中々素晴らしホテルで、部屋も広くて気持ちが良い。ホテルで待機していたシンガポール航空の方から改めて説明があり、明朝は9時モーニングコールで10時にホテルを出発、成田に向かう予定だが、場合によると羽田に移動し、伊丹空港経由で関西空港から出発の可能性もあるという。
これを聞いた弊社のSが「しまった。そうなると成田に預けている展示用資料がピックアップできない」と大切なことを思いだした。成田に折衝するが規則上、転送は不可能だということなので、そうなれば諦めるしかない。
24日の朝は、予定より早く7時ころにモーニングコールがあった。とりあえず朝食をとり8時前に部屋に戻ると、係りの人が部屋に来てこれから羽田に向かうと言う。悪い予感が的中だ。予定の飛行機は成田には飛んでこないで、関西空港に着くらしい。バタバタと出発準備をして、各々タクシーで羽田に駆けつけ、そこから全日空で伊丹空港に移動する。
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<舞浜から羽田空港にタクシー移動中>
現地でもシンガポール航空の担当者が待機しており、東京から移動してきた120名弱を手際良く?4台のバスに分乗させ、関西国際空港に向かうことになった。バスの中ではアメリカンフットボールの親善合宿で川崎に来ていた米国のハイスクールの代表選手達が楽しいそうに車窓からの風景を眺めている。彼らもまさか関西方面のエキストラツアーまで体験できるとは思っていなかっただろう。
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<伊丹空港から関西国際空港にチャーターバスで移動中>
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<車窓から見る堺臨海工業地帯>
関西で待ち受けていたシンガポール航空の担当者は大変だ。日本に飛んできた人たちの到着後の手配と、これからアメリカに向かう人達の世話を同時にこなしていると言う。空港ロビーのテレビを見ていたがWBCの決勝戦9回韓国が日本に3対3に追いついたところでタイムアウトとなる。その後の結果を気にかけながら、飛行機はアメリカに向けて約20時間遅れで飛び立った。
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これから先の話は次回のブログに譲る。

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