編集長の今月のコメント(2010年12月)

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編集長 川尻多加志

半導体チップの性能向上やコスト低減を実現するため、リソグラフィのさらなる高解像度化が求められています。現状の流れとしては、オプティカル・エクステンションを用いる方法とEUV光を使うリソグラフィ(EUVL)の二つの方向があり、それぞれで研究・開発が進んでいます。
EUVLは光源の短波長化で一挙に高解像力を実現するという革新的な技術ですが、その一方で多額の初期投資が必要であり、また量産適用が2013年以降になるとも言われています。それまでの期間はオプティカル・エクステンションで対応して行こうというわけです。
オプティカル・エクステンションは、波長193nmのArFエキシマレーザを光源に用いて、さらに液浸技術でNA1.35を実現したArF液浸リソグラフィの解像度の限界と言われているハーフピッチ40nmを打破するため、SRAF(Sub-Resolution Assist Feature)技術やSMO(Source Mask Co-Optimization)技術による寸法精度の向上、リソグラフィシミュレーション技術を核に寸法誤差を低減させるパターニング総合最適化技術、ダブルパターニング技術等を駆使してさらなる高解像度化を進めようというものです。
一方のEUVLは波長13.5nmのEUV光を用いる、いわば究極のリソグラフィで、内外で研究・開発が活発に進められて来ました。しかしながらEUV光源が未だ開発段階であるとともに、露光装置やマスクがすべて反射系で構成されていて露光環境も真空、さらにマスクパターン面に付着する異物に対するケアも必要といった、これまでのリソグラフィ技術とは大きく異なる特徴を持っています。これらの技術課題を克服するためにEUV光源やマスク、露光装置、レジスト材料等の研究・開発の進展に注目が集まっているのが現状です。
今月号の特集は、この次世代リソグラフィ技術に焦点をあててみました。企画していただきました技術研究組合・極端紫外線露光システム技術開発機構(EUVA)の岡崎信次部長、並びに各ご執筆者の皆様方、お忙しい中を有り難うございました。
この分野にはASMLという強力なライバルがいます。1990年代、日本メーカは世界シェアの7割以上を獲得していましたが、現在ではASMLが6割以上を持っているとも言われています。ASMLはEUVLにおいて積極的に研究・開発を進めていて、本特集でも述べられているように日本サイドはしばらく様子見という感じですが、何としても日本に勝ち抜いてほしいと思います。
スーパーコンピュータの性能ランキングでは、中国の国防科学技術大学が開発した「天河1号A」が米国のクレイ製を抜いて1位になりました。中国製は3位にも入っており、日本のNECと米国HPが東京工業大学に納品した「TSBAME2.0」は4位(11月16日付け日経産業新聞)。ここでも熾烈な競争が繰り広げられています。競争は格差を生むゆえに悪であるという思想が多くの共感を生むような国であるならば、これらの競争に打ち勝つのは容易ではないでしょう。
今月号に掲載した「レーザ製品の手引き」では光通信用レーザの最新動向、緑色レーザダイオード最新動向、加工用レーザ発振器の最近の話題の3本を解説していただきました。何れもここ1年のホットな話題にスポットライトをあてましたので、ぜひご覧になって下さい。

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編集長の今月のコメント(2010年11月)

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編集長 川尻多加志

今年の夏も各地で「ゲリラ豪雨」が猛威をふるいました。従来では考えられないような大量の雨が局地的に降るため、土石流などの災害や急激な河川の増水による洪水、地下施設への浸水などの被害を引き起こしています。また竜巻など、日本ではあまり考えられなかった現象も各地で起こっています。原因は、地球温暖化や都市部におけるエアコンなどの熱によるヒートアイランド現象と言われていますが、予測は難しくその確立が強く求められています。今月号では東海大学・理学部の山口滋教授に光応用環境計測の特集を企画していただきました。CBRNE(化学・生物・放射性物質・核・爆発物)兵器によるテロ対策も急務となっていますので、特集ではこれらを含め、光技術が如何に環境計測に貢献できるかを探りました。
今年のノーベル化学賞が、鈴木章・北海道大学名誉教授と根岸英一・パデュー大学特別教授、Richard Heck・デラウエア大学名誉教授に贈られました。受賞理由は、反応しにくい炭素原子同士を、パラジウムなどを触媒として利用して結合させるクロスカップリング技術の確立。クロスカップリング技術は液晶ディスプレイや高血圧症などの治療薬を始め、幅広い分野で利用されています。日本人ノーベル賞受賞者は米国籍の南部陽一朗氏を含め、これで合計18人となりました。根岸特別教授がパデュー大学での会見冒頭において、高度な研究になればなるほど基本が大事になるという理由で「私は日本の受験地獄の支持者です」と述べたのがとても興味深く、鈴木名誉教授も「日本のような資源のない、努力と知識しかない所では理科系が大事」と語るなど、お二人とも我が国における教育や研究状況の在り方、科学・技術の重要性を訴えていました(10月7日付けMSN産経ニュース並びに日刊工業新聞)。
尖閣諸島領海における中国漁船の拿捕と乗組員逮捕に対する報復として、中国が行なったレアアースの対日輸出規制は、乗組員釈放後も(この原稿を書いている時点で)解除されていないようです。中国は世界の工場として、また最近では市場として無視できない国ですが、天安門事件以降に強化された愛国教育が、国民に日本を敵視させることで中国共産党への不満を回避させようと狙っている点を考えると、我が国にとって中国という国が持つカントリーリスクは、欧米諸国など他の国々が持つそれよりも格段に高いということを覚悟しておくべきなのでしょうか。レアアースの国家備蓄の拡充、調達先の分散、リサイクルシステムの確立、代替品の研究開発促進が急務です。
円高が止まりません。我が国の輸出産業には大打撃です。日産だけでなく、他の自動車メーカーもついに国内販売をする車までを東南アジアで生産しようと動き出しています。産業の空洞化が心配です。一方、韓国企業はウォン安による価格競争力を活かし、液晶テレビや情報端末、半導体デバイス、自動車などの分野で世界シェアを伸ばしています。その韓国が断続的に為替操作を行なっているそうです(10月14日付けMSN産経ニュース)。中国が元高を抑えている事は周知の事実ですが、韓国の為替操作は公然の秘密とのこと。恥ずかしながら知りませんでした。「まさか」と思うのか「やはり」と思うのか、人それぞれなのでしょうが、清く、正しく、美しくは素晴らしいけれど、現実の世界は違う価値観で動いているという事でしょうね。

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謹賀新年

明けましておめでとうございます。
・昨年はレーザー発明50周年事業をいくつか行い、4月には「Medical Photonics」を創刊いたしました。
http://www.medicalphotonics.jp/magwho.php
・今年から春の展示会、「オプトロニクス・ワールド」を「Optics & Photonics International」に改名・拡大し、下記6つの展示会を同時開催いたします。
①「レーザーEXPO 2011」
http://www.optronics.co.jp/le/index.php
②「レンズ設計・製造展2011」
http://www.optronics.co.jp/le/index.php
③「VISION JAPAN 2011」
http://www.optronics.co.jp/vision/index.php
④「ポジショニングEXPO2010」
http://www.optronics.co.jp/pe/index.php
⑤「光ファイバEXPO2011」
http://www.optronics.co.jp/ofe/index.php
⑥「赤外・紫外・可視光応用技術展2011」
http://www.optronics.co.jp/uvir/index.php
レーザー学会日本光学会JIIA,日本フォトニクス協議会等の学会・団体がそれぞれの分野の展示会を担当主催し、4月27日~29日の期間、パシフィコ横浜にて開催いたします。(以上展示事務局:弊社)
・今年も弊社は「光」をキーワードに、「光の総合力カンパニー」として新企画を続々展開して参ります。引き続きご支援・ご愛顧のほどお願い申し上げます。
・皆様の今年のご活躍をお祈りいたします。

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編集長の今月のコメント(2010年10月)

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編集長 川尻多加志

レーザーディスプレイは圧倒的な色再現性や装置の小型化・低消費電力化を実現する第3世代のディスプレイと注目を集めています。ここ数年、テレビや携帯プロジェクタ、データプロジェクタと、商品化も次々と進んでいますが、さらなる進展のための研究・開発は今も活発に進められています。
今月号では、大阪大学光科学センター・副センター長の山本和久特任教授にレーザーディスプレイを切り口とした特集を企画していただきました。レーザーディスプレイの商品化を支えてきたのは様々な要素技術の進歩ですが、最近では直接緑色を発振できる半導体レーザーが注目を集めています。今回の特集でもc面
GaN
基板上の緑色半導体レーザーや{2021}半極性GaN基板を用いた半導体レーザーをご紹介いただきました。
特集では、この他にも638nm赤色半導体レーザーや携帯型レーザープロジェクタ、車載用ヘッドアップディスプレイ、超短焦点レーザープロジェクタなど、本分野における注目の研究・開発事例を紹介していただきました。
<PR:レーザーディスプレイに関する動向調査報告書(1)刊行済み、詳細は—–下記をクリックで
http://shop.optronics.co.jp/products/detail.php?product_id=67
光関連製品市場情報をお届けして来た好評の「DATA ROOM」が、今月号よりさらに進化・ボリュームアップして、新しく「Market Watch」として生まれ変わりました。新企画では、従来の光製品生産・販売統計に加え,各光関連業界団体による市場予測や国内外の調査会社からの最新市場リポートを豊富な図表を交えて紹介して行きます。
今月号では、アップル社のiPadとディスプレイ市場についてまとめてみました。複数の視点から市場と技術を多角的に見ることで,新たな事実が浮かび上がります。この他にも最新の市場動向を数多く掲載して行きますので、今後の事業展開の貴重な情報源として、また業界トレンドの把握にご活用下さい。
9月11日付の読売新聞の夕刊に気になる記事が載っていました。独協大学の竹田いさみ教授(国際政治学)が「論壇世界ナビ」というコーナーで「受注競争 政府主導の波」と題し、最近の国際ビジネスにおける日本企業敗退の背景を、海外メディアの論文をもとに分析しています。以下、引用しつつ紹介します。
UAEへの原子力発電所売り込みで、日本企業が土壇場で韓国に敗れたのは記憶に新しい事ですが、日本企業はこの他にも新興国受注競争で苦戦を強いられています。残念ながら、そこでは清く、正しく、美しく、裏切らず、法令を遵守して接待交際費も削減する日本型ビジネスは通用しません。韓国では大統領自らが陣頭指揮を行ない、政府の情報機関を動員して競争相手の入札情報や接待費を調べ、それを上回る好条件を提示したそうです。世界は民間企業の国際競争に政府が前面に押し出る時代に逆戻りして、一企業による孤軍奮闘の時代はもはや終わりを告げたと述べています。
「では日本も!」と思うのですが、皮肉にも日本は見事なまでに民主主義と自由主義を謳歌する国家へと成長したことで、世界トレンドである国家資本主義の波に乗ることが出来なくなってしまったそうです!?
中国でグーグルが規制されたように、UAEはカナダ製のブラックベリーが盗聴もメール検閲もできないという理由で使用禁止を発表しました。中国やインド、サウジアラビアでも制限論が浮上、普段は言論の自由やプライバシーを振りかざすはずのカナダはあっけなく降参して幕引きを図ろうとしているそうです。竹田教授は世界の富の前に既存の正義が揺らいでいると指摘します。

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光のオンライン書店がリニューアル

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弊社の光関連図書販売サイトがこのほどリニューアルいたしました。
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光のオンライン書店 新URL
http://shop.optronics.co.jp/
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以前のものよりは大分使いやすいと思いますので是非ご覧になってください。10月22日にリリースしたばかりなので、細かい追加・訂正が暫くの間、続くかもわかりませんが、その間ご意見・感想等をいただければ幸いです。
ご承知の通り、現在書籍の電子Book化が進みつつあり、それを睨んでの今回のリニューアルでもあります。
とりあえず本サイトでは弊社書籍のPDF版の販売や、コンテンツの切売り等もリアルタイムにダウンロードできるようにしたいと考えています。そうすれば、皆様方の興味のある読みたい箇所だけ格安料金でお求めいただけるようになります。当分は試行錯誤でしょうが、皆様方のお気に入りの販売サイトに育てていけるように頑張る所存です。
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光のオンライン書店 新URL
http://shop.optronics.co.jp/
オプトロニクス社メインサイト
http://www.optronics.co.jp/
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高速光空間通信推進協議会(OBN協議会)が10/27にセミナー開催

高速光空間通信推進協議会(OBN協議会)の第5回セミナーが下記の通り開催されます。
今回はGoogleの話からクラウド戦略まで最近話題となっていることが満載です。
ご関心のある方は是非お申込みの上、ご参加ください(参加費無料)。
日時:2010年10月27日(水) 14時~17時(受付は13時半~)
場所:東京理科大学・森戸記念館 第一会議室(地階)
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂4-2-2. 03-5225-1033(1F受付)
http://www.jsise.org/topics/morito.pdf
<講演内容>
●「テレビ/ウェブ会議システムの現況」(仮称)—–株式会社SOBAプロジェクト<取締役副社長 乾 和志氏>
●「GoogleApps、GoogleAppEngine活用事例紹介」—–株式会社プロフィット<取締役 隨念 正幸氏>
●会員会社紹介—–<住友電設株式会社>
●「Google Earth の代理店がご紹介する Google Earth 応用事例」—–デジタル・アース株式会社<代表取締役社長 雨車 美和氏>
●「HPのクラウド戦略」、「プライベートクラウドとパブリッククラウド」(仮称)—–日本ヒューレット・パッカード株式会社<ESSN事業統括BCS事業本部 製品マーケティング本部製品企画部 担当マネージャ 山中 伸吾氏>
●交流会(無料)17時~18時
主催:高速光空間通信網推進協議会(OBN)
http://www.obn.ne.jp/
共催:財団法人全国地域情報化推進協会(APPLIC)
http://www.applic.or.jp/
申込方法:参加者氏名、連絡先(E-mail、電話・FAX)、会社・団体名、役職名、その他:交流会参加の有無を明記の上E-mail(またはFAX)でお申し込みください。
なお、会場定員の都合上、参加者の申し込みは、完全事前予約制となっています。会場定員(90名)に達した折には事務局より適時ご連絡させていただきます。
申込先:高速光空間通信網推進協議会(OBN)事務局
TEL&FAX:03-3642-9260
E-mail:kurokawa@obn.ne.jp
※上記の申込先に直接お申込みください。

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OPTRONICS TODAY 9月号 No. 41

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(月刊OPTRONICS 9月号より転載)

FOCAL POINT

スループットを求め、大口径化が進むLED製造装置(PDF)

OPTRONICS編集部

NEWS FLASH(PDF)

 ・アマダ、出力4kWのファイバレーザを開発
 ・ソニーと東北大学、出力100Wの青紫色LDを開発
 ・記録容量100GBのBDメディア、市場投入へ
 ・Intel、集積レーザを活用したシリコンベースの光データ伝送技術を開発
 ・NiCT、高性能マルチチャンネル超伝導単一光子検出システムを開発
 ・エフユーテック、大口径非球面レンズの量産をスタート
 ・三菱電機、レーザーテレビを発売
 ・電子書籍市場拡大をにらみ国内メーカによる対応端末の開発が加速
 ・OSRAM、119 lm/Wの発光効率を実現した赤色LEDチップを開発
 ・パナソニック、家庭用3D対応デジタルビデオカメラを発売
 ・ソニー、1460万画素のレンズ交換式デジタルビデオカメラを発売
 ・富士フイルム、最速0.158秒のオートフォーカスを実現したデジタルカメラを発売
 ・三菱電機、出力200Wを実現した単結晶太陽電池モジュールを開発
 ・シャープ、イタリアで薄膜太陽電池を生産へ
 ・住友大阪セメント、EMC計測用18GHz放射ノイズ光伝送装置を開発
 ・浜松ホトニクス、紫外域に感度を有するGaNの透過型光電面を実用化
 ・産総研、無色性と高い可視光透過率を両立した新しい調光ミラー用薄膜材料を開発
 ・応用物理学会、人材育成・男女共同参画第10回ミーティングを開催

ニュースフラッシュ(PDF)

月刊OPTRONICS 定期購読案内

9月号特集
近未来に役立つ光メモリの技術
 今月号の特集は関西大学・先端科学技術推進機構・ハイテクリサーチセンターの沖野芳弘氏に、光メモリ分野の研究・開発の活性化を願って、近未来に役立つ光メモリ技術という切り口で特集を企画していただきました。今回の特集でご紹介いただくのは2光子吸収記録材料、マイクロリフレクタ、PTMと近接場露光を融合させたメモリ、Blu-ray Discへの3次元映像記録、光ディスクのマイグレーション、super-RENSディスク、アーカイブ用薄型光ディスクといった、近未来観点からいま注目を集めている研究・開発の数々です。・・・(9月号コメントより)
※月刊OPTRONICS 年間購読のお申込みはこちら

月刊OPTRONICS 広告案内

 光関連製品・サービスの広報宣伝に、月刊OPTRONICSの広告頁をご利用下さい。
<月刊OPTRONICS 今後の特集予定>
 ・10月号 開発が加速する半導体レーザーとレーザーディスプレイ
 ・11月号 光応用環境計測
 ・12月号 次世代リソグラフィの新展開
※月刊OPTRONICS 広告掲載のお申込みはこちら

書籍案内

「光学技術者のための電磁場解析入門」
 企画:(社)応用物理学会 日本光学会 光設計研究グループ
 体裁:A5判 248頁
 定価:3,360円 → 3,024円(税込)
「解説 レーザーディスプレイ」
 企画:(社)応用物理学会 日本光学会レーザーディスプレイ技術研究グループ
 編者:黒田 和男、山本 和久、栗村 直
 体裁:A5判 320頁
 定価:3,780円 → 3,360円(税込)
 ※詳細は光のオンライン書店をご覧ください。

展示会案内

『OPTRONICS WORLD 2010 Autumn』
出展社募集中 !!
2010年11月10日(水)-12日(金)
東京都立産業貿易センター 浜松町館
ポジショニングEXPO 2010
  - 位置決め技術の総合展
光源&レーザー展2010
  - 理想的な光源・レーザ-を求めて
(新設)MEDICAL PHOTONICS 2010
  - 医療と光技術をつなぐ
OPTICS-PHOTONICSの総合展
『OPTICS & PHOTONICS International 2011』

出展社募集中 !!
2011年4月20日(水)-22日(金) パシフィコ横浜
※2010年10月29日(金)までのお申込みで出展料 5%OFF!
レーザーEXPO 2011
  - レーザ-技術専門展示会
レンズ設計・製造展2011
  - レンズ設計・製造最新技術を一堂に会した専門展示会
VISION Japan 2011
  - 産業用カメラ&デジタル映像技術
ポジショニングEXPO 2011
  - 位置決め技術の総合展 (春開催へ!)
【新設】赤外・紫外・可視光応用技術展2011
【新設】光ファイバーEXPO 2011

お問合せ先
(株)オプトロニクス社内 TEL 03-3269-3550
event@optronics.co.jp

マルチクライアントスタディ

 弊社が企画・提案する特定のテーマについて、複数のクライアント様からの共同受託に基づいて、調査・分析を行うものです。
 ▼ 募集中 ▼
  新しい光学ガラスと多様な応用
 ▼ 刊行済 ▼-発売中-
  紫外線および赤外線領域のビジネス動向調査
※マルチクライアントスタディの詳細はこちら

お問合せ先
(株)オプトロニクス社 編集部 宮崎
TEL 03-5225-6612 miyazaki@optronics.co.jp

医療と光技術をつなぐ「MEDICAL PHOTONICS」

購読者募集中!!
2010夏号刊行! 特集「中空光ファイバの基礎と応用」
 医療と光技術をつなぐメディカル・フォトニクス分野における技術の向上や医工連携推進に役立つ記事を毎号わかりやすくお届けします。
MEDICAL PHOTONICS Webサイト

日中交流光製品カタログ集 広告募集のご案内

 目覚ましい発展を遂げる中国マーケットは説明の必要もないくらい、わが国にとって重要な存在です。
 オプトロニクス社では、我が国の光技術・光製品を紹介するカタログ集を作り、中国で開催される展示会にて来場者および出展社に無料配布を行うことを計画しています。
 中国市場に向けた貴社製品のPR媒体として、あるいは中国製光製品の輸入販売をご検討されている各社にとりましても絶好の募集広告媒体となりますので是非ご参加、ご活用下さい。
日中交流光製品カタログ集 広告募集のご案内サイト

セミナー案内

OPTRONICS WORLD 2010 Autumn 併設特別セミナー
  11月10日(水)~12日(金)に東京都立産業貿易センター(浜松町館)にて開催される『OPTRONICS WORLD 2010 Autumn』の併設特別セミナーです。
 光源&レーザー、ポジショニング、MEDICAL PHOTONICSに関する注目の話題を取り上げています。ぜひご参加下さい!

光産業専門求人・求職ナビ

オプトキャリア
 一般の人材紹介業社では得られない「光技術・光産業」経験者を、ご要望に叶う分野(例えば、光学設計、レーザー、計測・分光、記録情報、薄膜、通信、光材料、センシング、ナノテク、光メディカル等)からピンポイントでご紹介いたします。
 オプトキャリア Webサイト

光産業に特化した「事業承継/M&Aコンサルティング」

オプトパートナーズ
 企業文化を考慮に入れた事業マッチングで皆様のお役に立ちたいと考えております。
 オプトパートナーズ Webサイト

技術フォーラム

日本フォトニクス協議会(JPC)
 日本フォトニクス協議会ではさまざまなイベント、フォーラムなどを通じて、会員相互の親睦を図り、その活動を内外に広く知らしめ、会員のより幅広い活動をサポートします。
 日本フォトニクス協議会 Webサイト

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編集長の今月のコメント(2010年9月)

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編集長 川尻多加志

CD、DVD、Blu-ray Discと、光メモリの高密度化・大容量化は規格統一問題で紆余曲折はあったものの、普及という面からは結果としてほぼ順調に進んで来たと言えるのではないでしょうか。Blu-ray Discレコーダの普及も、ハードディスクレコーダと組み合わせた製品が売れていて、双方の住み分けも、まぁ上手く行っているのかなという感じがします。
さて、その次の光メモリとなると、直近の動きとしてはBlu-ray Discの記録層を保ったまま多層化することで高密度化・大容量化を実現しようという研究・開発が進められていますが、さらにその先、いわゆるテラバイト光メモリを実現する方式はというと、本命が中々見えて来ないというのが実情のようです。候補としてはホログラムメモリや2光子吸収記録材料を用いたもの、近接場光を用いたもの等々、様々な方式の研究・開発が以前から進められて来ましたが、これだ!というブレークスルーはまだ起こっていないようです。
一方で、磁気メモリや小型であるという特長を持つ半導体メモリも高密度化・大容量化・低価格化が進んでいます。さらに通信ネットワークによるコンテンツ配信が当たり前になりつつある現在、光メモリの研究・開発を取り巻く雰囲気には何となく停滞感が漂っているような気もします。これではいけません。
そこで、今月号の特集は関西大学・先端科学技術推進機構・ハイテクリサーチセンターの沖野芳弘氏に、光メモリ分野の研究・開発の活性化を願って、近未来に役立つ光メモリ技術という切り口で特集を企画していただきました。今回の特集でご紹介いただくのは2光子吸収記録材料、マイクロリフレクタ、PTMと近接場露光を融合させたメモリ、Blu-ray Discへの3次元映像記録、光ディスクのマイグレーション、super-RENSディスク、アーカイブ用薄型光ディスクといった、近未来観点からいま注目を集めている研究・開発の数々です。
先端技術というものは研究・開発が進めば進むほど縦割り構造になりがちですが、研究・開発は研究・開発として、ここは一番、光メモリという大枠で捉えて横の連携を強めるようなアクティビティが何か必要ではないでしょうか。
中国のGDPが日本を追い抜く可能性が濃厚だそうです。内閣府推計によれば4~6月期GDP名目値はドル換算で日本が1兆2,883億ドル、対する中国は1兆3,369億ドル。季節的要因などの影響を取り除く前の原数値ということですが、2009年暦年のGDPが日本5兆849億ドルに対し、中国が4兆9,090億ドルと肉薄していますので、2010年には日本を抜くとの見方が強まっています(8月18日付け日刊工業新聞2面)。
人口が10倍以上もあるので、一人あたりのGDPを見れば2008年の中国3,235ドルに対し、日本は3万8,371ドルと12倍近くの差をつけているのですが、日本の一人あたりGDPもOECD加盟国中2000年の3位が、最近では19位と、どんどんダウンしています。
我が国の4~6月期の実質GDPは前期比0.1%増と、3四半期連続プラスだったものの年成長率は0.4%と大幅ダウン。円高、株安も急速に進行しています。こうなると一政党が政権を維持できるかどうかなど、どうでも良くなります。メンツにこだわらず、また思い付きや目先のバラマキではない、有効な経済対策は打ち出せるのでしょうか。

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第12回中国国際光電博覧会(CIOE)のスナップ速報

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 9月6日(月)~9日(木)の期間、中国のシンセンで開催された掲題の展示会に出かけてきました。
この展示会の開催日は、毎年9月6日~9日と決められており、珍しく曜日には関係なく、その日に開催されている。因みにオプトロニクス誌は同展のMedia Partnerである。4年前に行った時の倍近くの規模に成長しており、来年は新たに2ホールが追加されるという未だ発展途上の展示会である。展示側も見学側も活気にあふれ、日本の展示会とくらべてビジネスの勢いの差が歴然としている。
 今回は香港経由でシンセンに入ったが、空港からホテルまで直接送り届けてくれる(実際は車を乗り換えるが)小型バスのサービスを利用した。途中、香港から中国への入国手続きで車両が混み合い多少時間がかかったが、大きな荷物を持っての移動は大変なので有り難いサービスである。
 大規模な国際博覧会と言う割には、海外からの展示も来場者もそんなに多くはなく、国際展というよりは巨大な中国国内展という印象であった。英語教育のおかげで、最近の若い中国人は大体英語が喋れると聞くが、とはいえ母国語で商売する方が手っ取り早く、しかも海外は景気が悪く中国国内は景気が良いとなれば、ドメスティック展と言うのも仕方のないところか。

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正面看板
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展示会場付近のビル風景
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日本から4年で撤退したカルフールも中心街に居を構え、人ごみで賑やかであった。
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弊社ブース
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弊社と協力関係にあるSPIEのブース
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二階から見た風景

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若い人でごったがえしてしている

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年々装飾も派手になってきている

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弊社ブース前

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中国の有名ビール2種;右はおなじみの青島(チンタオ)ビール。左はハイネケンが資本参加している金威ビールでサッパリした味でなかなかおいしい。

<PR>オプトロニクス社の展示会は下記をクリックで!
http://www.optronics.co.jp/optworld/index.php

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中国の深センに行ってきます。

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2006年のCIOE会場風景

9/6から9日まで中国・シンセンで開催されるCIOE2010(中国国際光電博覧会)に行って参ります。この展示会は1999年からシンセンにおいて毎年開催されています。前回は2006年に参加して以来ですので4年ぶりの深セン行きです。主たる展示品は光通信、光センサ、レーザー、赤外線関連、LEDといったところがメインで、年々大規模になってきているようで今から楽しみです。今年の出展者数は未確認ですが、昨年は世界中から2100を超える出展社があったそうです。因みにオプトロニクス社のブース番号は9632ですので、本イベントに参加される方はお立ち寄りください。
<PR>オプトロニクス社の展示会は下記をクリックで!
http://www.optronics.co.jp/optworld/index.php

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