・理化学研究所・光量子工学研究センター 光科学研究の現状と将来
※本セミナーに参加された方には、月刊オプトロニクス2018年9月号で特集した
『理研光量子工学研究センターと光の研究』のPDF版(ダウンロード)を差し上げます。
理化学研究所光量子工学センターの研究 “Making the invisible visible”
高輝度テラヘルツ波光源の開発とその応用
深部イメージングの限界を突破するための多光子顕微鏡技術の開発
本講演では、これらの問題を解決するために、我々が開発している深部イメージング技術(背景蛍光除去技術、深部超解像イメージング技術、多焦点面同時イメージング技術など)を紹介する。
光音響波イメージング用光源の開発
理研小型中性子源RANSとその実用化への取組
コンパクトな直線加速器を利用した理研小型中性子源システムRANSでは、ものづくり現場への利用に役立つ、材料組織の分析評価技術として複相含む材料の相分率評価や、コンクリート内部水分や鋼板腐食の非破壊可視化イメージング、また大型構造物内部非破壊分析評価を可能とする中性子源と計測技術の開発に成功している。中性子回折、3次元イメージング、中性子誘導即発γ線解析、高速中性子反射(後方散乱)イメージング、中性子小角散乱などがRANSで現在実施可能である。
将来は、さらに小型軽量化し屋外現場で利用可能な中性子線システムの実現を目指している。これにより大型構造物部の劣化が非破壊で評価することが可能となり、より適切な補修補強の実施へとつながり、現在では予測不可能であった突然の落橋事故等を未然に防ぐ予防保全へ貢献することを目指している。
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お客様のご都合による受講解約の場合、3/25までは受講料の50%、3/26以降につきましては受講料の全額を解約金として申し受けます。
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国立研究開発法人 理化学研究所
光量子工学研究センター センター長
1983年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了。同年4月理化学研究所入所。1997年緑川レーザー物理工学研究室主任研究員、2008光量子工学研究領域長を経て現在に至る。高出力レーザーの開発とその非線形波長変換等の研究に従事。近年は、高次高調波発生を用いた軟X線領域での非線形光学およびアト秒パルスの計測等を中心に研究している。OSA Fellow , IEEE Fellow, APS Fellow,応用物理学会フェローおよびレーザー学会フェロー。文部科学大臣表彰(2006)、泰山賞(2010),報公賞(2011)等受賞。
磯部 圭祐
国立研究開発法人 理化学研究所
光量子工学研究センター 研究員
2007年3月 大阪大学大学院工学研究科 物質・生命工学専攻 博士後期課程修了
2007年4月 理化学研究所 緑川レーザー物理工学研究室 入所
2008年4月~2011年3月 理化学研究所緑川レーザー物理工学研究室 基礎科学特別研究員
2011年4月 理化学研究所 緑川レーザー物理工学研究室 協力研究員
2012年4月~2013年3月 理化学研究所 基幹研究所 基幹研究所研究員
2013年4月~現在 理化学研究所 光量子工学研究領域 研究員
2014年10月~2018年3月 JSTさきがけ研究者(兼務)
大竹 淑恵
国立研究開発法人 理化学研究所
光量子工学研究センター 中性子ビーム技術開発チーム チームリーダー
1984年 早稲田大学理工学部 物理学 卒業
1989年 早稲田大学大学院理工学研究科後期博士課程物理学及び応用物理学 素粒子原子核理論専攻 修了 理学博士取得
1989年 国立茨城工業高等専門学校電子情報工学科助手 講師
1993年 京都大学大学院物理学研究科素物性物理学研究室研究員(文部省研究員)
1995年ラウエ・ランジュバン研究所(ILL, フランス)研究員
1996年 理化学研究所 SPring8 研究員
2011-13年 同研究所 イノベーション推進センターものづくり高度計測技術チーム 副チームリーダー
2013年 同 光量子工学研究領域 中性子ビーム技術開発チーム チームリーダ
2015年 中国 西安交通大学 客員教授 博士生導師
2018年 理研 光量子工学研究センター 中性子ビーム技術開発チーム チームリーダ—
現在に至る