分光フェア 企画協力日本分光学会

日本分光学会 代表ご挨拶

会長 岩田 耕一 (学習院大学 理学部 教授)

学会で会いましょう

 日本分光学会には,分光学に興味をもつ会員が集まっています。分光学は長い歴史をもつ伝統的な学問ですが,研究者個人が独自の考えにもとづいて新しい工夫を試すことが常に可能な学問でもあります。分光法の対象は顕微鏡下の1分子から星間分子にまでに及んでいてこれまでの限界を越える分光法が日々生み出されています。
 日本分光学会では,毎年「年次講演会」を開いています。年次講演会では,一般の口頭およびポスター発表に加えて,国際シンポジウムや企業研究者あるいは若手研究者によるシンポジウムなどを通じて分光学の現在を知ることができます。
日本分光学会にはNMR分光,テラヘルツ分光,高分解能分子分光,遠紫外分光,生細胞分光,赤外ラマン分光,先端レーザー分光,近赤外分光およびスペクトル解析という9個の専門部会があります.各地域には北海道から九州まで6か所の地方支部があります.日本分光学会は,会誌「分光研究」を1年に6回発行しています。会員は分光研究で「講座」や「総説」,「スペクトルギャラリー」,「分光便利帳」などの記事を読むことができます。日本分光学会は,「分光測定入門シリーズ」と「分光法シリーズ」の書籍を出版しています。これらは,分光学の専門家が編集した学部から大学院レベルの教科書です。メーリングリストでは,会員が提供する行事や人事公募などのさまざまなニュースを配信しています。
 新型コロナ感染症の流行を経て私たちが改めて学んだのは,人と会って話すことの価値でしょう。日本分光学会の年次講演会,およびそれぞれの専門部会や地方支部によるシンポジウム,講演会,講習会では,その場でどの参加者とも自由に話すことができます。人に会えることが,学会のもつ第一の魅力です。分光学に興味をお持ちの方は,ぜひ日本分光学会の行事に参加してみてください。お会いすることを楽しみにしています。

分光フェア2023 開催概要

分光技術を利用すれば、それぞれの物質の波長吸収特性を解析することによってその物質の定性分析あるいは定量分析を行うほか、物質の変化情報等も得ることができるので、近年では天文学・物理学・光学・化学・生物化学・生物学・医学など広い分野で応用されています。
具体的には果物の糖度測定や大気環境の測定、レントゲン撮影やMRIなどにも利用されており、今後のナノテクノロジー、先端技術を支える重要な技術として注目を集めています。 本展示会ではますます発展が期待される分光に関する製品を一堂に展示紹介いたします。

出展対象製品

  • ■各種分光測定・分析機器
    吸収分光、発光分光、可視・紫外分光、赤外・ラマン分光、テラヘルツ分光、核磁気共鳴分光法、
    光散乱分光、光電子分光、光音響分光、音響光学分光
  • ■分光素子・デバイス
    プリズム、ミラー、レンズ、回折格子、分光器;スペクトロメーター、モノクロメーター、マイクロ分光素子
  • ■用途別分光装置・周辺機器
    バイオ生体測定装置、物質測定装置、分子分光装置、測色装置、モバイル分光装置、
    顕微分光イメージング装置、ディスプレイ分光測定装置、膜厚測定装置、原子吸光分析装置、
    スペクトラムアナライザー、ICP分析装置、超高速分光装置、超短パルスレーザー、
    近赤外分析装置、高速非破壊測定装置、液体物検査装置、医療用分光イメージング装置、
    天体観測分光装置、マルチモード分光高度計、DLPデバイス、その他関連装置
出展申込みはこちら