-光学薄膜セミナー

2018年11月15日(木) 09:30-12:25
【-1 光学薄膜の基礎

光学薄膜の設計・成膜工程における薄膜設計ソフトウェア活用の基礎

(有)ケイワン 鬼崎 康成
光学薄膜の未経験者・入門者が実際に膜をするにはどのような手順で進めていけば良いのかを設計、成膜、結果のフィードバックの側面から具体的に解説する。目標とする分光特性目標を実現するためには光学薄膜設計ソフトウェアが不可欠であるが、ソフトウェアによって有している機能が異なっており使用する技術者の生産性や歩留りにも影響する。本講演では光学薄膜ソフトウェア「OptiLayer」を使用して
  ・成膜データの取得について
  ・膜の最適化設計方法について
  ・最適化設計結果の成膜条件への変換について
  ・成膜後の測定結果と設計との差異解析について
を実務的な内容を中心に具体的に解説する。
難易度:一般的(高校程度、一般論)

『光学薄膜』--外観欠陥の評価と実例

東海大学 室谷 裕志
光学薄膜は様々な光学製品に用いられています。その中でも自動車の自動化運転に関わる各種光学センサーに用いられる光学薄膜は、カメラ等に求められていた以上の耐久性が求められています。また、デジタルカメラ、スマートフォンのカメラ等の撮像製品においては、高感度、高画質化、小型化はますますすんでいます。それに伴い、光学特性と外観品質はますます厳しくなってきています。光学薄膜は分光特性が仕様を満たすことは当然ですが、高度化した製品や高耐久の製品に組み込まれて用いられるときには、外観品質や機械的特性も今まで以上に重要になってきます。
異物、白濁、シミなどの外観品質については、成膜条件などの成膜プロセスだけでなく、成膜前の基板の表面状態、洗浄工程などの製造工程の影響を考慮する必要があります。また、検査工程や分析により結果を得たとしても正しく評価できなければ、製造工程へのフィードバックもできません。
このセミナーでは、光学薄膜の欠陥、外観品質、膜の構造評価などを分析方法(SEM、 EDX、 XPS、XRD等)の実例を踏まえて、データの解析方法、正しいデータを得るための注意点等をご紹介いたします。また、膜の硬さ、密着性などの機械的特性の評価方法や低応力化についての考え方なども紹介します。
難易度:入門程度(大学一般教養程度)

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[ 特定商取引法に基づく表記 ]

鬼崎 康成

(有)ケイワン

代表取締役

1977年 東海光学(株)入社 眼鏡事業の生産技術・研究開発担当
1996年 新規事業としての薄膜事業を立ち上げ
2014年 有限会社ケイワン入社
現在、光学薄膜設計ソフトウェア「OptiLayer」輸入販売および
光学薄膜コンサルティングに従事。光学薄膜研究会運営委員。

室谷 裕志

東海大学

工学部 光・画像工学科 主任教授

所属 東海大学 工学部 光・画像工学科 教授
1988年 3月 東海大学大学院工学研究科光工学専攻博士課程前期 修了
1988年 4月 株式会社 日本製鋼所 入社
光導波路、光ピックアップ、光学薄膜、光学ローパスフィルター等の研究開発に従事
2001年 3月 東海大学より博士(工学)号を取得
2003年 4月 東海大学 工学部 光・画像工学科(旧 応用理学科 光工学専攻)に赴任
2011年 4月 光学薄膜研究会 代表
2011年 9月 ISO/TC 172/SC 3/WG 2のExpert
2015年 4月 ISO/TC 172/SC 1/WG 1のExpert